年代、季節、1カ月、1日……
「私」はどんどん変わるから。
「変化」を味方につける私のトリセツ100問100答

【MAQUIA美容100シリーズ】「変化」を味方につける私のトリセツ100問100答

年代によって、四季を通じて、そして1日の中でも――刻々と変わる私たちの肌・心・体。その変化を知り、対応できる力を身につけよう。

教えてくれたのは…

大貫未記さん

気象予報士・美容ライター

大貫未記さん

健康気象アドバイザー。狛江FM「コマラジ」にて「大貫未記のビューティー予報」(毎月第2火曜)を担当。

慶田朋子先生

医学博士・皮膚科専門医

慶田朋子先生

銀座ケイスキンクリニック院長。美肌に導くスキンケア、安心安全な美容医療などを的確に診断&解説。

小野陽子先生

産婦人科医・心療内科医

小野陽子先生

対馬ルリ子女性ライフクリニックにて診療。Addots  GINZA代表。心と体の両面から女性を支える診療を。

木村容子先生

医学博士

木村容子先生

東京女子医科大学附属東洋医学研究所所長・教授。日本内科学会認定医。東洋医学・西洋医学の両面から診療。

工藤孝文先生

ダイエット外来医師

工藤孝文先生

工藤内科にて、ダイエット外来、糖尿病内科、漢方治療を担当。肥満治療の専門家としてメディアでも活躍。



女性の体の変化を学ぶ!
年代・季節・月・日ごとに専門家がレクチャー

女性の体の変化を学ぶ!年代・季節・月・日ごとに専門家がレクチャー

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Q 女性の体に変化が起きるきっかけって?

A 毎月のホルモン変動のほか、妊娠・出産も大きなきっかけに
「女性の体は、一生を通じて女性ホルモンの変動に大きく影響を受けます。“女性ホルモンの分泌が始まる時期” “分泌がピークに達する時期” “分泌が減少する時期” “分泌が終了した後”の4つの時期に分かれ、この中でも体の変化をとくに強く感じるのが妊娠や出産の頃。また、1カ月の月経周期や、季節、そして1日のうちでも、女性の体は変化します」(小野先生)

【年代】

Q 年代ごとの体の変化って?

A 思春期、性成熟期、更年期と世代ごとに変わります
「初潮を迎える思春期、女性ホルモンの分泌が最も盛んな20〜30代の性成熟期、女性ホルモンの分泌が減り始める30代後半〜40代前半、閉経を迎える40代後半〜50代の更年期、それ以降で体は変わります」(小野先生)

Q 年代ごとの体の変化って?

Q 思春期の変化は?

A 初潮を迎え、体が徐々に女性らしく
「女性ホルモンの分泌が始まり初潮を迎えるのが思春期。それに伴い、乳房が膨らみ、女性らしいふっくらと丸みをおびた体つきに変わっていきます」(小野先生)

【MAQUIA美容100シリーズ】「変化」を味方につける私のトリセツ100問100答_4

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Q 20代の変化は?

A 女性ホルモンの分泌がピークになり、妊娠・出産が可能に
「女性ホルモンの分泌がピークになり、卵巣機能が安定、妊娠能力が最も高い年代。性欲も高まり、エネルギーに満ち溢れ、仕事に恋愛に遊びにと、活発に動ける世代です」(小野先生)

女性の一生とホルモンバランス

女性ホルモンは20〜30代に分泌量がピークになり、40代で急激に下がり、閉経後には分泌がゼロに。女性ホルモンは妊娠・出産に備えて抵抗力のある体を作るものなので、その分泌量によって体調が大きく変わる。

Q 20代の変化は?

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Q 30代の変化は?

A 30代後半から徐々に女性ホルモンが低下
「前半はまだ女性ホルモンの分泌が盛んですが、後半になると徐々に分泌が減り妊娠能力も低下。女性ホルモンの減少により、心身に不調が出る人も」(小野先生)

Q 30代の変化は?

Q 40代の変化は?

A 女性ホルモンが急激に減少し、後半は更年期に
「女性ホルモンの分泌量が徐々に減少し、40代前半で更年期の症状が出る人も。後半になると更年期を迎え、さまざまな不調が出やすくなります」(小野先生)

Q 50代の変化は?

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Q 50代の変化は?

