年代によって、四季を通じて、そして1日の中でも——刻々と変わる私たちの肌・心・体。「MAQUIA」12月号では、その変化と対応法を専門家に聞きました。

女性の体の変化を学ぶ! 年代・季節・月・日ごとに専門家がレクチャー_1

年代、季節、1カ月、1日……「私」はどんどん変わるから。
「変化」を味方につける
私のトリセツ100問100答

教えてくれたのは…
大貫未記さん

気象予報士・美容ライター

大貫未記さん

健康気象アドバイザー。狛江FM「コマラジ」にて「大貫未記のビューティー予報」(毎月第2火曜)を担当。

小野陽子先生

産婦人科医・心療内科医

小野陽子先生

対馬ルリ子女性ライフクリニックにて診療。Addots  GINZA代表。心と体の両面から女性を支える診療を。

木村容子先生

医学博士

木村容子先生

東京女子医科大学附属東洋医学研究所所長・教授。日本内科学会認定医。東洋医学・西洋医学の両面から診療。

Q 女性の体に変化が起きるきっかけって?
A 毎月のホルモン変動のほか、妊娠・出産も大きなきっかけに
「女性の体は、一生を通じて女性ホルモンの変動に大きく影響を受けます。“女性ホルモンの分泌が始まる時期” “分泌がピークに達する時期” “分泌が減少する時期” “分泌が終了した後”の4つの時期に分かれ、この中でも体の変化をとくに強く感じるのが妊娠や出産の頃。また、1カ月の月経周期や、季節、そして1日のうちでも、女性の体は変化します」(小野先生)


 


年代


Q 年代ごとの体の変化って?
A 思春期、性成熟期、更年期と世代ごとに変わります
「初潮を迎える思春期、女性ホルモンの分泌が最も盛んな20〜30代の性成熟期、女性ホルモンの分泌が減り始める30代後半〜40代前半、閉経を迎える40代後半〜50代の更年期、それ以降で体は変わります」(小野先生)

思春期の変化は?

Q 思春期の変化は?
A 初潮を迎え、体が徐々に女性らしく
「女性ホルモンの分泌が始まり初潮を迎えるのが思春期。それに伴い、乳房が膨らみ、女性らしいふっくらと丸みをおびた体つきに変わっていきます」(小野先生)


20代の変化は?

Q 20代の変化は?
A 女性ホルモンの分泌がピークになり、妊娠・出産が可能に
「女性ホルモンの分泌がピークになり、卵巣機能が安定、妊娠能力が最も高い年代。性欲も高まり、エネルギーに満ち溢れ、仕事に恋愛に遊びにと、活発に動ける世代です」(小野先生)

女性の一生とホルモンバランス

女性ホルモンは20〜30代に分泌量がピークになり、40代で急激に下がり、閉経後には分泌がゼロに。女性ホルモンは妊娠・出産に備えて抵抗力のある体を作るものなので、その分泌量によって体調が大きく変わる。

30代の変化は?

Q 30代の変化は?
A 30代後半から徐々に女性ホルモンが低下
「前半はまだ女性ホルモンの分泌が盛んですが、後半になると徐々に分泌が減り妊娠能力も低下。女性ホルモンの減少により、心身に不調が出る人も」(小野先生)

40代の変化は?

Q 40代の変化は?
A 女性ホルモンが急激に減少し、後半は更年期に
「女性ホルモンの分泌量が徐々に減少し、40代前半で更年期の症状が出る人も。後半になると更年期を迎え、さまざまな不調が出やすくなります」(小野先生)

50代の変化は?

Q 50代の変化は?
A 閉経を迎え、不調が起きがちに
「閉経の平均年齢は50.5歳。女性ホルモンには、肌や髪を艶やかに保つ、自律神経を安定させる、丈夫な骨を保つ、心臓や血管を病気から守るなどの働きがあるので、分泌量がゼロに近づくと、不調が出やすくなります」(小野先生)

季節


Q 季節で女性の体はどう変わる?
A 心身ともに変化あり
「気温や湿度、紫外線量、日照時間の変化もストレスに」(大貫さん)。「主に春は自律神経、夏は暑さと湿度、秋は乾燥、冬は冷えが影響」(木村先生)


Q 春の体は?
A 体内時計がずれ、メンタルに不調が来ることも
「やる気をもたらす陽の気が高まる一方で、環境の変化によるストレスなど精神面での不調に陥りがち。また不調が長引くのも春の特徴」(木村先生)


Q 夏の体は?
A 暑さバテに要注意!
「近頃は一気に暑さが襲ってくる傾向があり、体がついていかず体温コントロールが乱れがち。睡眠不足や食欲不振などの夏バテ症状も」(大貫さん)


Q 秋の体は?
A 湿度の低下で全身の潤いが奪われる
「夏の疲れが一気に出てくる頃。涼しくなって動きやすいことから日々活動的になり、無理をして疲労につながることも。乾燥にも注意が必要です」(大貫さん)


Q 冬の体は?
A 運動習慣も怠りがちで、心身ともにどんより
「気温や湿度がぐんと下がり、血流の悪化や代謝機能の低下、運動不足やストレスなどが原因となって、自律神経のバランスを崩しやすい傾向が」(大貫さん)


 


1カ月


Q 1カ月の中で体にはどういう変化がある?
A 月経、卵胞期、排卵、黄体期の4つの時期で変化
「月経開始から終了までの時期、月経が終わり排卵までの“卵胞期”、排卵前後の時期、排卵が終わり次の月経が始まるまでの“黄体期”の4つに分かれ、このサイクルに合わせ肌、心、体が変化します」(小野先生)

月経周期と体の変化(28日周期の例)

1日


Q 1日の中でも体に変化はある?
A 体はもちろん、心にも変化が
「自律神経のリズムにより心身の状態は変わります。自律神経のバランスが乱れていなければ、日中は交感神経が優位になって心身が活動モードになり、夜になると副交感神経が優位になってリラックスモードに」(小野先生)

1日のうちの自律神経の変化

 


MAQUIA 12月号
イラスト/本田佳世 取材・文/和田美穂 轟木あずさ 構成/山下弓子(MAQUIA)

MAQUIA書影

MAQUIA2020年11月21日発売号

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