ドクターが教える正しい口もとケア。今、改善すべきは舌の筋力低下と唾液不足！

自分の口臭が気になる、口の中が乾くことが増えた…など、口元の悩みが増えたマスク生活。今回は、歯科医であり、口もと美容スペシャリストの石井先生に正しいケアを聞きました。

今、改善すべきは
舌の筋力低下と唾液不足!
マスク生活が口元に与えた弊害は、乾燥と筋力の低下。息苦しさから口呼吸になったり、ストレスや血行不良によって唾液が減ると、口内が乾燥します。すると虫歯や歯周病のリスクが上がり、口臭や着色汚れも目立ちやすく。さらに口元や舌の筋力が低下すると舌の位置が下がり、ますます口呼吸になりやすいという悪循環に。10分に1回は口を潤す程度に水を飲む、口元エクササイズをするなど、日常生活でできることで、口内環境を整えていきましょう。

レロレロエクササイズ
口呼吸や舌の筋力低下による「舌下がり」を防ぐエクササイズ。唾液の分泌アップや口元のリフトアップ効果も期待できます。朝活にもおすすめ。まずは「レ」と声を出しながら舌を前に突き出し、次に「ロ」と言いながら舌を丸めて、舌先を上あごにつける。なるべく大きくゆっくり舌を動かし、10回繰り返す。

30秒間口ゆすぎ
口に水を含み、口の中全体に水を巡らせるように30秒間、口をゆすぐ。水の量が多すぎるとやりにくいので、片側の頬が膨れるくらいが適量。口輪筋などの筋肉を鍛えながら、口内の粘膜を水流で穏やかに刺激し、唾液の分泌力もアップ。睡眠中に増殖した歯周病菌などを追い出すために、起床直後に行うのがベスト。

いまからでも遅くない！
大人の矯正のメリットとは
摩文仁　マスク期間中に歯列矯正を始めた人、すごく多いですよね。私もまさにその一人で、昨年の秋からスタートしました。
石井　マスクで隠れて見えないうちに、という心理もありますが、有名人の影響も大きいんですよ。久しぶりに公の場で笑顔を見せた女性が劇的に美しさを増していて、その秘訣が歯並びだと話題になったことがありましたよね。
摩文仁　あれは衝撃でした！　私の場合はオンライン中、自分が話している姿がパソコンに映し出されているのを見て……、あれ？ 私の歯のガタつきぶりって思った以上に目立つなと気が付いて。
石井　いいですね、大人の矯正。実は私も矯正したのは、30代になってからなんですよ。最近は透明のマウスピースを装着する矯正方法も増えてきて、ますます目立ちにくく、人知れず歯並びを治せるように。アイドルにも人気です。
摩文仁　私は料金＆早さ重視で歯の表側にワイヤーを装着する方法を選んだのですが、食べ物がすごく挟まりやすくて。歯ブラシ以外にも色んなツールを駆使して、毎晩30分は歯に費やしています。
石井　そうそう、矯正を経験すると、歯のお掃除が上手になるんですよね。さらに、歯並びがキレイになると歯ブラシがすみずみまで届きやすくなるので、虫歯や歯周病のリスクも減らせます。矯正期間中は痛みや不自由さなどに対する我慢は必要ですが、それ以上のメリットがいっぱいですよ！

MAQUIA12月号
撮影／資人導〈SEPTEM〉（モデル）　久々江 満（物）　ヘア&メイク／広瀬あつこ　スタイリスト／上田みのり　モデル／佐藤さき（マキアビューティズ）　取材・文／藤井優美〈dis-moi〉　摩文仁こずえ　構成／吉田百合（MAQUIA）

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