美容成分からコスメを選びたくなったら始めどき。おなじみの成分から話題の新成分まで、正しい知識をディープに楽しく学んでいきましょう。ここでは、ニコチン酸アミドの特徴や働きについてコンパクトに解説。


医師が回答するMAQUIA公式ブロガー・美容ライターなど美容に関心の高い方からのさらに踏み込むQ&Aも掲載。

シワケア業界に躍り出た有効成分。実は保湿やニキビケアの定番

ニコチン酸アミド」とは?

糖質やアミノ酸、脂肪酸などの代謝に関わるビタミンB群の一種。肌や粘膜を正常に保つ作用があり、疲労回復のためのドリンクやサプリメントに配合されることもあります。スキンケアでは保湿やニキビ、肌荒れのケア成分として用いられてきたほか、2018年前後に医薬部外品シワ改善有効成分としての認可を受けました。
 

ヘパリン

※イメージ図

「ナイアシンアミド」との違いは?

ニコチン酸アミドは医薬部外品の有効成分として使用される場合にナイアシンアミドと表記されることもありますが、基本的に生体内でビタミンとして働くという意味では同一です。ニコチン酸という呼び名がタバコのニコチンと混同される恐れがあるために、ナイアシンという名前をつけたという経緯があります。

スキンケアコスメでの「ニコチン酸アミド」の役割は?

ニコチン酸アミドにはメラノサイトで作られたメラニンが表皮細胞に受け渡されるのを抑制する働きがあり、メラニンがシミとして肌表面に出現するのを防ぐ美白効果で、医薬部外品の有効成分となっています。さらに、肌荒れ改善効果でも医薬部外品の有効成分となっているほか、最近ではコラーゲンやエラスチンの破壊を防ぎ、コラーゲンの合成を促すシワ改善効果のある医薬部外品の有効成分としても認められ話題になりました。シミ、シワ、肌荒れ、ニキビなどさまざまな肌悩みのケアに使われ、化粧品等としての使用実績も10年を超える安全性の高い成分です。

「ニコチン酸アミド」の副作用は?

ニコチン酸アミドは皮膚刺激や光毒性がほとんどない、きわめて安全な美容成分です。ごく稀に紅斑を生じるケースが報告されていますが、20%濃度でも皮膚刺激がなかったという報告もあり、使用にあたって気にすべきデメリットはほぼないといえます。

≫ 美容成分 Q & A 

医師が回答! 美容成分「ニコチン酸アミド(ビタミンB3)のここが知りたい 」

美容に関心の高い方から募ったヘパリン類似物質についての疑問を、医師・友利新先生に伺いました。

友利 新先生

内科・皮膚科医

友利 新先生

医師(内科・皮膚科)、日本内科学会会員、日本糖尿病学会会員、日本皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員。東京女子医科大学卒。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。「体で一番大きな臓器である肌を健やかに保つことは、健康を保つことにつながる」をポリシーに、見た目だけでなく心のQOL(生活の質)を上げていく丁寧な診察で人気に。現在都内クリニック勤務のかたわら、美容と健康のための正しい情報を発信する啓蒙活動を、マキアを始めとした雑誌やWEB媒体、テレビなどで多く手がける。2004年第36回準ミス日本。YouTubeやInstagramでの発信も好評。著書多数。最新刊は、YouTubeで紹介したトピックスを中心に美容知識と最新情報を盛り込んだ『女医が教えるキレイのとっておき 読む 友利新チャンネル』(飛鳥新社)。 

Q.名前にニコチンとついていますが、タバコと関係があるのでしょうか。(美容ライター AYAさん)



A.「まったく関係ありません。言われてみればご指摘の通りですが、タバコとの関連はないですね。昔から使われてきたので安心感があり、地味な印象ではありますがしっかり効果が確認されてきた成分です。」(友利先生)

Q.美白の効果を最大限引き出すために、あわせて使うと良いものはありますか?(MAQUIA公式ブロガー Harumさん)



A.「美白成分にはメラノサイトにメラニンを作らせないようにするものが多いのですが、ニコチン酸アミドは肌細胞にメラニン色素を渡すのをブロックする働きがあります。あわせて使うなら同じ働きをする成分よりも、メラノサイトへのメラニン生成の司令をブロックするトラネキサム酸やビタミンCなどを使うと、より効果が感じられると思います。」(友利先生)

取材・文/高見沢里子 イラスト/きくちりえ 構成/木崎ミドリ

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