石原さとみさんインタビュー。ライフステージの変化を経た今の思いを聞きました

掛け値なしに、今すべてが「新しい私」。そう語る、俳優・石原さとみさん。前回のMAQUIA撮影からちょうど1年。めくるめく日々の中、何を思い、何に心動かされるのか――。柔軟でありながらブレることのない、さとみマインドを深掘り。

どんな時も、まず笑うこと。
それが日々を乗り切る秘訣。
「最近は鏡も見ないくらいバタバタなので、今日の撮影中に“表情が柔らかくなったね”と言われて驚きました。日々大げさなくらいいろんな表情をしているから、表情筋が鍛えられたのかも（笑）。赤ちゃんには感情と関係なく、勝手に笑ったような顔になる“新生児微笑”と言われるものがあって、それを見ると周囲もつられて笑顔になる。それを知って以来、自ら率先して笑うように。自分が笑顔だと相手も笑顔になるので、どんな時でもまず笑うことって大事だと思いました」

刺激も穏やかな時間も
自分にとって必要なもの。
「刺激的な時間と穏やかな時間、どちらも自分にとっては大事。仕事をする上では刺激が必要で成長を促してくれると思うけれど、ジェットコースターみたいに短期間で楽しむものだと思うんです。刺激を味わって成長した後は、天気がいいとかお腹がいっぱいになったとか、それだけで満たされるマインドでいた方が長く幸せを感じられるんじゃないかな。今もある意味ジェットコースターみたいですが（笑）、仕事とはまた違って、刺激と穏やかさの中間のような感じがします」

せわしない日々の中でも、
余裕を持って生きていたい。
「疲れていたり、体調が悪くなったりすることっていつでも起こりうるじゃないですか。そういった大変な時に誰かを励ませる余裕があるかどうかが、私の中で自分の状態を測るバロメーターになっています。この１年は生活の変化が大きく日々を乗り切ることで精一杯でしたが、家族のサポートもあって最近は少しずつ余裕が出てきた気が。ちなみに昨日も一時間くらい長風呂をしてヘッドマッサージやパックをしたんですが、そういうご褒美って実は逆に体力を使ったりして（笑）。今の私には、何もしないのが一番のご褒美なのかも」

お茶＆毎日のお散歩が
最高のリラックスタイム。
「日常の中で大切にしているのがティータイム。友達とFaceTimeをしながら、自分の家のベランダでお茶をするのがすごく楽しくて。カフェインレスのお茶を探してあれこれリサーチを続けたところ、先日デカフェのチャイを発見。飲んでみたら美味しくて、ここのところかなりハマっています。あとは、毎日お散歩に行くのもルーティンのひとつ。ただ近所を歩くだけなんですが、ちゃんとした格好で家から出るだけでちょっとテンションが上がるんです。季節の変化も感じられるので、自分にとってとても大事なひとときですね」

今後の予定は未知数。
でも、やりたいことはたくさん！
「雑誌の撮影は本当に久しぶり。素敵な洋服に可愛いメイク、綺麗に撮っていただいた上に久々に皆さんから“可愛い”と言ってもらえて、“なんだこの仕事、幸せか！”と思わずニヤニヤしちゃいました。今後のお仕事に関してはスタッフの方々と相談しているのですが、やりたいことはたくさんあるし、ご一緒してみたい方もたくさん。なんなら“これをやってほしい！”ってリクエストを募集したいくらい（笑）。まだまだ未知数ですが、今後何が実現してどんなことができるんだろうって、今からワクワクしているんです」

MAQUIA11月号
撮影／YUJI TAKEUCHI〈BALLPARK〉　久々江 満（物）　ヘア&メイク／paku☆chan〈Three PEACE〉　スタイリスト／宮澤敬子〈WHITNEY〉　取材・文／真島絵麻里　構成／木下理恵（MAQUIA）