ちょっとマニアックなオトナ美容をご紹介する連載企画「#ギ☆のマニアック美容道」。今回は、「美白UVクリーム」を取り上げます。
紫外線をカットしながら、美白もできる理想のスキンケアアイテムたちを深掘りレポート!

美白UVクリーム

ギ☆

トップブロガー

ギ☆

今年48歳になるマキア公式ブロガー歴14年目のベテランブロガー。主婦ときどきライター。初めて美顔器を買ったのは高校生のときという筋金入りの美容マニア。コスメとコスメの写真を撮るのが好き。プチプラからハイブランドまで幅広くレポートします。

進化の止まらないUVクリーム!

UVクリームは「紫外線対策のため、仕方なく塗る」という時代はもう終わったのかも。近年は塗り心地が改善されただけでなく、スキンケア効果まで期待できるものが続々登場。中でも嬉しいのが、美白ができるタイプ。今回取り上げる3点のうち、アスタリフト以外は今年発売されたばかりの新製品。アスタリフトは既に多くのベストコスメを受賞していますが、残り2点も有力候補!


この3点を、私の独断と偏見により以下の5項目で徹底比較。


 肌なじみ ……のびのよさ、白浮きの有無
 保湿力 ……乾燥の有無
 耐摩擦性 ……こすれへの強さ
 耐水性 ……水濡れへの強さ

 メイク相性 ……メイクとの相性、美肌見せ効果


保湿力」は、私個人の主観に加え、スキンチェッカーの水分量の数値も参考にしました。


※価格はすべて税込み表示です

美白UVクリーム3選

使い心地のよいUVクリームはどれ? 使用感・機能性の比較

いずれも紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の両方が配合されており、紫外線カット力は「SPF50+/PA++++」と国内最強レベル。
また3点とも、振って使う二層式のミルクタイプではなく、そのまま使えるチューブのクリームタイプ。


実際に腕に塗って、テクスチャーを比べてみました。
①肌にのせた状態、②軽く塗り広げた状態、③なじませた状態、④1時間後の状態 を上から並べて比較。(テクスチャーを分かりやすくするため、トーンを下げています。)

美白UVクリームのテクスチャー

色みの強さ
アスタリフト DEW オルビス


次に、黒い台紙に塗り広げて1時間後、刻んだティッシュを散らして軽く吹き飛ばし、表面の質感をチェック。

美白UVクリームの粘着感の強さチェック

粘着感の強さ
オルビス → デュー → アスタリフト


使用感のまとめ
3点各々、素晴らしい使い心地。
まるでスキンケアの延長のように、肌にのばすと白みがおさまってしっとりなじむオルビス
DEWは、多少白さが残るものの気になるほどではなく、むしろみずみずしいツヤ感と相まって即時的なブライトニング効果に。ともにUVクリームであることを感じさせません。
対してアスタリフトは、肌表面の粘着感が少なく、サラッとセミマット。肌の色ムラを自然にカバーしてくれて、単品使いにも適しています。


続いて、耐摩擦性と耐水性をチェック。
塗って1時間後に、①タオルで押さえた状態②指で軽くこすった状態 で比較。

美白UVクリームの耐摩擦性のチェック

耐摩擦性
オルビスアスタリフトDEW 


耐水性は、①水道水をストレートであてた状態②シャワーであてた状態 で比較。

美白UVクリームの耐水性の比較

耐水性
アスタリフト → オルビス →  DEW 


機能性のまとめ
アスタリフトは「ストレッチUVシールド」、オルビスは「ATプロテクト処方」で、表情の動きに合わせて伸縮する膜が形成され、UVクリームがひび割れを起こさずぴったりフィット。2点とも驚くほどの耐摩擦性を発揮しました。
アスタリフトは耐水性も素晴らしく、機能性の高さはもはや感動レベル。
フリクションプルーフ」「スーパーウォータープルーフ」を謳うDEWは、指でこすったり水を流したりすることで表面の皮膜が崩れたように見えますが、クリーム自体は肌にしっかり残っています。
ちなみに単品使用の場合、オルビスDEWは専用クレンジング不要(アスタリフトは特に表記なし)。この台紙をハンドソープで洗った際、オルビスは簡単にオフできましたが、DEWは比較的落としにくかったので、私はファンデを重ねない場合でも、クレンジングを使用するようにしています。


続いて、アイテムごとに特徴と顔に継続使用したときの感想をまとめました。

▶オルビス リンクルホワイト UV プロテクター 3,850円

 オルビス リンクルホワイト UV プロテクター

処方の特徴
無香料/無着色/酸化しやすい油分不使用/弱酸性/アルコールフリー
アレルギーテスト済み/医薬部外品
※すべての人にアレルギーや皮膚刺激が起きないというわけではありません


美容成分
オルビス リンクルホワイトエッセンスにも配合されている「Wナイアシンナイアシンアミド)」とうるおいを与え、ハリと透明感のある肌をサポートする複合保湿成分「ベースエンハンサーWP桑エキスアシタバエキス)」を配合。


アイケアのため、数々のナイアシンアミド配合コスメを使ってきた私は、既に効果を実感済。中でもリンクルホワイトエッセンスは、コスパと使用感が気に入って、現在進行形で愛用中です。
特徴は元々美白効果のある有効成分として広く用いられていたこと。成分としての歴史が長い分、安全性も担保されているし、何といってもリンクルケアと同時に美白ケアもできるのが、エイジングケア世代には嬉しい限り。

