「顔のホクロは取るべき？」「 跡にならない？」ホクロの悩みに専門家が回答！

誰でもホクロの1つや2つはあるものですが、顔など目立つ場所にあればコンプレックスに思う人もいれば、逆にホクロがあることでチャーミングポイントになることも。

「ホクロは放っておいていいの？」「年々大きくなっているのはなぜ？」など、実はあまり知られていない“ホクロ”について、専門家にうかがいました。

A 良性のホクロの話として説明すると、一般に、ホクロと呼んでいるものは、皮膚に現れる、黒～褐色のスポットを指していますが、同じように見えるホクロは、皮膚科学的にはいろいろタイプがあります。どのタイプのホクロもなぜできるのか、原因ははっきりわかっていません。
ただ、いろいろタイプがあるなか大半を占めるのが、「単純性黒子」と呼ばれるもので、これは体のあらゆるところにでき、また、生後まもなくか成人期まで、比較的若い段階で出現することが多く、これらは、生涯あまり大きさは変わりません。

A  これは母斑細胞母斑といわれるタイプのホクロで、あざの一種とも言えますし、良性の腫瘍とも言えます。ほとんどが生まれながらにして母斑細胞母斑、ホクロになるべく運命にあり、多くのものが先天性に存在します。実態が腫瘍的な性質があるために、成長、時間とともに大きくなります。（年をとったから大きくなるのではなく、すでに成長してしまうものとして存在しているという意味です）
そして、もともと持っている性質以外に、紫外線や加齢による細胞の変化などが成長を加速する可能性は示唆されています。

A 基本的にホクロは良性のものなので、取らなくてもいいものです。ただ見た目上の問題で取りたいのであれば、基本的にはとってダメなものはないと思います。問題なのは、ホクロを取ってよいか、悪いかということより、ホクロと思っていたものの中にもはやホクロではない、実は、皮膚がんだったということがあります。まず、本当に良性のホクロなのか、そうでないものかを見極めることが大事なのです。

A 大きく分けると、外科的切除とレーザー治療があります。レーザー治療に準ずるものとして、凍結療法、電気凝固、ケミカルピールなどもあります。外外科的療法はメスで切って縫合するものです。（大きさ部位により各種術式あり）
・レーザー治療は、主に炭酸ガスレーザーやQスイッチ系レーザーを使います。
・炭酸ガスレーザーは、ホクロの細胞を一気に蒸散させるような高いエネルギーを吸収させて細胞を壊し、Qスイッチレーザーは、ホクロの色素を分解します。
ホクロの状態によって2種類使用することもあれば、いずれかを使用する場合もあります。

A 外科的にやるか、レーザーなどを使うかは、大きさだけで決めるのではなく、場所や、ホクロそのものを総合的にアセスメントし、方法による経過の違いや仕上がりの違い、かかる費用、メリット、デメリット、また患者さんの治療に対する要望を多面的に考慮して決めます。

A 方法にもりますが、基本的に何かしらの麻酔をするのでほとんどありません。注射による麻酔をした場合は、その注射の痛みぐらいです。

A 外科的切除は、基本的に傷は残ります。主に、当院で行っているホクロのレーザー治療法に関しては、大きさや深さがあるものは一気にとらず、少しづつとり、アフタケアーなどを万全にすることでほとんど残らないように治療が可能です。

A 治療直後は擦り傷のような状態なので、患部を不要にこすったり、不潔にならないよう気をつけて、処方された軟膏を適切に塗り、大きさにより一時的に被覆材を使うなどして治療後にお伝えする傷のケアの方法をきちんと守ってください。
傷が治った後はしばらく表面的に赤みが続くことがあるので、それがシミにならないよう紫外線に気をつけてください。そして、必要に応じて処方された薬を指示された期間使用することが大切です。状態に不安が残る場合は、早めに医師に相談することをお勧めします。

シロノクリニック
〒150-0012
東京都渋谷区広尾1-1-40
恵比寿プライムスクエアプラザ2F

ホクロ除去（Qスイッチルビーレーザー・炭酸ガスレーザー）
直径1mm以内 1コ ￥10000
直径1～2mm以内 1コ ￥20000
※治療開始より5年間保証がついています。
https://www.shirono.net/

イラスト／本田佳世　取材・文／中村千夏（MAQUIA ONLINE）

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