アニメやゲームを題材にしたステージで存在感を放っている2.5次元俳優の方々にご登場いただく企画がスタート! 2次元さながらの麗しいビジュアルに、3次元ならではの躍動感がある身のこなし。双方の魅力を備えた圧倒的なパフォーマンスで熱狂の渦を生み出す彼らの、輝くばかりの美の秘密に迫ります。

第二回目は、特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』で、悪役として登場後人気を博し、舞台『ROOKIES』や『弱虫ペダル』シリーズなど数々の人気作に出演し、6月には舞台『刀剣乱舞』の出演を控えている砂川脩弥さん。どんなにハードな毎日でも自分のリズムでマイペースに、でも着実に突き進んでいる、彼の美容に対するこだわりや芝居にかける想いをフィーチャー。

砂川脩弥

ご出演いただいたのは……
砂川脩弥

俳優

砂川脩弥

沖縄県出身。GirlsAward×avex『Boys Award Audition2nd』Boys Award賞を受賞したのをきっかけに上京し、同オーディションのファイナリストで結成された俳優グループ『イケ家!』のメンバーとして本格的に芸能活動をスタート。特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』でテロリスト役としてテレビドラマ初出演を果たす。主な舞台作は、『ROOKIES』関川秀太役、『弱虫ペダル The Cadence!』今泉俊輔役、『鬼神の影法師₋黎明篇-』千家士門役、『ブラッディ+メアリー』ロザリオ・ディ・マリア役などを演じる。4月17日(水)~4月21日(日)に東京・赤坂 RED/THEATERにて上演される舞台『無垢ども』に出演予定。

「役者という仕事をするようになって、美容に目覚めました」

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

人見知りなので、毎回現場に慣れるまでが大変と語る砂川さん。しかし、スタジオに入ってきた瞬間に感じたのは、温かく穏やかなオーラ。人懐っこい笑顔と笑い声とともにヘアメイクがスタートしました。どの角度から見ても、まるで彫刻のような美しさ。端正な顔立ちを維持するための日々のお手入れや体づくりについてお話を伺いました。

「幼い頃から沖縄の日差しをたっぷり浴びていたし、当時は肌荒れなどを特に気にすることはなかったのですが、上京して本格的に役者の仕事をするようになってから、“肌トラブル”というものを意識するようになりました。でも不思議なことに、肌荒れする時は決まって禁酒している時期(笑)。一般的にはお酒は肌に良くないと聞きますが、僕の場合は飲まない方がストレスを感じて、それが肌に出てしまうみたい。好きなことを我慢することが、肌にも体にも、精神的にも一番悪いんだと実感しています。だから、肌トラブルを招かないように日頃からナウ フーズのナイアシンのサプリを飲んだり、保湿力の高いロート製薬の化粧水を使ったり。元来ズボラな性格(笑)なので、化粧水→美容液→乳液の重ね塗りが正直面倒くさい! だから1本で結果の出る化粧水にすべてを委ねています。今、愛用しているロート製薬のメラノCCは、冬に肌が粉ふき状態になって、慌ててドラッグストアに駆け込んだ時に見つけました。プチプラなのに、保湿もブライトニングも。とろみのあるテクスチャーが肌を守ってくれる感じが好きです。

あと、『これいい!』と気に入ったら、ずっと使い続ける性分なので、どれも愛用歴も使用本数も多い! それらをお守り的コスメとして使い続けながらも、一方で、周囲に美容に詳しい俳優が多いので、彼らにいろいろとアドバイスを受けながら、新しいコスメにも挑戦していきたいです」

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

「実は僕、1日10時間、寝ないとスッキリしないんです。『今の仕事って不規則だから難しくない?』って聞かれることがあるんですけど、舞台はお昼前後に集合することが多く、早めに寝れば余裕で10時間の睡眠時間を確保できるんです。しかも、いびきが治まる枕を新調したので、朝まで快適! それまでは自分のいびきで起きてしまうことが多々あったので、本当に購入してよかったです。あとシングルベッドでは足が飛び出てしまうし、寝相も悪いのでダブルベッドを使っています。寝室の香りは、ファンの方にいただいたディフューザーに、ランドリンの柔軟剤を数滴垂らして、洗濯したての衣類に包まれているような癒しの香りで寝るのがお気に入りです。