オルビス リンクルホワイト UV プロテクターの使用感

使い方
日焼け止め効果を保つために、十分な量をムラなくのばし、こまめに塗り直してください。


使用感・美容効果
やや白みの強いクリームタイプですが、素早くなじんで白浮きしません。しっとりとした付け心地で、最も高い保湿力を発揮。表情の動きに合わせて伸縮する膜をつくるATプロテクト処方採用で、こすれにも強く、しっかり肌をガードしてくれます。スキンケアの延長のような使い心地で、メイクの邪魔にもなりません。


まとめ
肌なじみ★★★/保湿力★★★/耐摩擦性★★★/耐水性★★/メイク相性★★


MAQUIAブライトニング・UVグランプリ2021UV新テクノロジー部門賞1位」 受賞も納得。たっぷり50g入りで、顔だけでなくボディにも毎日使いたくなる優秀UVクリーム。

▶DEW ブライトニングUVデイエッセンス 3,850円

DEW ブライトニングUVデイエッセンス

処方の特徴
フリクションプルーフ/スーパーウォータープルーフ


美容成分
ヒアロプロテクトcp(保湿)」の他、美白有効成分「カモミラET」、カネボウ化粧品独自開発成分「バランスクリアC(保湿)」「ヒアロサポート(保湿)」配合。


全てDEWの「ブライトニング美白」ラインにも配合されている成分。メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐとともに、乾燥によってくすんで見える肌に、潤いで「透明感のある明るさ」をもたらすというアプローチ。

DEW ブライトニングUVデイエッセンスの使用感

使い方
朝、化粧水、乳液などでお肌を整えた後、適量(直径約1.2cm)を取り、塗り残しのないようお肌全体にムラなくのばしてください。


使用感・美容効果
今年発売のUVクリームは既に5点使いましたが、これはオルビスとともにツートップの保湿力。しかもベタつかず、スキンケアの延長のような使い心地。更に生き生きとした透明感も出せるので、首や手の甲に塗って、美肌見せすることもできます。ほのかなフローラルの香りも、何度も使いたくなるポイント。


まとめ
肌なじみ★★★/保湿力★★★/摩擦耐性★★/耐水性★★/メイク相性★★


美白と保湿に加え、透明感のある肌を演出できる理想のUVクリーム。DEWの目指す「ハリ密肌」を最も即時的に実感できるのは、このUVクリームかもしれません。

▶アスタリフト D-UVクリア ホワイトソリューション 4,290円

アスタリフト D-UVクリアホワイトソリューション

処方の特徴
特に表記なし。


美容成分
くすみにアプローチする「ナノAMA+」、ダメージから守り、肌悩みをケアする「ナノアスタキサンチン」、弾むような肌へ誘う「3種のコラーゲン」。


アスタリフトならではの成分がトリプル配合。美白に加え、抗酸化、保湿もできる美容成分が揃っているので、こちらもエイジングケア世代に嬉しいUVクリームです。

アスタリフト D-UVクリア ホワイトソリューションの使用感

使い方
1.スキンケアの後、適量を指で両頬・鼻・あご・額の5点に置きます。
2.顔の中心から外側に向かって、なじませるようにムラなく伸ばします。
3.紫外線の影響を受けやすい頬・鼻・額などにもう一度重ね塗りをします。


ご使用量の目安:1円玉大


使用感・美容効果
高い紫外線カット効果があっても、こすれや汗、水でとれてしまっては意味なしですが、これは本当に耐摩擦性も耐水性も申し分なく、マスクのこすれや蒸れにも対応可能。真夏のお出かけも安心です。肌のアラを自然にカバーし、血色感も出してくれるので、メイクをしない日にも重宝するオールラウンドプレイヤー。


まとめ
肌なじみ★★★/保湿力★/耐摩擦性★★★/耐水性★★★/メイク相性★★★


香りは優雅なダマスクローズ。乾燥肌の私はやや乾燥を感じますが、それ以外に欠点の見つからないUVクリームです。

目的別におすすめUVリームを選ぶなら

3点それぞれ、忖度なしに素晴らしいと言えるUVクリーム。レベルの高さに、ブランドの意気込みを感じました。


→特に乾燥が気になるなら
保湿効果の高いオルビスDEWなら、紫外線対策と乾燥対策の両立が可能。徐々に気温と湿度が上がって、こってり保湿するのが億劫になっても、この2つを塗っておけば安心です。


→UVクリームだけで過ごしたい日に使うなら
メイク下地としても優秀なアスタリフトは、私の好きなセミマットで上品な仕上がり。生き生きとした透明感の生まれるDEWもおすすめ。


→マスク着用時間が長い日に使うなら
耐摩擦性も耐水性も高いアスタリフトが最適。マスク崩れも最小限に抑えてくれます。


→敏感肌に偏った日に使うなら
フリー項目が多く、落としやすいオルビスを選択。汗を大量にかくとアルコールでかゆみや赤みが出やすい私は、その心配のないものはありがたいです。(ただし、紫外線吸収剤配合なので、苦手な方は無配合のものを選んでください。)


シミのできやすいパーツは、しっかり紫外線対策をしたいパーツ。だからUVクリームで美白もできるのは、とっても合理的で「待ってました」という感じ。今回取り上げた3点は、塗り直すのが苦にならない使い心地で、どれも自信を持っておすすめできるUVクリームです!


※記事内容は個人の体験に基づくものであり、すべての方への効果を保証するものではありません

ギ☆

MAQUIA エキスパート

ギ☆

16年目/乾燥肌

エイジングケア&ネイル命

得意な美容ジャンルは、エイジングケア・ネイル。メイクもスキンケアも、「自分に合うものを見極めて、楽しむ気持ちも忘れずに」がモットーの主婦兼ライター。

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