上西星来さん＆鈴木愛理さんと考える。30歳手前のエイジングケアについて

境遇も歳も近い仲良しモデル、星来さんと愛理さんですが、最近、気になり始めたというエイジングケアについての捉え方はそれぞれ。スタートラインに立ったばかりの2人に、美容ジャーナリストの小田さんがエイジングケアをレクチャー！

愛理　私、エイジングケアって、勝手に40代からのものだと思っていました。
星来　私は、将来への貯金感覚。エイジングケアというよりは、今気になることをケアしていたらエイジングケアコスメを手にしていた、という感じです。
愛理　その発想なかった！　私はスキンケア自体、熱心に取り組み始めたのが3年前からで（笑）。
星来　それまで、化粧水しか使ってなかったって聞いてびっくり。　
愛理　25歳までは、メイクは落とすけど保湿はたまに、みたいな酷いケアをしていて、コロナ禍でようやく自分の肌と向き合うようになったの。
星来　それでその美肌はすごい！　私は小学生からスキンケアをしていて。モデルのお仕事を始める頃には、いろいろな化粧品に興味を持って試したり。これまでの経緯が愛理ちゃんと真逆だね。
愛理　本当だね〜。最近はスキンケアについて調べるようにはなったけれど、エイジングケアに関しては、まだ早いかなって。いつものケアでどうにかしたい、という考えがベースにあります。

小田　お2人の考え方の違い、面白いですね。そもそもエイジングケアって何かというと、今お2人が日々使っているスキンケアでも、広い意味でエイジングケアをしているって言えるんですよ。
愛理＆星来　どういうことですか⁉
小田　綺麗に年齢を重ねるための成分が入っているアイテムでケアをすることが、もはやエイジングケア。肌の中で起こっている乾燥や炎症などのちょっとしたトラブルは、そのまま何もしないと『シミを作れ』『シワを刻め』という指令となり、エイジングサインとしてわかりやすく表面化。その指令が出されるのを阻止せよ！というメッセージがエイジングケアなんです。
愛理　ということは、今から始めちゃってもいいってことですか？
小田　もちろん！　赤みが出る、毛穴が開く、などの“肌のクセ”は、ゆくゆくはエイジングサインへとシフトします。その、陥りやすい肌のクセをなくしていくことが、エイジングケアの第一段階。早いなんてことはないんです。
愛理　そうだったんですね、納得。
星来　今の肌をきちんと見つめて、大事にすることがスタートなんですね。

愛理　でも、何から始めたらいいですか？
小田　お2人の年齢なら、シミ、赤み、毛穴など、気になるところからお手入れをするだけで大丈夫。現代人の肌は、32歳頃がピーク。安定しやすく、肌機能も高まるときなので、その年齢に高みを持っていくイメージでケアしていくのがおすすめ。
星来　私はすごくテカるのが悩みで、メイク崩れをするわけじゃないのですが、たくさんパウダーをのせてもテカテカ。落とすときもその後も、摩擦を最小限に、化粧水、美容液、クリームなど、自分の肌が心地よいって思えるアイテムでケアをしているはずなんですが……。
小田　触れてベタつかないなら、それはテカりじゃなくて肌がきちんと潤っている証拠。思っているよりもケアがうまくいっているということだから安心して。
星来　それと、ソバカスってシミになったりしますか？
小田　ソバカスは可愛いから気にしなくていいとは思うけれど、今使っているブライトニング美容液を続けたら大丈夫。
星来　よかった〜♡　新しいアイテムを試すとき、使った瞬間の感覚で好きか嫌いかを判断しているんですけど、これは合っていますか？
小田　実は、その感覚ってとても大事。エイジングケアはエイジングサインを阻止するメッセージと話したけれど、そのメッセージは送り続けないと意味がない。それには、使いやすい質感やあと肌、好きな香りのアイテムであることが重要です。
愛理　続けることが大事なんですね。
星来　心地よいもので心地よいケアができるなら、楽しめる！
小田　あとは、ケアするときはゆっくり、ケアする手元よりも“ケアされる肌”に集中すると、よりよいケアができますよ。

MAQUIA7月号
撮影／天日恵美子（モデル）　ヘア＆メイク／室橋佑紀（鈴木さん、小田さん分）、後藤若菜（上西さん分）〈ROI〉　スタイリスト／黒崎 彩〈Linx〉　モデル／上西星来　鈴木愛理　イラスト／はやしうき　取材・文／浦安真利子　構成／山下弓子（MAQUIA）