免疫取材のエキスパート・小田ユイコさんが解説！「酪酸菌」「NMN」「LPS」etc.免疫ケアの注目トピックス

体はそれほど丈夫じゃないほうなのに、なぜか元気でいられるのも、マキアで免疫の取材を続け、納得のいったことを実践してきたから。小田が気になる最新の免疫トピックスをここに一挙公開します！

免疫力アップのカギを握るのは、なんといっても「腸」。それは私たちの体に存在する免疫細胞の約7割が「腸」に集まっているから。腸活で腸内環境をととのえることで、免疫細胞がよい働きをしてくれる。
そんな腸内環境の主役である腸内細菌のなかでも、コロナ禍で俄然、注目を集めたのが「酪酸菌」。酪酸菌は、大腸の中で酪酸を作り出し、腸のバリア機能をアップ。酪酸は、血流にのって全身に運ばれて炎症を抑え、免疫力をアップする。実際、免疫力の高い人、健康寿命の長い人の腸には、酪酸菌が多いという。酪酸菌を増やすには、乳酸菌やビフィズス菌を摂っているだけではダメで、β-グルカンやイヌリンなどの食物繊維、豆類、海藻類、果物などの発酵性食物繊維が効果的。これらの食材を積極的に摂ることで、ストレスに強く負けない体に！

今、世界中で実践されているマインドフルネスのベースとなるのは仏教。その根底には「無意識の力」を呼び覚ますという目的があると、僧侶の町田宗鳳さん。私たちは常に複雑すぎる意識の海を必死で泳いでいて、必要のない不安に駆られ、くたくたに。それこそが自律神経を乱し、免疫力をダウンさせる元凶だという。
仏教には複雑すぎる意識から抜け出し、「無意識」の境地に至る智恵がいっぱい。町田さんのもと『ありがとう寺』で「ありがとう」を朗唱する「ありがとう禅」や立ち上がる炎を見つめる「炎の瞑想」に打ち込んだところ、不思議なことに心身ともにニュートラルになり、頭の回転も体力も回復。他人や家族への感謝の気持ちでいっぱいに。これぞ、免疫力の高い状態なのかもしれない。

Q.そもそも免疫力ってなんですか？

目に見えない外敵を監視＆撃退！
人間に備わっている
ありがた〜い自己防衛システム
「体内に侵入したウイルスなどの異物を監視し、撃退するシステム。免疫のバランスが崩れるとコロナやインフルエンザなどにかかりやすくなり、花粉症やアトピーなどにも」（山崎まいこ先生）

この1〜2年で、美容通の間で摂取する人が急増しているNMN（ニコチンアミドモノヌクレオチド）のサプリ。肌がキレイになる、やせ体質になる、視力がアップするなどの声が聞かれる中、愛飲者の多くが口にするのが「免疫力が高まった気がする」の言葉。実際小田もこの1年、NMNサプリを飲み続けているが、コロナ等に罹患せずに過ごせている。
その秘密は、長寿遺伝子で知られるサーチュイン遺伝子のスイッチを押すNAD＋（エヌエーディープラス）という酵素。サーチュイン遺伝子が働くと、傷ついたDNAが修復され、細胞が再活性化。通常は飢餓状態や運動をしたときにオンになるサーチュイン遺伝子のスイッチを、断食などをしなくても押せる夢のような成分。睡眠の質も上がり、女性ホルモンもととのい、トータルで免疫ケアができてしまう。NMNはブームで終わることなく、免疫ケアとしても定着しそうだ。

マヌカハニーが品薄になるというニュースが聞かれたコロナ禍。しかも高額にもかかわらず、天然活性成分のグレードを示すMG値が高い製品の売上が伸びているという！　
マヌカハニーは抗菌性、抗炎症作用で知られている貴重なはちみつ。ウイルスの関門であるのど粘膜に抗菌とうるおいを仕掛け、さまざまな感染症を予防、花粉症に悩む人にも愛用されている。そんなマヌカハニーに、実は免疫細胞のマクロファージを活性化する力があることが、最近の研究で明らかに。マクロファージは、体内に侵入したウイルスを最初に攻撃する免疫細胞。その活性効果は、一般的なはちみつの30倍以上だという。　
毎日スプーンひとさじを取り入れるだけ。天然のサプリは、おいしくて続けやすいのが魅力だ。

＼マキアの差し入れ人気No.1はヤクルト1000／
激務のマキア編集長が夜寝る前に愛飲。
「夜熟睡できず、夫から寝言を言っているとたびたび指摘が。ヤクルト1000を飲むとスッと熟睡。翌朝のすっきり感が高く、寝言も言わないようです（笑）」（マキア編集長・清田）

東京の埋め立て地に暮らす小田がもっとも憧れるのは、豊かな土壌。自然な土地に住んでいたら、もっと元気な可能性も？、と。というのも、豊かな土壌や海に浮遊する「神菌」、LPSの慢性不足を感じるから。
LPSは、土に触れず、除菌が習慣になった人に不足しがちな成分。サプリメントで摂ることもできますが、土に憧れる小田としては、なるべく土から穫れた食材で補いたい。そこで、冬や春先など免疫力が心配なときはLPSが豊富な玄米ごはんに。炊くのが面倒なときのために、自宅にはレンチンできるパックを常備している。
LPSが豊富な食材はほかにも有機農法で育てられた根菜や葉野菜、キノコ、海藻、豆類など。カスピ海ヨーグルトにも豊富だ。

年齢とともに衰える免疫力。その根本原因に、造血幹細胞の変化があることが報告されている。造血幹細胞は分化して、NK細胞やT細胞、B細胞などの免疫細胞になる幹細胞のこと。その造血幹細胞の働きを助けることがわかったのが、霊芝なのだ。
中国の古い書物『神農本草経』にも記載があるマンネンタケ科のキノコ、赤霊芝、黒霊芝を亜臨界水抽出という特殊な抽出法でエキスにしたのがメナード。実は、メナードは霊芝研究40年以上という筋金入りの霊芝メーカー。赤霊芝と黒霊芝の特長を知り尽くし、成分の違いを活かしたうえで、飲みやすいドリンクに。
遠い昔の時代から珍重されてきた、この古くて新しい霊芝に、先が読めず生きにくい毎日の救いを感じる。

MAQUIA1月号
取材・文／小田ユイコ　構成／火箱奈央（MAQUIA）

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