あとは少し前までは怖い話を聞きながら寝ていました。怪談師さんの美声でいつの間にか寝落ちしていることが多かったのですが、マジで怖い夢を見るんです(笑)。で、朝パッと目覚めた時に、自分の置かれている今の状況に安堵し、幸せな1日をスタートできる、そんな変テコなルーティンがとても好きでしたが、悪夢を見過ぎてしまったので最近は控えています」

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

「さすがに地方舞台にまで、寝具は持っていかないですが、アイマスクは持参。自宅ではハードな舞台の時以外はあまり入浴はしませんが、遠征先では、その土地の香りを楽しみたいので、駅やホテルのお土産屋さんや、ドラッグストアでご当地のバスソルトを購入することが、地方へ行く楽しみのひとつに。でも、入浴5分くらいでのぼせてすぐに出てしまうので、もったいない気もしますが。

しかも最近、ようやくホテルに常備されているバスローブや浴衣を着られるようになりました。これまでは、他人の物を着ているような感じがして、寛げませんでしたが、今ではそれに着替えるのも楽しみに! 自宅では冬でも基本的にTシャツと短パン。シーツとかけ布団の間に挟まれながら、リネンのサラサラ、ふわふわ加減を肌で感じたくて。だからと言って、パンイチでは寝られないんですよ。なんかそわそわしちゃって(笑)」

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

「最近、チョコザップに通い出しました。最初は自分に対して甘い性格なので、『続くのかな~』と自分自身を疑っていましたが、いざ行ってみると、いろんなことができて楽しいんです! 最低でも週1回は行っていて、時間がある時は週3~4回とか。筋トレの後に、歯のホワイトニングや脱毛などもできたり。ガチ勢のマッチョがいないので、みんなで頑張ってる一体感がたまらないんですよね。あとは自宅で腹筋ローラーをやっています。膝をつきながらだとできるんですけど、今は膝を伸ばして真っすぐ立てるように特訓中。

チョコザップではランニングマシーンで走り込みもしますが、僕はセリフを覚える時、めちゃくちゃ歩くんです。体を動かしながらだと、気持ちがのってきます。例えば、会話が続くシーンは、録音したものを聞きながら覚えますが、自分ひとりの長セリフの時は、チラッとタブレットでセリフを確認しながら、ひたすら歩いて覚えるようにしています。この習慣が、舞台でもへこたれない体力づくりのためにもなっているような気がします」

2.5次元俳優の美容を深掘り! 砂川脩弥さんのマイペースに突き進む美容&ボディメンテナンス法_6

舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯
原案:「刀剣乱舞ONLINE」より(DMM GAMES/NITRO PLUS)
脚本・演出:末満健一
日程:2024年6月8日(土)~7月21日(日)
劇場:<東京>THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)<大阪>COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール <福岡>キャナルシティ劇場

「素の砂川脩弥で表舞台に立つ時は、そのままの姿ですが、特に2.5次元の舞台の時は、大掛かりな衣裳に身を纏い、髪型は基本的にウィッグ。6月から出演させていただく、舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯 もまさにそうですね。

舞台終了後は毎回、大量の汗をかいているせいもあってか、頭皮が蒸れてしまっていて、『絶対、頭皮に悪いよな~』と悩んでいた時に、ヘアメイクさんに教えてもらったのが、頭皮マッサージ用のエッセンス。洗髪後、頭皮に押し当ててからマッサージをすると、スッキリするうえ、頭皮の疲れもほぐれるような気が。若いころに比べて、最近では顔など見える部分はもちろんのこと、ウィッグで隠れている頭皮や衣装で隠れているボディのケアにも向き合うようになってきました。それでもまだまだ勉強中ですが。

体を動かしての体力づくりも大切ですが、同じくらい食事にも重きを置いています。自炊のほうがお金がかかるな~と思いつつも、純粋に自分の好きな調味料で、好きな味付けをした料理が好きで。普段は野菜は苦手であまり食べませんが、自炊だとなぜかすごくおいしく感じるので、パクパクいけちゃいます! 得意料理は中身汁とチャンプルー。やっぱり故郷の味は恋しくなって、作る頻度も多めかもです」

