「寒いから朝が辛い」と思っている人も多いけれど、実は寒さのせいだけではありません。冬には眠りの質を下げる要因がほかにも! だから見直したい「冬の眠り」。「MAQUIA」3月号では、その秘訣をプロがレクチャー!

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1~2月が不眠のピークって、ホント?
冬の正しい眠り方、教えます


お話を伺ったのは

作業療法士 
菅原洋平さん

脳の回復と睡眠の関係に着目した研究に高い評価が。『「疲れない」が毎日続く! 休み方マネジメント』(河出書房新社)など著書多数。

眠りとお風呂の専門家 
小林麻利子さん

生活習慣改善サロンFlura主宰。2000名以上の睡眠や自律神経の乱れ、美の悩みを指導。著書に『美人をつくる熟睡スイッチ』など。


事実1
日本は睡眠発展途上国!
「基本的に睡眠教育を受ける環境にないので、日本人の睡眠は量も質も悪いんです」、と菅原さん。「特に、働き盛りであるマキア世代の女性の睡眠時間の短さと満足度の低さが目立ちます」(菅原さん)。小林さんも、「日本人は、子供も大人も世界一睡眠時間が短いんです」と警鐘を鳴らす。「栄養ドリンク飲んで頑張って!といったようなCMが多いのも日本の特徴ですが、まずは睡眠への意識を高め、知識をつけて改善していきたいですね」(小林さん)

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事実2
女性は男性より不眠になりやすい
良い睡眠には、いったん体温を高く上げる必要が。しかし、熱を生じるために必要な筋肉の量が、男性よりも女性のほうが傾向として少ないため、睡眠トラブルが生じやすいそう。また、月経周期も睡眠の質にかかわる一因。「排卵から月経までの黄体期には、いったん上がった後に本来であれば徐々に下がるべき深部体温が高く保たれるので、眠りが浅くなりやすい傾向があります」(菅原さん)


事実3
冬は明暗リズム社会的リズムのズレがより顕著に
「私たちは、光を感知してから約16時間後にメラトニンが増え始め、眠気が生じます。ところが1月~2月は日の出が遅くなるため、結果として夜眠くなる時間が後ろにずれてしまいます」(菅原さん)。また、自然の明暗リズムと、社会的なリズムに大きなズレが生じるのもこの時期。「明るくなる時間は遅いのに、出社時間は一年中同じ。暗いうちから活動しなければならず、それがストレスに。冬は朝活などせず、ぎりぎりまで寝て」(小林さん)

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事実4
冷えすぎも温めすぎも睡眠の質を下げる
冷えは大敵ですが、寒いからと温めすぎると眠りの質を下げる可能性大。「たとえば電気毛布を一晩中使うと、体の深部体温が下がらず眠りが浅くなってしまいます。布団を温めておくために使うのはいいのですが、布団に入ったらスイッチを切って」と小林さん。同様に、42℃以上の熱すぎるお風呂に入ったり、つま先まで覆う靴下を履いたまま寝るのも逆効果。過剰なポカポカは良質睡眠の妨げに。


だから、こそ睡眠を見直そう!



MAQUIA 3月号

撮影/橋口恵佑 スタイリスト/はやし美穂 撮影協力/BAKE CAFE niche  構成・文/高見沢里子 企画/吉田百合(MAQUIA)


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