お正月の定番といえば、おせち料理。でも、おせちって、自分で作るのは大変だし、買うのもお金がかかる……と感じる人も少なくないのでは?そんな人のために、料理研究家のヤミーさんが、市販の食材を使ってパパッとできて、しかもヘルシーなイマドキの手作りおせちレシピ6品を提案。ワインや日本酒のおつまみにもぴったりで、これならお正月も美味しく、楽しく過ごせそう!

おせち レシピ つまみ 正月 作り方 手作り

教えていただいたのは……
ヤミーさん

料理研究家

ヤミーさん

世界を旅する、料理研究家。輸入食材店に勤務しながら料理ブログをスタートして話題となり、現在はテレビや雑誌、企業のレシピ開発で活躍の他、ベストセラーとなった著書多数。近著に『ヤミーさんのおうちで世界一周レシピ』『ワンボウルクッキング』(いずれも主婦の友社)。NHK「きょうの料理」や、冠番組「ヤミーの3ステップクッキング」(長野朝日放送)などのテレビ出演、少人数制料理教室「Yummy‘s Cooking Studio」を主宰するなど、輸入食材の知識を活かして、世界中の料理を日本の家庭で作れる簡単レシピにするのが得意。

超簡単に作れる【アボカドのプチプチかまぼこサンド】

お正月らしい彩りで、しかも超簡単に作ることができるのが「アボカドのプチプチかまぼこサンド」。わさびの風味とクリーミーなアボカドが、かまぼこと絶妙にマッチ。かまぼこは、筋肉や肌、髪を作るために欠かせないたんぱく質が摂れる食品。アボカドは抗酸化作用や、血流を改善する効果があるビタミンEのほか、便秘改善によい食物繊維や、悪玉コレステロールを下げるオレイン酸も多く含まれています。トッピングしたとびっこ(飛魚の卵)は、ビタミンEやビタミンCのほか、抗酸化作用が高いアスタキサンチンが多く、エイジングケアに◎。

アボカドのプチプチかまぼこサンド レシピ おせち アレンジ 正月

材料:2人分 調理時間:10分

かまぼこ(白) 3cm
かまぼこ(赤) 3cm
アボカド(薄切り) 4切れ
わさび 小さじ1/4
しょうゆ 小さじ1/4
とびっこ 適量

作り方

①かまぼこを白・赤それぞれ2等分に切り、さらに真ん中に半分の深さまで切れ目を入れる。
②かまぼこの内側側面にわさびを4等分して塗り、しょうゆも4等分して塗る。
③薄切りのアボカドを半分に切ってから②に挟み、とびっこをトッピングする。

ワンポイントアドバイス

「アボカドは時間が経つと変色しやすいので、食べる直前に作るのがおすすめ。とびっこの代わりにいくらや、たたいた梅干しなどをのせてもOK。また、アボカドではなく、スライスチーズや貝割れ大根などを挟むのもおすすめ。いろいろなアレンジを楽しんでみてくださいね」(ヤミーさん)

切って巻くだけ【干し柿のくるみレーズン&サーモンクリームチーズ】

干し柿で具を包んで輪切りにした、断面が可愛い一品。コクのある甘さとしょっぱさがマッチし、ワインや日本酒などのおつまみにもぴったり。柿は抗酸化作用が高く、美肌作りに欠かせないビタミンCやβカロテンが豊富。また、柿に含まれる渋み成分のタンニンは二日酔い予防に効果的とされているうえ、むくみ改善によいカリウムや、便秘改善によい食物繊維も多く、飲み過ぎ・食べ過ぎになりがちな年末年始におすすめの食材。

干し柿 くるみ サーモン おせち 正月 アレンジ レシピ

材料:作りやすい分量 調理時間:10分+寝かせる時間1時間

干し柿くるみレーズン
干し柿(大) 2個
くるみ 4個
レーズン 20g

干し柿サーモンクリームチーズ
干し柿(大) 2個
スモークサーモン 2枚
クリームチーズ 30g

作り方

干し柿くるみレーズン
①くるみは耐熱容器に入れて電子レンジで30秒加熱し、キッチンペーパーの上に広げて冷ます。※加熱は無しでもOK
②干し柿はキッチンバサミでヘタを切り落とし、縦に切り開く。種を取り除いて、少し重なるようにラップの上に重ねて並べておく。※10cm四方になるように
③②の真ん中より少し手前に、海苔巻きのときの具のようにくるみとレーズンを並べる。手前からくるくると巻いてラップを閉じ、両端をしっかりとねじってとめる。なじんでくっつくまで、冷蔵庫で1時間ほどおく。なじんだら1cm幅に切り分ける。

