「MAQUIA」3月号で連載中の『神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場』。今月は、ついダークな色を選びがちな冬、身に纏うだけでHAPPYな気分が高まるパステルカラーに注目しました。

 神崎流の極意を教えます! 冬の終わりにTRYしたい甘さ控えめピンクメイク_1

神崎 恵の恋させる瞬間
美容劇場 きゅん♡を誘う女になる

 神崎流の極意を教えます! 冬の終わりにTRYしたい甘さ控えめピンクメイク_2

神崎 恵 Megumi Kanzaki
1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰し、美容誌をはじめ、各女性誌で連載を持つ他、コスメブランドのアドバイザーを務め、女性を美しく導く製品の開発、プロデュースなど活動の幅を広げている。書籍の累計発行部数は144万部を超え、最新刊『神崎CARE』(ワニブックス)が話題に。

SCENE:冬のパステルを楽しむ日
全体の色バランスを考え抜いた、甘さ控えめピンクメイク
四季ごとに女性を美しく見せる色があるけれど、「冬」でいえば断然パステルだ。風景の色が深まっていく中、そこだけふわんと浮き立つようなやさしい色。パステルのもつ甘さが、少し角をもつ冬の空気によく合う。相反する空気感がそれぞれを引き立てるのだろう。冬のひんやりした美しさも、パステルのあたたかなかわいさも、心にじわじわと沁みてくる。そのかわいさを街や雑誌で目にするたびに「着てみたいな」と思うのだ。でも、年々、パステルを着る勇気もなくなってくるのも確かで、「着たい」と「でも」の間で結局、眺めているだけという人も多いのかもしれない。冬のパステルの威力は見てのとおり、たぶん、雰囲気のかわいさでいったら、軽く5倍くらいにはなるのでは? と感じるほど。やさしくやわらかく甘い空気がでるから面白い。だからこれを諦めるより、ちょっと試してみようよ、と言いたくなる。
先日、あるファッション&占いエディターの方とご一緒させていただいたとき、「2021年のラッキーカラーは薄いピンクとシルバー」とおっしゃっていた。これを聞くと、ますますパステル、中でもピンクへのときめきを感じてしまう。ベーシックな色の中に、靴やバッグ、リップという具合に、どこかに差し色としてパステルを使うのもいいかもしれない。アウターやスカートをパステルに、というのもかわいい。でも、思い切って楽しみたいのは、全身パステル。淡くやわらかなパステルは意外にもいろいろな色の組み合わせが簡単に楽しめる。ミントグリーンやイエロー、ピンク。例えば、シャーベットやコットンキャンディーのように、それぞれ色が並んでも「パステル」という共通点でまとまってくれる。
メイクでもこのふわっとした甘さを表現したい。セミマット仕上げのファンデで、さらふわの風合いを肌に纏い、頬や唇にはもちろんパステルを広げ雰囲気を統一。全身の風合いや色を揃えることで、まるで歩くパールのような、パステル特有の透明感や発光感、それに思わずなでたくなるかわいさが成功する。

 神崎流の極意を教えます! 冬の終わりにTRYしたい甘さ控えめピンクメイク_3

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甘い色みを成功に導く、
ハンサムライクな使い方あれこれ
パステルを着るときは、どこかにハンサムな要素を入れることにしている。パステルのもつ甘みや風合いが過多にならないよう、大人ならではのバランスをとることにしている。
例えば、ボトムをパンツにすることやシルエットをシンプルにすることで甘さを控えめにすることができる。髪も巻きすぎず、ゆるくしたり、まとめたりしてバランスをとることに。メイクの色も淡いパステルトーンで合わせるか、リップだけ鮮やかにするかの二択が多い。よりやわらかな甘さをだしたいときにはパステルで揃え、少し大人っぽく、とか、ドラマティックな雰囲気に、というときには、鮮やかな色のリップを差しこむことにしている。

神崎流・美人レシピ

冬に浮き立つ配色×ボリューム感

ピンクという色がもつ女性をかわいく見せる効果と、ボリューミーなアウターから生まれる、華奢見え感が恋によく効く。さらに、ベージュを差し色にして上品さを足せば、もう最強。

甘さを抑えた、楕円形ピンクチーク

ピンクのコートを主役にする日は、メイクだってピンクでまとめたい。でも、大人としては甘々になりすぎないよう、淡い発色のチークを選び、頬骨に沿って楕円を描くように横長に入れて。

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高めポニーテールで大人のかわいさを表現

やわらかい雰囲気をつなげるために、髪全体をゆるく巻いてポニーテールに。マフラーのボリュームを計算して、高めの位置でひとまとめ。横から見ても最高にかわいいバランスが完成。

MAQUIA 3月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/天日恵美子 ヘア/津村佳奈〈Un ami omotesando〉 スタイリスト/松島 茜〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)


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