「MAQUIA」4月号では、女優からミュージシャンまで大物からの指名が絶えない、ヘア&メイクアップアーティストの黒田啓蔵さんに取材。日本女性の美しさを引き出す肌作りについて教えていただきました。
黒田啓蔵さんが手がける
女優美肌を解剖
黒田啓蔵
包容力のある人柄と視線を惹きつけるメイクで、女優からミュージシャンまで、大物からの指名が絶えない。運気まで上がると評判で、映画祭やアワード時期には引っ張りだこに。
日本人の肌に潜んでいる温もり感を大切に
授賞式でメイクを手掛けた女優は、日本アカデミー賞に輝けるというジンクスがあるほど、名だたる女優から絶大な信頼を寄せられている黒田さん。「肌で人の印象の8割は決まります。ひと昔前は、隙のない完璧な肌が主流だったけれど、今はその人らしさが感じられる肌がいい。人形のような美しさではなく、肌感を残した“温もり”のある肌こそが、人を惹きつけるんだと思うんです。僕が女優さんをメイクする時には、日本人の肌に潜んでいる血色感を引き出すように意識しています。また、スキンケアで肌そのものの状態を底上げし、メイクアップに頼り過ぎないことも大切。そうすれば、その人自身の魅力が輝き始め、日中のメイク崩れの軽減にもつながるんです」
「“その人らしさ”を覗かせて。人は肌から愛されるんだと思う」
――Keizo Kuroda
“内なる血色感が人を惹きつける”
“僕のベースメイクはその人自身を底上げするもの”
Point:マッサージ
「肌が不調な時はマッサージが必須! 少しの手間で肌が土台から見違えます」
「むくみやくすみなど、肌の不調が気になる朝はマッサージから。特にフェイスラインには強めの圧をかけて流すのがポイント。たった1分の手間でツヤと血色のある化粧のりのいい肌に生まれ変わり、その後のメイクもスムーズに」
使用アイテム
「高額だけど、指すべりの良さ、マッサージ後のハリ感や柔らかさも最高」。エンベリエ リフレッシュマッサージ 160g ¥20000/メナード
1 たっぷり取ったクリームを、顔の内から外、下から上に向かって全体的になじませる。2 ひと差し指から薬指までの3本の指の腹を使って、顔の内から外、下から上に向かい適度な圧をかけながら流す。
3 あご先からフェイスラインの下を通って耳下腺→鎖骨へと流す。2と3を繰り返し、クリームが軽くなったら終了。4 ホットタオルを顔全体に約10秒あてて、肌を軽く蒸す。そのままクリームをふき取る。
Point:スキンケア
「肌感を生かすメイクの鍵となるのは、潤いで整えた肌」
「その人のオーラや、肌感を引き立てるベースメイクが僕の理想。そのためには、スキンケアの時点で素肌を磨き上げておくことが重要。そうすると、ベースメイクが薄くで済むし、仕上げたての美しい肌が一日中持続するんです」
使用アイテム
A 24層もある分厚いコットン。エレメンタリー オーガニックコットン 60枚入 ¥1000/ITRIM B「DEWはトータルで肌を底上げしてくれるから、撮影で大活躍」。DEW ローション さっぱり 150ml ¥3500(編集部調べ)、C 同 とてもしっとり 150ml ¥3500(編集部調べ)、D DEW モイストリフトエッセンス 45g ¥5800(編集部調べ)、E DEW クリーム 30g ¥5000(編集部調べ)/カネボウ化粧品
1 コットンにBさっぱりタイプの化粧水を3プッシュ取り、顔から首まで全体になじませる。2 1と同じコットンにとろみタイプのCを同量。螺旋を描くよう、顔から首までなじませる。
3 そのままコットンで約50回ほど肌を軽くパッティング。肌に残った水っぽさを飛ばす。4 同じコットンに美容液Dを2プッシュ。下から上に引き上げるように塗った後、ハンドプレス。
5 あずき大に取ったクリームEを手の平に広げ、顔全体を包み込むようにしてなじませる。6 あご先からフェイスラインの下を通り耳下腺→鎖骨まで流す。最後に鎖骨部分をプッシュ。
MAQUIA 4月号
撮影/吉田 崇〈まきうらオフィス〉(モデル) 橋口恵佑(物) ヘア&メイク/黒田啓蔵〈Iris〉 スタイリスト/後藤仁子 モデル/松本 愛 取材・文/中島 彩(MAQUIA) 構成/火箱奈央(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。
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