干し柿サーモンクリームチーズ
①くるみレーズンバージョンと同様に干し柿をキッチンバサミで切り開き、ラップの上に10cm四方になるように並べておく。
②①の上にスモークサーモンを広げ、その上に1cm角の棒状に切ったクリームチーズを並べ、手前からくるくると巻いてラップを閉じ、両端をしっかりとねじってとめる。なじんでくっつくまで冷蔵庫で1時間ほどおく。なじんだら1cm幅に切り分ける。

ワンポイントアドバイス

「干し柿で包むものは、生ハムやナッツ、ラムレーズン、松の実などでもOK。作ったら冷凍保存が可能なので、1度作れば、好きなときに解凍して食べることができます」(ヤミーさん)

調理時間10分【数の子入りマッシュさといも】

さといもをマッシュして、数の子とピクルスを混ぜて茶巾型にした、見た目もお正月らしい一品。ピクルスやマヨネーズのほんのりとした酸味と数の子の塩味がきいた上品な味わい。さといもは、腸内環境を整えたり、血糖値の上昇を緩やかにする水溶性食物繊維が多い食材。数の子は、たんぱく質のほか、血液をサラサラにする不飽和脂肪酸のDHAやEPAが多く含まれます。

数の子入りマッシュさといも レシピ 正月 アレンジ つまみ

材料:2人分(4個) 調理時間:10分

さといも 3個(200g)
数の子(味付き) 50g
ピクルス(小) 2〜3本
マヨネーズ 大さじ2
塩 適量
黒こしょう 適量 

作り方

①さといもは水でよく洗い、頭とお尻を切り落として濡れたまま耐熱皿に置く。ラップをかけて電子レンジ(600W)で3分加熱し、上下を返してさらに1~2分加熱する。※竹串を通してスッと通るまで
②熱いうちにキッチンペーパーなどを使ってさといもの皮をむき、フォークの背で粗くつぶして粗熱を取る。
③数の子とピクルスは粗みじん切りにし、粗熱が取れた②に加えて混ぜる。マヨネーズも加えてよく混ぜ、味を見て、塩、黒こしょうで整える。
④③を4等分してラップで包み、茶巾型に絞って形を整える。

ワンポイントアドバイス

「ピクルスは、市販のコルニション(小きゅうり)がおすすめ。粗みじん切りにして加えることで、カリカリした食感が楽しめます。ピクルスの代わりに、らっきょう漬けを使ってもOK」(ヤミーさん)

火を使わずにできる【コンビーフと豆腐のディップ】

低糖質高たんぱくの豆腐と、コンビーフをミックスしたヘルシーなディップ。カロリーが高そうなイメージがあるコンビーフも、実は比較的カロリーは控えめ。セロリやパプリカなどの野菜や、全粒粉のクラッカーにつけて食べれば、さらにヘルシー! コンビーフのコクが、豆腐によって適度にマイルドになり、食べやすく美味。



コンビーフと豆腐のディップ おせち 正月 アレンジ つまみ

材料:作りやすい分量 調理時間:10分

きぬごし豆腐 1/4丁(約75g)
コンビーフ 1缶
塩 少々
黒こしょう 少々
クラッカー 適量
お好みの野菜 適量

作り方

①きぬごし豆腐は軽く崩してキッチンペーパーに包み、耐熱皿にのせて電子レンジ(600W)で1分加熱して水気を切る。
②ボウルに①、コンビーフを入れてフォークでほぐし、なめらかなディップ状になるまでゴムベラで混ぜる。
③塩、黒こしょうで味を整え、ココット皿に入れて、クラッカーと好みの野菜を添える。