A 閉経を迎え、不調が起きがちに
「閉経の平均年齢は50.5歳。女性ホルモンには、肌や髪を艶やかに保つ、自律神経を安定させる、丈夫な骨を保つ、心臓や血管を病気から守るなどの働きがあるので、分泌量がゼロに近づくと、不調が出やすくなります」(小野先生)

【季節】

Q 季節で女性の体はどう変わる?

A 心身ともに変化あり
「気温や湿度、紫外線量、日照時間の変化もストレスに」(大貫さん)。「主に春は自律神経、夏は暑さと湿度、秋は乾燥、冬は冷えが影響」(木村先生)

Q 春の体は?

A 体内時計がずれ、メンタルに不調が来ることも
「やる気をもたらす陽の気が高まる一方で、環境の変化によるストレスなど精神面での不調に陥りがち。また不調が長引くのも春の特徴」(木村先生)

Q 夏の体は?

A 暑さバテに要注意!
「近頃は一気に暑さが襲ってくる傾向があり、体がついていかず体温コントロールが乱れがち。睡眠不足や食欲不振などの夏バテ症状も」(大貫さん)

Q 秋の体は?

A 湿度の低下で全身の潤いが奪われる
「夏の疲れが一気に出てくる頃。涼しくなって動きやすいことから日々活動的になり、無理をして疲労につながることも。乾燥にも注意が必要です」(大貫さん)

Q 冬の体は?

A 運動習慣も怠りがちで、心身ともにどんより
「気温や湿度がぐんと下がり、血流の悪化や代謝機能の低下、運動不足やストレスなどが原因となって、自律神経のバランスを崩しやすい傾向が」(大貫さん)

【1カ月】

Q 1カ月の中で体にはどういう変化がある?

A 月経、卵胞期、排卵、黄体期の4つの時期で変化
「月経開始から終了までの時期、月経が終わり排卵までの“卵胞期”、排卵前後の時期、排卵が終わり次の月経が始まるまでの“黄体期”の4つに分かれ、このサイクルに合わせ肌、心、体が変化します」(小野先生)

月経周期と体の変化

【1日】

Q 1日の中でも体に変化はある?

A 体はもちろん、心にも変化が
「自律神経のリズムにより心身の状態は変わります。自律神経のバランスが乱れていなければ、日中は交感神経が優位になって心身が活動モードになり、夜になると副交感神経が優位になってリラックスモードに」(小野先生)

1日のうちの自律神経の変化

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四季の変化に合わせ賢く対応
「季節」

四季の変化に合わせ賢く対応「季節」

Q 季節の変化=気温の変化?

A 気温だけではなく、湿度や紫外線量も影響
「1年をかけ地球が太陽の周りを一周するため、太陽の照り方が変化。暑い夏と寒い冬では、日照時間をはじめ気温や湿度、紫外線量が体に影響します」(大貫さん)

Q 痩せやすい季節ってある?

A 発散の季節の春!
「冬は寒さに耐えるため脂肪が蓄積されやすいのに対し、春は暖かく体を動かしやすくなる“発散”の時期。冷暖房なしで自然な発汗ができ、痩せやすく」(木村先生)

Q ストレスに弱い季節は?

A プチうつになりやすいのも春
「大きく季節が変わる春は、その変化に対応するのに余分な“気”を消耗し、自律神経が乱れやすい時期。ストレスがあると余計に乱れ、プチうつになる人も」(木村先生)

Q 季節で、肌・心・体はどう変わる?

A 季節ごとにお答えします

【春の肌】花粉など外的刺激でゆらぎやすい
「環境変化によるストレス、春の強風に舞った花粉やほこり、強まる紫外線など外からの刺激が増加。バリア機能強化が美肌の鍵に」(大貫さん)



【春の心】“気”が滞り、憂鬱になりやすい
「“陽”の気の高まりに心身がついていけないと、気が滞る“気滞”(きたい)という状態になるので気分が憂鬱になりやすい。五月病に注意」(木村先生)



【春の体】季節の変わり目で心身のバランスを崩しがち
「ほてり、のぼせ、花粉症などのほか、胃酸過多になり胃痛や胃もたれに悩む人が増加傾向に。いつも以上に体に目を向けて」(木村先生)

