美容成分からコスメを選びたくなったら始めどき。おなじみの成分から話題の新成分まで、正しい知識をディープに楽しく学んでいきましょう。ここでは、グリチルリチン酸2Kの特徴や働きについてコンパクトに解説。


医師が回答するMAQUIA公式ブロガー・美容ライターなど美容に関心の高い方からのさらに踏み込むQ&Aも掲載。

肌荒れを防ぐ定番成分。漢方薬や医薬品としても有名

「グリチルリチン酸2K」とは?

マメ科の植物、甘草(カンゾウ)の根から抽出して得られるグリチルリチン酸に、水に溶けやすくするためカリウムを結合させたもの。甘草には古くから漢方薬として使われてきた歴史があり、抗炎症、抗アレルギー作用で知られ、多くの化粧品等に配合されている美容成分です。化粧品以等外では、アレルギー性結膜炎を治療するための点眼薬に配合されたり、喉の腫れや痛みをケアするため風邪薬に使用されるなど幅広く使われています。

「グリチルリチン酸2K」がスキンケアで使用される目的は?

グリチルリチン酸2Kはかゆみや炎症を抑える作用があるため、肌荒れ防止の有効成分として認可されています。外部からの刺激に揺らぎやすい敏感肌用の化粧品等に配合されることも多く、肌への刺激もなく、極めて安全性の高い美容成分といえます。炎症を抑える作用にすぐれているため、ニキビの症状緩和を目的として使われることもあります。

「グリチルリチン酸2K」のステロイド剤との関連性は?

グリチルリチン酸はその化学構造がステロイドに似ていることもあり、使用することでまれに偽アルドステロン症を発症するとの報告があります。これは副腎皮質ホルモンの一種であるアルドステロンが過剰分泌されたときのような、高ナトリウム血症や低カリウム血症を生じる副作用です。ただし、この副作用は経口摂取においてのみ報告されているもの。化粧品や医薬部外品よりもはるかに配合量が多い経口摂取とは違い、化粧品等の連用による大きな副作用の報告は特にありません。また、化粧品等としても10年以上使われてきている実績があるため、ステロイドとの関連は問題ないとされています。

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医師が回答! 美容成分「グリチルリチン酸2Kのここが知りたい 」

美容に関心の高い方から募ったグリチルリチン酸2Kについての疑問を、医師・友利新先生に伺いました。

友利 新先生

内科・皮膚科医

友利 新先生

医師(内科・皮膚科)、日本内科学会会員、日本糖尿病学会会員、日本皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員。東京女子医科大学卒。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。「体で一番大きな臓器である肌を健やかに保つことは、健康を保つことにつながる」をポリシーに、見た目だけでなく心のQOL(生活の質)を上げていく丁寧な診察で人気に。現在都内クリニック勤務のかたわら、美容と健康のための正しい情報を発信する啓蒙活動を、マキアを始めとした雑誌やWEB媒体、テレビなどで多く手がける。2004年第36回準ミス日本。YouTubeやInstagramでの発信も好評。著書多数。最新刊は、YouTubeで紹介したトピックスを中心に美容知識と最新情報を盛り込んだ『女医が教えるキレイのとっておき 読む 友利新チャンネル』(飛鳥新社)。 

Q.グリチルリチン酸2KのKとは何のことですか? また、こちらは医薬品でしょうか?(美容ライター KANAさん)



A.「『グリチルリチンサンジカリウム』と読みます。『ジ=2』で、グリチルリチン酸にカリウムがくっついているもので、肌荒れ防止の医薬部外品の有効成分です。」(友利先生)

取材・文/高見沢里子 イラスト/きくちりえ 構成/木崎ミドリ

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