「何も考えずに、アニメを観ながらひとり晩酌が最高のリラックス方法」

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

昨年は多くの作品に参加。そんな多忙な日々の中でのリラックス方法を伺いました。

「毎晩、アニメを観ながらひとり晩酌するのが、最高のリラックス方法。以前は異世界系が好きだったんですけど、最近は『ONE PIECE』や『NARUTO』など王道のアニメを見返すことが多いかな。漫画を読んでいる時もそうなんですが、2.5次元の仕事をするようになり、『この作品ならこの役をしたい!』『この役ならこういう演技をしてみたい!』と自分だったらどの役ができるのか考えながら観るのがとても好き。今、もっとも演じてみたい役は、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のウェザー・リポートか、ナルシソ・アナスイ。どちらもカッコよすぎて痺れまくってます(笑)。



その一方で、邦画のドラマや映画は、無意識のうちに役者さんたちのお芝居を見てしまっているので、純粋に楽しめなくなってきました。ついつい勉強モードで観てしまうことが多く、そういう意味で集中できなくて。職業病ってやつですかね(笑)。

もちろんセリフを覚える時期は禁酒をしていますが、それ以外は舞台の日も晩酌をしています。少し酔ってまどろみながら、好きな作品を観ることが、健やかな心を保つ方法なのかもしれません。あとは、あまり落ち込まない性格なので、失敗してもくよくよせずに、前進あるのみ! とポジティブな気持ちで突き進むようにしています」

多忙の日々の肌ケアに欠かせない愛用品

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

「舞台『ガーネットオペラ』の時に、ヘアメイクさんに借りたのがきっかけで愛用するようになったコスメ・ソフィアのME リクィッドファンデーション。基本的にベージュ(左)とナチュラル(右)の2本を常備していて、役によって2本の配分を変えています。例えば、繊細な役の場合はナチュラルを少し多めになど。ステージ上で汗をかいても崩れることのない抜群のカバー力がお気に入り」


2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

「先輩役者に『若さを保てるよ!(笑)』と教えてもらったナウ フーズのサプリメント。ミルクシスル(左)は飲酒前と寝る前に、ナイアシン(右)はミルクシスルと一緒に寝る前に飲むことが多いです。ミルクシスルは肝臓の働きをサポートしてくれるので、飲み過ぎた翌朝でも二日酔いに悩まされることが減りました。ナイアシンは、飲み始めた当初は、“ナイアシンフラッシュ”という現象で体がピリピリすることがありましたが、今ではどんなに忙しくても肌荒れしにくく、ベストコンディションを保てています」

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

「アパガードプレミオは5本目突入。歯を少しでも白くしたいと思って使い始めましたが、それ以上に磨いた後のつるっとした舌触りが心地よくて。定期的なホワイトニングは『チョコザップ』で。唇が荒れやすいので常にポケットにリップクリームを入れて持ち歩いていますが、最近はニベア ディープモイスチャー リップのバニラ&マカダミアの香りを愛用しています。唇にのせた瞬間の甘い香りがたまらなく好きなんですよね」

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

「お風呂上がりに欠かせないのが、MEDIHEAL ティーツリーカーミングハイドロジェル。ぷるんとしたひんやりジェルが、ほてった体をクールダウンしてくれるうえ、たっぷり塗ってもベタベタしないんです。これのおかげで一年中、すべすべ肌で過ごせています。特に2.5次元の舞台ではウィッグをかぶることが多く、頭皮ケアが大切だとヘアメイクさんから教わり、いろいろ試しましたが、自分の頭皮にもっとも合ったのはエイトザタラソ ユーのCBD&スパークリング ヘッドスパ スキャルプエッセンス。洗髪後の頭皮に使うのですが、これが気持ちいいのなんの。スッキリ感がやみつきに。1舞台に1本を目安に使い切っています」

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

「まだ沖縄に住んでいる頃、イオンの文具コーナーでアルバイトしていた時に、化粧品コーナーで働いていた友人におすすめされてから、ずっと使い続けているザ・パーフェクトアンカーのオーガニックソープ。舞台のしっかりめのメイクもするんと落ちるので、顔と身体を一気に洗っちゃってます(笑)。実は僕とてもガサツなんです(笑)。なので、スキンケアのステップを重ねることが本当に苦手で……。でもロート製薬のメラノCCを使うようになってからは、保湿もブライトニングも叶いました。まさに探し求めていた究極のアイテムです」

