泥の恵みで、明日の美しさを育む【エミトーーク 第23回 DROAS（ドロアス）】

泥が持つ可能性を引き出し、ヘアケアに昇華したドロアス。誕生から3年を経て、パッケージも含めてリニューアル！ その背景を、東京オフィスへお邪魔して伺いました。

泥の恵みで、明日の美しさを育む

清田　この春リニューアルされたドロアスのシャンプー＆トリートメント。使ってまず驚くのが、泡立ちのよさと癒やされる香り、そして洗い上がりのすっきり感。しかも、乾かした髪は、サラサラつるんとした手触りに！　この使用感と美髪力の理由を教えてください。
小山　「泥の恵みで明日の美しさを」の思いを込めて「ドロアス」と名付けたブランドなので、従来品でも泥をキー成分としていましたが、今回は吸着と保湿効果のある泥を追加配合しました。さらに、美容液成分も加え、ダメージ補修や潤い、ツヤを与えて、なりたい理想の髪の仕上がりへと導けるように改良しました。
清田　泥と言っても、種類はさまざま。それら泥の特性ごとにですか？
小山　そうですね。さまざまな種類の泥を取り寄せ、安全性から効果までを調べて厳選しました。ブルーボトルの「シルキークレンズ」には、不純物を吸着する力が高いベントナイトを追加配合。ピンクボトルの「ダメージリペア」には、高い保湿力のあるガスールクレイに加え、吸着力を持つコーラルクレイを。イエローボトルの「モイストグロッシー」には、汚れを吸着し、キューティクルを補修するゴールドクレイに、新たに保水・保湿に特化したゴールデンイエロークレイを配合しました。
清田　そもそも泥をキー成分にしようと思われたのはなぜですか？
小山　これまで泥はスキンケアで使われることが多く、ドロアスを発売した2019年には、泥を使ったヘアケアはあまり一般的ではありませんでした。しかし、泥はさまざまな美の可能性を秘めている成分。ぜひともヘアケアに生かしたいと思い、開発を進めました。
清田　人気なのに、今回発売から3年でリニューアルするんですね。
小山　コロナ禍で頭皮ケアの関心が高まった時期でもあったので。
清田　泥と言っても、見た目も使用感も全然泥っぽくないんですよね。パッケージも含め、すごく洗練された使い心地で驚きました。
小山　泥そのものを配合しているのではなく、あくまでも泥の有効成分を配合しているんです。パッケージに関しても、ヨーロッパのアンティークをイメージしてデザインしています。今回のリニューアルでは、ボディの肩部分に丸みを持たせたり、くすみがかった癒やしカラーで仕上げて、上質感を演出しました。

清田　本当におしゃれで、これまでの泥美容のイメージが一新しました。そして、ヘアケアからスキンケアへ、新たに泥洗顔料2品が登場！
小山　脱マスク後の気になる毛穴の黒ずみ汚れをケアするために、皮脂を吸着する泥の成分に着目。それぞれの目的にあった3種の泥を選定してクレンジングと洗顔料に配合しました。一般的に泥のクレンジングはクリームタイプが多いのですが、汚れ落ちにフィーチャーし、さっぱりと洗い流せるようジェルタイプに。洗顔料は、角栓が気になる人も納得する高い洗浄力と、ツッパリ感のない洗い上がりを目指しました。
清田　こちらも泥っぽさがなく、どちらも使用感が軽やか。特に洗顔料は細かく泡立ち、毛穴まで汚れがオフできるのに、しっとり感もあるんですよね。今後も泥のスキンケアアイテムは増えていく予定ですか？
小山　そうですね。泥が持つ洗浄力や保湿力の研究をさらに深化させ、親和性のある製品を開発していきたいと思っています。
清田　採取される場所によってそれぞれ特徴が違う泥を、適材適所で配合しているのが興味深いです。次の製品も期待しています！

MAQUIA 8月号
撮影／土佐麻理子　取材・文／藤井優美〈dis-moi〉　構成／清田恵美子（MAQUIA）
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