ここ最近何かと話題になる、女性の薄毛と白髪。
ひと昔前までは、男性特有のお悩みのイメージが強かったけれど、そんな風に傍観していたら危ないかも! 年々増えているという女性の薄毛、白髪悩みについて、
「Dr.e CLINIC(ドクターイークリニック)」の院長、高橋栄里先生にお話を伺いました。
—そもそも髪とはどんなものなのでしょうか?
「髪は、体温を調節したり、外敵から身を守る役割を担っています。人間の歴史においても体毛は薄く退化しましたが、“脳”という大事な臓器を保護するため、残ってきた部分なんですよね。そして髪は、実は死んだ細胞。爪も同じです。この2つは、唯一修復機能がない組織。傷ついてしまったら、自力で修復ができないため、トリートメントなどで補ってあげないといけないんです。また、髪の成長は1本1本違っていて、休んでいる期間や、成長して抜け変わる“ヘアサイクル”があります」(高橋先生)
—自己修復できなかったり寿命があるからこそ、ケアでいたわり、健康な髪をキープする必要があるんですね。
「頭皮は顔とつながっている1枚皮ではありますが、皮脂線がとても多い部位。顔で言えばTゾーンのようなイメージが近いかもしれません。そして、髪同様に外敵などから頭を守るために、顔よりも厚みがあるのが特徴です」(高橋先生)
—昨今、雑誌の特集やテレビなど、女性の頭髪の悩みが増えているのは本当?
「そうですね、すごく増えてきています。薄毛や白髪に関することは、まだまだ明らかになっていない部分も多いのですが、徐々に分かりはじめたことも増えているんです。とにかく早めに、髪と頭皮もアンチエイジングの考え方をもってもらうことが大事だと思います」(高橋先生)
髪と頭皮について改めて知ったところで、次回は薄毛と白髪について伺います。お楽しみに!
髙橋栄里 先生
Dr.e CLINIC(ドクターイークリニック) 院長
皮膚科医、美容皮膚科医として15年のキャリアをもつ。
「髪も皮膚の一部」ということから髪の研究をスタートし、大手AGA専門クリニック院長に就任。AGA発毛統括指導医としても活躍後、毛髪専門のDr.eCLINICを設立した。今年の7月から麻布十番にてリニューアルオープンをし、男性女性ともに通いやすいクリニックを目指している。完全予約制のため他の患者さんとの顔合わせが無く、徹底的にプライバシーに配慮している。現在、美容皮膚科の『麻布ビューティークリニック』の院長も兼任。雑誌の読者モデルの経験もあり、ビューティネタやファッションなどにも詳しい。
撮影/坂本ようこ 文/森山和子
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