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

「舞台の時はウィッグをかぶるので気にならないのですが、それ以外は自前の髪をスタイリングすることが多くて、ちょっと強めのクセ毛に悩んでいます。これまでいろいろなドライヤーやアイロンを試しましたが、その中でもっとも自分の髪質に合ったのがShark FlexStyle マルチスタイリングドライヤー。とにかく風量が強い! ストレートヘアはもちろん、ボリュームヘアやニュアンスヘア、艶髪など、いろいろなスタイリングに挑戦できるようになりました」

「セリフを覚えてから、どのようにキャラクターに肉付けをするかが役者の醍醐味」

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

「先ほど話したように、ウォーキングをしながらひたすらセリフを覚えた後は、そのセリフをどのように語ろうか、どのように身振り手振りなどの動きをつけるのか、など自分の演じるキャラクターはどういった人物像なのかを想像するのがとっても楽しいんです。自分が思い描いていたキャラクターと演出家さんのイメージが合致した時は、心の中で『よし!』とガッツポーズをしています(笑)。稽古中にどんどんイメージが固まっていくのもこの仕事ならではの喜びだと実感しています」

2.5次元俳優の美容を深掘り、砂川脩弥

「今でこそウォーキング中の一定のリズムでセリフを覚えられるようになりましたが、本来はセリフを憶えるのがめちゃくちゃ遅くて……。例えば、現代ものはすうっとセリフが入ってきますが、異世界のものは超難易度が高い! でも他の役者さんが苦戦するような戦国ものは得意だったり。だからといってそれが演じやすいかどうかは別問題で。現代ものより異世界や戦国もののほうが思いっきり役になりきれるので集中できます。その一方、恋愛ものや学園ものは、片隅に羞恥心がいたりして、役になりきるまでには少し時間がかかってしまいます。同じ舞台や作品でもひとつとして同じことがないので、演じれば演じるほど、この仕事の面白さや深みにハマっていきます」

2.5次元俳優の美容を深掘り! 砂川脩弥さんのマイペースに突き進む美容&ボディメンテナンス法_16

「僕もこの仕事をしていなかったら、舞台って敷居が高いイメージで一生見ていないと思うんです。でも実際はそんなことはなく、意外と老若男女の幅広い世代の方がいらっしゃいますよ。

ただ単に舞台を見るだけでなく、一緒に創り上げる一体感やテレビなどの画面越しでは感じることのない熱量や演者の呼吸などを、一度劇場で体験してみてほしいです。どんなに頑張って完璧に舞台当日を迎えても、失敗することだってあります(笑)。それも舞台の醍醐味。涙あり、笑いありの生の舞台を、見終わった後の心を揺さぶられる感覚を、ぜひ味わってもらいたいです」

次回の出演舞台は「ACTORS STAND」Vol.1『無垢ども』

2.5次元俳優の美容を深掘り、 砂川脩弥

舞台プロジェクト
「ACTORS STAND(アクターズスタンド)」
Vol.1 『無垢ども』
脚本・演出:大野大輔(AOI biotope)

エイベックス・マネジメント・エージェンシーが所属俳優を起用する公演プロジェクト「ACTORS STAND(アクターズスタンド)」がスタート。その第一弾作品『無垢ども』に出演。

主人公は私立鳩矢谷高校の一年生・遠山一華(平美乃理)。ある時、動画で見た熟成肉に魅せられ、校舎裏にあるウサギ小屋でブロック肉をドライエイジングしていたところ、動物の死骸が吊るされていると勘違いした用務員に通報されてしまう騒動に発展。事態を重く見た主幹教諭は一華を校内のカウンセリングルームに通わせるが、そこに全学闘争委員会のリーダー・伊吹亘(中山優貴)が現れる。やがて一華はジェンダーレス制服を巡る熾烈な学内闘争に巻き込まれていくのだった…… 。

砂川さんは、一華の師となる人間不信の猟師・徳田を演じるそう。舞台初挑戦の俳優さんもいるというフレッシュな顔ぶれの中で、場数を踏んでいる彼がどのようなスパイスを効かせてくれるのかも見どころのひとつ。まだ舞台を観たことがない人は、この機会にぜひ劇場に足を運んでみて!

シャツ¥9900/Seyto デニム¥12980、ベルト¥11000、ブレザー¥17600/Soerte その他/スタイリスト私物

撮影/谷口 巧 ヘア&メイク/油屋喜明 スタイリスト/矢部義浩(wing star) 構成・文/佐藤 梓 企画/有住美慧(MAQUIA)

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