【夏の肌】肌には過酷な季節、とにかくUV対策を
「紫外線、暑さによる発汗、冷房による乾燥など、肌にとって過酷な状況。秋の肌老化加速を食い止めるには夏の過ごし方が大切」(大貫さん)



【夏の心】“気”を消耗して疲れやすく
「夏は汗をかくことで“気”を消耗し、気が不足する“気虚”(ききょ)という状態になりがち。体力を過信せずしっかり体を休める意識を」(木村先生)



【夏の体】夏バテや熱中症、むくみに注意
「水分の摂り過ぎや熱帯夜による睡眠不足から、むくみやだるさ、夏バテ、熱中症に。水分・塩分・栄養の適切な補給が重要に」(木村先生)

【秋の肌】汗や皮脂量が徐々に低下、ごわつき注意
「気候も穏やかで過ごしやすいため肌負担は比較的感じにくい。ただ汗や皮脂の分泌量が減少するので、本格的な乾燥シーズンに入る前に丁寧な保湿ケアを心がけて」(大貫さん)



【秋の心】エネルギー不足で、やる気ダウン
「夏疲れが残ると、やる気が出ません。眠気が強くなる秋口の1週間くらいは、いつもより1時間程長く寝て、夏疲れのリセットを」(木村先生)



【秋の体】体が乾燥し、空咳が出ることも
「東洋医学では秋は“燥”の時期とされ、体が乾燥しやすくなる。空咳が出たり、口や鼻、のどの乾燥を感じたら先んじてケアを」(木村先生)

【冬の肌】カサつきやかゆみ、さらにくすみも
「大敵は冷えによる乾燥。気温が低く空気中の水分量が少ないためたっぷりの保湿が必須。血行不良などによるくすみにも注意して」(大貫さん)



【冬の心】“驚き”と“恐怖”の感情に注意
「冬は東洋医学の五臓の“腎”と対応。腎は感情では驚きや恐怖と関わり、冬にこの感情が強くなると腎が弱って精神不安定になる」(木村先生)



【冬の体】手足やお腹が冷えやすく、痛みやこりも生じやすい
「東洋医学では冬は“寒”の時期。手足やお腹の冷えなどが起きやすく、また、体内の巡りが悪くなり、痛みやこわばりも生じがち」(木村先生)

Q 低気圧だとどうして体調が乱れるの?

A 血管の急激な拡張により頭痛などに悩む人も
「気圧変化により体内の圧力バランスが乱れ、血管が拡張。頭部の神経に触れ頭痛が起こります。気圧を感知する耳(内耳)を揉むと楽に」(大貫さん)

Q スキンケアをチェンジする気温、湿度の目安は?

A 気温は20~25℃、湿度は50%が理想
「20〜25℃前後で見直しを。湿度は50%を切ると乾燥ストレスに、60%を超えると皮脂が増加。気温・湿度計が家にあると便利ですよ」(大貫さん)

Q 天気で生じる不調の対処法は?

A 天気予報を活用してあらかじめ準備を
「季節や気圧の変化は天気予報などで前もってある程度わかるので、まずは意識すること。心の余裕につながります。アプリを活用するのも手」(大貫さん)

『頭痛~る』 気圧の変動などを予測し、頭痛などの気象病対策ができる健康管理アプリ。

『頭痛~る』
気圧の変動などを予測し、頭痛などの気象病対策ができる健康管理アプリ。

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女性ホルモンの変動に合わせて大きな変化が
「1カ月」

1カ月の体の変化や、月経時のおすすめケアをご紹介します。



自律神経のリズムに合わせて心身が変化
「1日」

自律神経のリズムに合わせた1日の過ごし方を解説します。



エネルギーに満ち溢れた 女性ホルモンの青春期
「20代」

20代女性の特徴や気をつけておきたいことを専門家が教えてくれました。



仕事に、子育てに大忙し ライフイベントも多い
「30代」

30代で起こる体の変化をご紹介。食生活で気をつけることや、今やっておくべきことを専門家が教えます。



女性ホルモンが減少。 体調管理の見直し期
「40代」

40代女性の特徴や、変化の対処法をご紹介。正しい知識を身につけて、ポジティブ・エイジングを目指して!

MAQUIA 2020年12月号
イラスト/本田佳世 取材・文/和田美穂 轟木あずさ 構成/山下弓子(MAQUIA)

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