ディオールというメゾンを象徴するフレグランス“ミス ディオール”から、ディオールのパフューム クリエイション ディレクター、フランシス・クルジャンが手がけた待望の新作がデビュー。それは誰もが一瞬にして心を奪われ、喜びに包み込まれる香り。
ミス ディオール パルファン
濃密でありながらみずみずしく、フルーティなジャスミンを主役に、ワイルド ストロベリーのファセットがグルマンな魅力をひときわ際立たせる。そして、最後には官能的なウッディ アンバーとモスの余韻に、温かく包み込まれていく。
35ml ¥13200、50ml ¥18040、80ml ¥23100/パルファン・クリスチャン・ディオール(5月17日発売・限定店舗展開)
“ミス ディオールは、新しい世代のために
生み出された美しいサプライズ。
新世代は進化していくもので、その香りは
絶えず変わり続ける運命を定められています”
―――フランシス・クルジャン
From 1947 to 2024
ミス ディオールはいつも時代の輝きを映し出す
「愛のように香るフレグランスを」。1947年、ディオール初のコレクション会場を満たしたのは、クリスチャン・ディオールの香水への思いを閉じ込めて誕生したミス ディオールの香り。若々しくフェミニン、かつモダンなその香りは、戦後の暗い空気感に包まれていた女性たちに、夢や希望をもたらしたのだ。
「クリスチャン・ディオールほど雄弁に、香りについて語るクチュリエを他に知らない」と語るのは、フランシス・クルジャン。「ミス ディオールは、彼が新しい世代のために生み出した香り。『香水瓶を開けると、私が創ったドレスが目の前に現れるような香りを』と、かつてムッシュ ディオールは語りましたが、新しい世代は進化していくもので、ドレスがボトルから現れ続けるためには、香りのシルエットも変化していく必要があります。私はミス ディオールを、“今”のエスプリを映し出す、時代を集約する香りとして考えました」
“ミス ディオールが生まれたのは、
ホタルが舞う、プロヴァンスらしい晩のことでした。
夜と大地が奏でるメロディーにのせて、
グリーンなジャスミンが美しく重なり合っていました”
―――クリスチャン・ディオール
ディオール パフューム クリエイション ディレクター
フランシス・クルジャン氏の言葉で明らかになる
ミス ディオール パルファンの全貌
現代ならではのアクセントを加えたフランシス・クルジャンのミス ディオール パルファンは、どのようにして生まれたのだろうか? 彼自身が紡ぐ言葉で解き明かしていく。
Francis Kurkdjian
若くしてその才能を認められ、数多くの有名ブランドのフレグランスを手がけて人気を博した世界的なヒットメーカー。優れた調香師に贈られる、国際的な賞の受賞歴も多数。2021年、ディオールのパフューム クリエイション ディレクターに就任。
ウッディ、フローラルにシトラスやオークモス、アンバーを絶妙にブレンドした伝統的なシプレー ノート。それを再解釈し、味覚までも呼び覚ますかのようにグルマンな魅力を放つ。
ミス ディオール パルファン
35ml ¥13200、50ml ¥18040、80ml ¥23100/パルファン・クリスチャン・ディオール(5月17日発売・限定店舗展開)
ジャスミン
Jasmine
“ジャスミンの香りが漂い
星が輝く穏やかな夜のビジョンが、
私を新たな創作へと導きました”
「ミス ディオールのインスピレーションについて語るクリスチャン・ディオールの言葉に感情を揺さぶられ、ジャスミンを出発点に始まった、“私の”ミス ディオールの探求。1947年の抽出方法特有のジャスミンの香りを引き出すため、現代の溶媒(芳香成分を取り出すためのもの)による抽出では足りないファセットを補いながら、さまざまな工夫を重ね、グルマンな独特のフルーティ ノートとその輝きを蘇らせました。その香りこそ、ミス ディオール パルファンのシグネチャーです」
現代のシプレー
Modern Chypre
“比類なき香りの構造に
敬意を表しつつ、カラフルで
グルマンな調べを合わせて、
時代を映し出しました”
「私にとってシプレーとは、フランスの洗練された香りの表現。オリジナルのミス ディオールは、この抽象的な構造と高貴な複雑さを体現していました。私はこのノートに敬意を表し、新しい解釈をしたいと強く思ったのです。私のミス ディオールは、現代のシプレー。無駄を省いたミニマムな構成でありながら、花々と木々だけでなく、ワイルド ストロベリーのグルマンな香調を加え、今を語る香りに仕上げました」
新世代
New Generation
“私を導いたもうひとつが“若さ”。
その在り方は変わっていっても
秘められたパワーは不変です”
「その時代を生きる若く先駆的なMissのために生まれたミス ディオール。若さとはエネルギーであり、世の中を変えていくパワーそのもの。若さの在り方は変容し続けても、その力強さは変わりません。私が現代の新世代を見つめて得たインスピレーションから、ミス ディオールの誕生当時と現在をつなぐものとして、あるいはプロヴァンスの大地が奏でる調べとして思い浮かべたのが、ワイルド ストロベリーでした」
クチュールならではの魅力がボトルにも
象徴的な“ダガー ボウ”。フランスの老舗リボンメーカー、フォール社のアトリエで織られたジャカード織リボンは、今回ラメの銀糸によるシルバー地を採用。新しいラベルも同じくシルバーのファブリック調に。
ボトルの側面と底面にアイコニックな千鳥格子の彫刻が。「スーツのようにカッティングされた」、そのスマートなフォルムと調和。
●お問い合わせ/パルファン・クリスチャン・ディオール 03-3239-0618
撮影/藤本憲一郎〈A.K.A.〉 取材・文/巽 香 構成/若菜遊子(MAQUIA)
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