本当はもっとキレイになれるはずなのに、何かが邪魔してる!? 「MAQUIA」5月号では、スキンケアで肌本来の潜在能力を引き出す方法をプロが解説します。
美肌のポテンシャル、開花せよ!
肌の潜在能力を引き出す
育みスキンケア
本当はもっとキレイになれるはずなのに、何かが邪魔してる!? その原因を取り除いて賢くケアすれば、肌は本来の能力を発揮! 美の才能をいかんなく引き出すスキンケアの真実に迫ります。
教えてくださったのは…
早稲田大学
服部正平先生
「菌界のドン」。長年にわたり常在菌服研究の最先端を走る。菌と健康、美肌との関連性の「真実」を模索。
皮膚科医
山﨑まいこ先生
まいこホリスティックスキンクリニック院長。外側&内側へのアプローチで、美肌の正しい育み方を指導。
美容ジャーナリスト
小田ユイコさん
美容記者歴30年のあいだ、肌を育むコスメの進化を取材。片っ端から試して、その実力をジャッジする。
3人の賢者がナビ
美肌の潜在能力を阻む4大要素はコレ!
要因1:大気汚染
知らず知らずのうちに炎症状態
今の時期に多い黄砂、ベンゾピレンなどを含むPM2.5、水銀、カドミウム、鉛などが空気中を漂い、肌に付着したり体内へ。微弱炎症を引き起こし、肌のバリア機能もダウン、エイジングの原因に。
要因2:乾燥&加齢
乾燥が、さらなる乾燥&老けを招く
冬のあいだの保湿不足だったり、年齢を重ねてバリア機能が落ちていると、紫外線や空気の乾燥の影響をダイレクトに受けやすい状態に。肌乾燥が、さらなる乾燥やエイジングを呼ぶ「負のスパイラル」に。
要因3:肌の環境破壊
美肌菌を含むバリア機能がダウン
お手入れ不足による乾燥や過労、大気汚染、精神的ストレス、脂質やタンパク質などの栄養不足によって、肌のバリア機能が低下。肌の常在菌(美肌菌)がすみにくくなり、トラブルが多発する肌に。
要因4:自律神経の乱れ
日々の習慣が肌をむしばんでいる
スマホやPCを見続けることなどで交感神経の高ぶりが続くと、肌の血流が低下。また、糖質の多い食事等で血糖値が乱高下して交感神経と副交感神経が極端な優位状態になることも、炎症物質を呼ぶ要因。
小田 私たちを取り巻く環境は、美肌のポテンシャルを下げてしまう危険がいっぱいなのですね。
山﨑 その筆頭が大気汚染かもしれませんね。大気中に含まれる有害金属は年々増える傾向にあり、肝臓で解毒できるキャパシティを超えているといわれます。その影響が、肌の美しさもおびやかしているんです。
服部 大気中に汚染物質が多いと、肌を美しく健康に保つ常在菌のバランスが乱れるんですよ。
小田 なるほど。さらに人間関係などで感じる精神的なストレスも、美肌のポテンシャルを下げますよね。
山﨑 そうですね。大気汚染にしても人間関係にしても、環境というのはなかなか変えられませんよね。だから、美肌を育むには、「自分を変える」しかないんです。
服部 たとえば食べ物を変えてみる。体にいいといわれる食材を偏ることなく、「おいしい!」と思って食べることは常在菌にもいいです。
山﨑 ポジティブな感性も美肌のポテンシャルを上げますね。苦手な人がいたとしても、善悪で判断せずに客観的でいられたとしたら、肌もずいぶん変わるはず。
小田 取り巻く環境に負けず、ポジティブに美肌を育むには、もちろんスキンケアも大事。最近のコスメには、肌環境やメンタルまでケアしてくれるものがたくさん出ています。
服部 肌のお手入れを楽しみながら、常在菌のバランスをよくするものも登場しているようですね。
山﨑 現代社会で美しく生きていくためには、無防備でいてはダメ。肌が置かれている状況を正しく知り、賢く備えて対策をしたいですね。
小田 これからは守る、いたわるに加えて一歩進んだ「育む」ケアが肝心。肌の潜在能力を引き出せば、どんな状況でもキレイでいられます。
MAQUIA 5月号
撮影/岩谷優一〈vale.〉(モデル) ヘア&メイク/KUBOKI〈Three PEACE〉 スタイリスト/松島 茜〈io〉 モデル/宮本茉由 取材・文/小田ユイコ 構成/吉田百合(MAQUIA)
【MAQUIA5月号☆好評発売中】