「MAQUIA」10月号では、人気ヘア&メイクアップアーティストのお二人がスペシャル対談。いつものメイクをもっと楽しく、もっとキレイになれる可能性を探ります!

中野明海×長井かおりスペシャルトーク! メイクでキレイの可能性をもっと広げよう_1

「こうしなきゃ」から、解き放たれよう。
中野明海&長井かおり メイクでキレイの可能性、もっと広がる!

圧倒的なビジュアルセンスで読者を虜にする中野明海さんと、読者の気持ちに寄り添うメイクで人気を博す長井かおりさん。2人の競演によって新たな化学反応が生じる!? 縛られていたルールから放たれ、いつものメイクをもっと楽しく進化させるヒントが、ここに。

中野明海さん

ヘア&メイクアップアーティスト
中野明海さん
卓越したテクニックと審美眼を持ち、魅了されるクリエイションを展開。メイクを手掛けた女優やタレントは、時代を牽引する存在になると評判。

長井かおりさん

ヘア&メイクアップアーティスト
長井かおりさん
メイクが苦手、よくわからないという読者にも、優しく丁寧に寄り添うアーティスト。その人自身のキレイの種を見つけ、開花させてくれると人気。


Special talk
中野明海×長井かおり

NO RULE!メイクはもっと自由でいい!

失敗を恐れず、もっと自分が思うまま楽しむことから
変化が激しい美容業界にありながらも、常に第一線を走り続けるレジェンド的存在、中野明海さん。そんな中野さんに憧れ、「今の自分があるのは中野さんのおかげ」だというのは、各誌で大活躍の長井かおりさん。実は長井さん、雑誌のヘア&メイクの夢を諦めかけていた頃、ひょんなことから中野さんに手紙を渡す機会に恵まれ、その後ご本人から電話をもらったことが転機になったそう。
長井 体育大学を出た後、美容部員になり、ヘア&メイクとしてデビューするには年齢も高すぎると思い込んでいた私に、「私も師匠がいなくて遅咲きだから、目の前の仕事に全力で取り組みながら、このメイクで大丈夫かといつも空に問いかけていたくらい(笑)。だからあなたもやりたい様に進んだらいい」っておっしゃってくださって。その言葉が背中を押してくれたんです。
中野 お電話したのは覚えていますが、まさかその相手が長井さんだったとは! でも、こんな形で会えてうれしいですね。
長井 感激です!! すごく遠回りした気がしますけれど、振り返れば、すべては今の道に繋がっていたんだと思えます。あの頃の私は、自信がなくて自分を否定ばかりしていましたし、こうじゃなきゃ夢は叶わないって自ら制限をかけて諦めようとしていました。最近、読者の方にお会いして思うのが、昔の私のように、年齢や顔型、肌の色などで自ら制限をかけている人が多く、もったいないなって。
中野 私も実は生粋のビューティ界出身じゃなくて、演劇やミュージシャンなどのメイクから始まっているのね。だからかな、答えはいつだって『NO RULE』(笑)。メイクに正解はないし、もっと自由でいいと思っているの。とあるシンガーの眉を全部剃ったこともあったし、整いすぎているモデルの眉を金色にしたこともある。それがブレイクのきっかけになったりね。
長井 中野さんの本の中の「チークは骨格無視でいい」っていう理論に、感銘を受けたのを覚えています。当時は、チークは骨格に沿って入れるというのがメイクの常識だったから、斬新でした。
中野 ありがとう♡ 私は背が低いから、骨格に沿ってがっつりチークを入れるのもツヤ肌も、顔が主張しすぎて似合わない。だから、自分が心地いいって思える風に、好きにメイクすればいいなって。
長井 この色はイエベだから似合わないとか、失敗したくなくて試す前にNGを決める人が多い気がします。つい義務化やルーティン化してキレイが狭まりがちな思考に、この特集で風穴をあけたい!
中野 素敵♪ 今の自分に何が似合うのかはトライしないと見つけられないと思うから、まつ毛をいつもより1ミリ上げてみるだけでいいから、毎日少しずつでも昨日とは違うことをしてみるのが大切。風通しのいいフレッシュさが生まれるし、メイクが楽しくなるはず。

