美容が持つ、気持ちを、行動を、人生までも動かす力を信じ、1人1人の希望へと昇華させる。リブランディングしたKANEBOのフィロソフィーについてお話を伺いました。

KANEBO カネボウ エミトーーク

気になるブランド&美ネタに触れたい、語りたい!
マキア編集長が最新美容に直あたり取材
エミトーーク

第9回 KANEBO(カネボウ)
見た目の美しさだけではなく、
希望を語るブランドへ

木津裕美さん

KANEBOブランドマネジャー 

木津裕美さん

1998年入社。宣伝グループにて、雑誌メディアやPRを担当ののち、マーケティンググループに異動。複数のメイクブランドグループを経て、2022年1月より現職に。

清田 恵美子

マキア編集長

清田 恵美子

MORE編集部から広告部での営業職を経て、’14年からMAQUIAへ。フットワークの軽さがモットー。実際に試して感じて、直あたりレポートをお届け。

未来への希望を語る
すべての人たちへ

清田 「I HOPE.」を掲げて、2020年にリブランディングされたときの発表会は、今でもパッと目に浮かぶほどインパクトがありました。そこからさらに世界的な困難に直面し、不安を感じやすい今、改めてそのメッセージが強く刺さります。
木津 カネボウ化粧品はもともと“希望”を発信する会社でした。戦後すぐは、疲れ果てた女性の元気を取り戻すために、良妻賢母が求められていた高度成長期には、新たな女性の生き方を提案し続けてきました。「KANEBO」は、カネボウ化粧品の想いを引き継いで誕生したブランドです。自由を手にしているはずなのに希望を感じにくい現代に、強くたくましく生きる希望を、と2020年にリブランディングしました。
清田 「美しさだけでなく、希望を語るブランドでありたい」というフィロソフィーを体現するかのようなアイテムがユニーク。糸引き洗顔や、混ぜて肌の色や質感までコントロールするベースメイク、個性的なカラーアイテムに、笑顔を作るシートマスクなど、感性に訴えてくる名品が続々。1品1品に驚きが! 心が動くってこういうことなんですね。
木津 おかげさまでこれら製品にご興味を持ってくださる方が増えています。世の中すべての色を足し込むと“黒”になると考え、多様性への希望を込め、パッケージを黒にしたのですが、“黒カネボウ”の愛称が生まれるほどに。

「I HOPE.」という力強いブランドメッセージ

「I HOPE.」という力強いブランドメッセージ
希望がないと言われる時代に、個々の中に希望を見つけ、引き出し、高めていく。KANEBOは、美だけではなく希望を語るブランドへ。

対談の様子

角層になりきる⁉
新発想のスキンケア

清田 キャッチーなだけでなく、確固たるサイエンスをもってスキンケア開発されている点も素晴らしいです。
木津 開発のカギとなっているのが“生体模倣技術”への着目です。海から陸へ、人類が乾燥や紫外線、気温の変化などの外的刺激から肌を守るために獲得した“角層”。例えば化粧液「オン スキン エッセンス」は、その角層の構造や機能をスキンケアに生かす“ライフインテリジェンス”という発想で開発しました。
清田 乾燥やゴワつき、くすみは角層にトラブルがある場合が多いから、角層ケアは美肌の基本ですね。
木津 角層構造が整っていると、バリア機能がきちんと働き、水分蒸散が抑えられて、ターンオーバーが正常に働きます。すると、より多くの光が肌内部に入り、内側から光を拡散するため、透明感があり、明るく、ふっくらとした肌印象に。
清田 改めてお伺いすると、角層ケアの必要性がより感じられます!
木津 しかし、角層はバリア機能を形成しているために、成分が肌に入りにくいんです。だから、潤いを「与える」だけでなく、「逃さない」ということも大切です。
清田 それで化粧液ケアはこれ1品で、それが叶うんですね。
木津 はい。KANEBOでは、角層のバリア機能の働きに着想を得た化粧液と、赤ちゃんの未熟な肌を守るバリア膜“胎脂”の研究から生まれたクリームでの2ステップを基本のお手入れとしています。
清田 始めは2ステップだと物足りないのでは?と思ったのですが、実際はその逆。使うほどに肌の内側からふっくらとするよみがえりを感じました。日に日に、自分の肌になっていく手応えがたまりません。
木津 その肌実感を狙いました! 
清田 朝にクリームを使う習慣がなかったのですが、ケアすることでメイク崩れしにくくなるんですね。マスク着用が当たり前の今、朝クリームの需要は高まりそう。肌が美しいと顔の印象も底上げされる。まさに“希望”をこの製品で実感しました。
木津 スキンケアを育成しつつも、今後も希望を届けるブランドとして、メイクやベースアイテムもどんどん登場させていきます。
清田 希望の共有ですね! すごく楽しみです。マキアもその発想で誌面を作っていきたいと思います。


使用感違いの化粧液と
朝・夜クリームの2ステップ
KANEBOが提案するのは、新しいスキンケアシステム「ON.&IN.」。肌を守り、肌印象を左右する“角層”に着目した化粧液のケアと、胎脂に着想を得て開発されたクリーム処方を採用した、朝と夜のクリームによるお手入れで、1人1人の美しさを引き出し、高めます。

(右)カネボウ  オン スキン エッセンス V (左)カネボウ  オン スキン エッセンス F

(右)カネボウ 
オン スキン エッセンス V
瞬時に角層類似の多重層ヴェールを形成し、潤いに満ちたふっくらハリ肌に。光拡散効果で明るく見せ、肌印象までUP。100ml ¥11000/カネボウインターナショナルDiv.

(左)カネボウ 
オン スキン エッセンス F
ナノサイズ化したオイルを含む化粧液が角層内部まで浸透。巡るように潤い、水分と油分がバランスよく保たれたうるツヤ肌へ。125ml ¥11000/カネボウインターナショナルDiv.

(右)カネボウ  クリーム イン デイ、(左)カネボウ  クリーム イン デイ

(右)カネボウ 
クリーム イン デイ
胎脂に着想を得て開発されたベビーソフトオイル処方を採用。化粧下地だけでなく、化粧上地としてもOK。SPF20・PA+++。40g ¥8800/カネボウインターナショナルDiv.

(左)カネボウ 
クリーム イン ナイト
睡眠中、潤いとハリを与え、一晩中クリームマスクのように肌を包み込む夜クリーム。デイ同様、ベビーソフトオイル処方採用。40g ¥11000/カネボウインターナショナルDiv.

ケアするのが待ち遠しくなる至極のクリーム

ケアするのが待ち遠しくなる至極のクリーム
コクのあるリッチなクリームながら、肌にのばすととろけるようにのび広がり、ぴたっと肌に密着。

ここに惚れた!

希望を届けたいという熱量がスゴイ!
美しさだけでなく、希望を引き出すために――ブランドマネジャーの木津さんだけではなく、研究、開発、マーケ、店頭までが一丸となって“希望”を届けている姿に感動しました。明日の人生がキラキラと楽しくなるような希望を! KANEBOの熱量に、物作りの本質を感じました。

MAQUIA 6月号
撮影/土佐麻理子 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 構成/清田恵美子(MAQUIA)


※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

MAQUIA書影

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