「MAQUIA」3月号で連載中の『EMI  SAYS...,』は、鈴木えみが読者のお悩みに応える企画。第3回目のお題は、SNSとの付き合い方について。えみの回答は?

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第3回

えみはどう考えて、どう思う?
EMI SAYS...,

みなさんから届いた質問やお悩みに、えみが真正面から向き合う連載企画。今回は、今の時代避けては通れないこの質問。えみはどう考えてる?


Q.SNSとの上手な付き合い方が知りたい!

A.SNSで発信されているものは、よそ行きのものばかり。
だから、傷ついたりしなくていいんだよ。
もっと、リアルの世界に生きよう。


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これだけビジネスツールになった今、見る側もそのつもりで見た方がいいよね。

昔、自分で発信できる場所が欲しくてブログを開設したら、日記みたいで楽しくて、毎日3〜4記事アップしていた時期も。その後インスタグラムも始めて2つになったことで、使い分けがうまく出来なくなっちゃって。今はインスタがメインになったから、ほぼ長文を書かなくなっちゃったな。もともとは「この柄かわいい〜♡」とか、何気ないものをカジュアルにアップするのでよかったはずなのに、今はなんだか謎に責任感を感じるようになっちゃったよね。ユーザー数も増えて、インフルエンサーとかインスタグラマーが登場してビジネスツールの一つになって。最近、わたしにとっては作品を発表する場っていう感覚に近くなったし、見る頻度は確実に減ってきたかな。

そもそもはいろんな人のプライベートが垣間見れる場だったかもしれないけど、その全てがリアルだと思うのはもう違うというか。わたしを含め、よそ行きにアレンジしている部分は絶対にあるから、見る側もそのつもりで見てないと疲れちゃうよ。


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SNSで傷ついてしまう人は、そもそも向いていないのかも。

例えばストーリーズで友達が集まっているのを見て『私は呼ばれてない』って傷ついたり、恋愛関連のものとかで見たくないものを見ちゃったり......そうやって少しずつ心を削られている人たちが多いって聞くんだけど、その断片を見て傷つく必要ってないと思うの。もし気になるなら直接「誘ってよ〜」って言えばいい。わたしもたまに「あ、みんなで集まってるんだ」って思ったりするけど、毎回必ず全員一緒に集まれるわけもないし、そこで自分を卑下してしまうのはすごくもったいないこと。それでも『辛い』『悲しい』って思う人は、はっきり言って向いていないのかも。無理して見て、自分で自分のこと傷つけるの、もうやめよう? 自分の存在意義をそこで確認しようとしちゃダメ。いっそ、ガラケーにするのも一つの手だと思うな。


最近は、写真を撮ることさえ忘れてる。
でも、それが人と関わり合う本質なんだと思う。

インスタが時系列表示だった頃、朝起きて見ていない投稿までずーっと遡ってチェックしないと気が済まなかったの。それがランダム表示になったら見るのが億劫になって、あまり開かなくなっちゃって。今思えば、きっと依存している部分があったんだよね。最近はいいね数も非表示になったし、中毒性が弱くなっていい傾向だなって思ってます。今は一周回って、プライベートで写真を撮ることを忘れているほど。つまりそれだけ現実の世界で充分楽しんだり夢中になっているってことなのかもって思っていて。やっぱり、人と面と向かってないと話し方とか息遣い、温度は感じられないから。まずは私生活を大事にする、それが人間同士が関わり合う基本なんだって実感してる今日この頃です。


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SNSが世界の全てじゃない。
対外的にアレンジされたものに心を縛られないで。



MAQUIA 3月号

撮影/久野美怜 ヘア&メイク/岡田知子〈TRON〉 スタイリスト/古田千晶 モデル/鈴木えみ(マキアミューズ) 構成・文/森山和子 企画/吉田百合(MAQUIA)


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