美人はもう目指さない。個の美しさを大切に

メイクは「みんな違ってみんないい」が素敵!
長井 ひと昔前は美人の黄金比率があり、私もですがひとつの美人像に向かって忠実にメイクすることが多く。でも今はモデルの顔タイプひとつとっても多様性が広がり、メイクも個性を生かした「みんな違ってみんないい」にシフトしてきていて、ワクワクします。
中野 私は、昔からひとつの美人像を狙うメイクの必要性を感じたことがなくて。例えば、世間的に“流行”といわれるヘアスタイルやメイクをしているアーティストって、個性がなくて記憶に残らないと思いませんか? 昔からどんな時も、いかに個性が引き立つか、キャラをどうやって魅力的に見せるかがとても大切だと思っています。
長井 時代が追いついた感じ!
中野 その人自身の“味”があって、視線が止まる顔が好き。作り込んだフルメイクより、どこか抜けがあるみたいな顔が好きなんです。
長井 “その人らしい”メイクは、今の気分にもぴったりですね。

メイクはコミュニケーションツールなんだよね

デイリーなメイクにはハッピー感が欠かせません
中野 それからデイリーなメイクでいつも心がけているのは、みずみずしく多幸感があること。
長井 私もメイクをしても好感度がないのは、もったいないと思います。ハッピーな人の周りには、人が集まりますから。
中野 メイクはコミュニケーションツールですから。メイクでいじわるな顔とか、欲深い顔には絶対にしたくないの。
長井 メイクが好きだと色々挑戦してみたくなるけど、塗りすぎは好感度から離れがち。そんな好感度の鍵となるのが、優しさと幸せ感が両立するチークではないかと。
中野 そうなんです!「あなたの敵ではございません」って顔になるから。でも、色や量によってはダサくなってしまう危険性があるから、気をつけて。頬にのせた後の余りチークを輪郭にふわりと効かすのもおすすめです。
長井 まさにスゴ技! ぜひやってみたいですね。今日は私にとっても学びしかない日になりました。ありがとうございます。
中野 こちらこそ。メイクって可能性が無限だから、これからも新しい発見を報告し合いましょうね。

憧れの人に会えた瞬間!

自らの型にとらわれるのはもう終わりにしよう。
メイクをもっと、楽しんで!

AKEMI'S HISTORY

「小さい頃から、母親のコスメを使ってお人形にメイクをしたり、髪をゆったりするのが大好きで、小学校1年生の作文には『大人になって化粧をしたいです』と書いたほど」。(右)初めての海外旅行、NYへ。まだ情報も少ない時代に、モードの発信地を実際に目で見て自信がわいた記憶が!(中)25歳でヘア&メイクとしてデビューし、音楽関係やファッション関係のメイクを手掛けたりと、ワクワクの毎日を過ごしていた頃。(左)忙しく過ぎる毎日の中で、「このままでいいのか」と自問自答していた時期。以後、36歳で出産してからは迷うことなく、仕事へ邁進。

KAORI'S HISTORY

「体育大学出身(ジャージと笛が良く似合いそうといわれます(笑))→メーカーの美容部員→ブライダルヘアメイクと、紆余曲折を経て念願の現職に」。(右)デパートの化粧品カウンターにて、必死に接客を頑張る日々。(中)ブライダルヘアメイクとして、人気が出てきた頃。でも、やっぱり雑誌のビューティがやりたいと思い続けていた頃。(左)みなさんにキレイの可能性に気づいてほしくて始めた、自分主宰のメイクイベントの1回目。これまで7回開催。


MAQUIA 10月号
取材・文/中島 彩(MAQUIA) 企画・構成/吉田百合(MAQUIA)

MAQUIA書影

MAQUIA2021年7月20日発売号

集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。9月号の特集や付録情報をチェックして、早速雑誌を購入しよう!

ネット書店での購入

share