吉岡里帆さんインタビュー。クリスマスの思い出は…？ プレゼントは貰いたい？贈りたい？

今もっとも輝いている俳優のひとり、吉岡里帆さん。みずみずしい感性を持ち、楽しむことが上手。そんな彼女に、クリスマスにまつわる話を聞きました。

うちの両親は、クリスマスに命をかけるタイプ。子供にサンタさんの存在を信じさせるために、「あのカフェにサンタさんがいたよ」と夏場にまでよく言ってましたね。毎年生のモミの木に飾り付けをして木の下にプレゼントを置くのですが、私や弟はカラオケやゲームが欲しいとお願いしたのに、実際は本気度が高いオルゴールや木のおもちゃばかり（笑）。その後、私が中1の時に親が「今後はプレゼントは1個にします」と宣言して、サンタの正体が明らかに。突然現実を知らされてショックでしたが、今でもクリスマスは大好き。オーナメントやリースを飾ったりして、この時期ならではのキラキラとした空間を楽しんでいます。

プレゼントは、貰うよりも贈る方が実は好き。もちろん貰うのも嬉しいけれど、その人に合うものを考える時間が好きなんです。ついあれこれ買いすぎて、結局渡せなかったギフトが家にたくさんあります（笑）。今年のクリスマスに向けて計画しているのが、祖母と父親に“歯”をプレゼントすること。元気でいてもらうには何を贈るのがいいか考えていたんですが、きちんとした歯を入れたら何年も使えるし、生活の質が上がるなと思ったんです。家族とは離れて暮らしているので日々のケアはなかなかしてあげられないけれど、新しい歯でご飯が美味しく食べられて、もっと長生きしようと思ってもらえたらとっても嬉しいですね。

放送中のドラマ『時をかけるな、恋人たち』は、笑いながらほっこりできる作品。SFファンタジーかと思いきや人間味があり、キャラクター全員が愛おしくなるような物語なんです。共演の永山瑛太さんは、台本についてめちゃくちゃ深いところまで話すことができる方。わちゃわちゃとディスカッションするのが楽しくて、ご一緒できて本当に幸せだなと感じています。ストーリーの中にタイムトラベラーが登場するのですが、もし私が時間旅行をするなら、かなり遠い未来に行ってみたい。自分の孫やひ孫たちがどう過ごしているのかを確認して、「体に気をつけて、誠実に生きるんだよ」と伝えたいですね（笑）。

MAQUIA12月号
撮影／柴田フミコ　ヘア&メイク／吉﨑沙世子〈io〉　スタイリスト／黒崎 彩〈Linx〉　取材・文／真島絵麻里　構成／木下理恵(MAQUIA)