ワンポイントアドバイス

「野菜は、セロリやパプリカ、にんじん、大根、きゅうりなど好みのものを合わせてみて。ディップは日持ちしないので、冷蔵して早めに食べ切るのがおすすめです」(ヤミーさん)

おめでたい黄金色【えびのマスタード焼き】

殻付きえびにマスタード風味のペーストを塗り、おめでたい黄金色に焼き上げた華やかな一品。マスタードとえびの旨みがきいていて満足度大。えびと卵から、良質なたんぱく質を摂ることができます。えびは、疲労回復や肝機能を高める効果があるとされるタウリンや、抗酸化作用の高いアスタキサンチンも含有。

えびのマスタード焼き おせち 正月 レシピ つまみ アレンジ

材料:2人分 調理時間:25分

殻付きえび 4尾
塩 少々
A 卵 1個
A 粒マスタード 小さじ1
A しょうゆ 小さじ1/2
A パン粉 大さじ2
ドライパセリ 適量

作り方

①殻付きえびはよく洗って水気をしっかりと拭き取り、背から殻ごとキッチンバサミで切り開き、背ワタを取って塩をふる。10分ほどおいて水分をキッチンペーパーで拭く。
②Aの材料をよく混ぜ合わせペースト状にする。
③②のペーストを①のえびの切れ目に等分に塗り、トースターやグリルで10分ほど、こんがりと焼き色がつくまで焼く。最後にドライパセリをふる。

ワンポイントアドバイス

「はちみつを少し加えて甘みのあるハニーマスタード風味にしたり、粉チーズを加えてチーズ味にするのもおすすめです」(ヤミーさん)

洋風の煮しめ【鶏肉とごぼうのバルサミコ煮】

おせちに欠かせないのが煮しめ。この「鶏肉ごぼうのバルサミコ煮」は、炒り鶏や筑前煮のイメージでありながら、バルサミコ酢とはちみつで煮込むことでイタリアのアグロドルチェ(甘酸っぱいシチリアの郷土料理)風に仕上げた洋風の煮しめ。しっかりとしたコクと甘みがある、ほっこりと癒される味わい。鶏肉からたんぱく質を、ごぼうから食物繊維を摂ることができます。

鶏肉とごぼうのバルサミコ煮 レシピ おせち 正月 つまみ アレンジ

材料:2人分 調理時間:25分

鶏もも肉 1枚
塩 小さじ1/4
ごぼう 1/2本
にんにく 1かけ
オリーブオイル 大さじ1
A バルサミコ酢 大さじ3
A はちみつ 大さじ1
A しょうゆ 小さじ1
水 1/2カップ
粗挽き黒こしょう 適量
イタリアンパセリ 適量

作り方

①鶏もも肉は一口大に切り、塩をまぶす。ごぼうはよく洗って皮付きのまま乱切りにする。にんにくは皮をむき包丁の腹でつぶす。
②フライパンにオリーブオイルを半量ひき、鶏肉を皮から入れてこんがり焼き色がついたら奥に寄せ、手前の空いた部分に残りのオリーブオイルを入れてごぼうとにんにくを炒める。
③油がしっかりと馴染んできたら、Aを加えて炒め合わせる。水を加えて蓋をし、10分ほど火を通し柔らかくなるまで煮る。煮汁が多いようなら、蓋を開けて火を強めて水分を飛ばす。
④皿に盛り付けて粗びき黒こしょうをふり、イタリアンパセリを飾る。

ワンポイントアドバイス

「たまねぎやにんじん、セロリなどほかの野菜を加えてもOK。たまねぎを使うと、甘みがより強めになります。また、鶏肉の代わりに豚バラかたまり肉を使っても美味しいですよ」(ヤミーさん)

おせち レシピ アレンジ つまみ

お重に詰めても、彩よく、華やかに仕上がります。おせちというと、難易度が高そうでなかなか作ろうと思えないという人も、こんな料理なら手軽に作れるはず。今年はぜひ、手作りおせちで新年を迎えて!

撮影/佐々木美果 スタイリング/シダテルミ 取材・文/和田美穂 企画・構成/福島美歩(MAQUIA ONLINE)

最終更新日:

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