ここに紹介するのは、2025年上半期ベストコスメで栄えある賞に輝いたアイテムの、開発の舞台裏。そこには、既存のコスメにはない新たな着眼点で研究、開発に果敢に挑んだ研究者たちの、熱い想いと飽くなき努力のストーリーがあった。

ベスコス「ザ・プロフェッショナル」
受賞コスメ誕生の裏にこの人あり

TATSUYA HASEGAWA
長谷川達也さん
資生堂 みらい開発研究所 研究員※。薬学博士。海外の研究機関で皮膚免疫の共同研究に携わる。その優しい人柄から「神」と呼ばれる存在。
※2025年4月時点
SHISEIDO
アルティミューンTM
パワライジング セラム

365日、老化細胞と闘い今も未来も、異次元の美肌へ
ツバキ種子を原料とする発酵カメリアエキスと、厳選された美容成分を角層細胞のすみずみへ。365日エイジングケアを叶える美容液。50ml ¥15180
“老化細胞除去は可能。メモリーT細胞を応援してあげればいいんです”
「メモリーT細胞は地味だけれど、記憶力がよくて賢い。だからもしや?と思ったら、やっぱり老化細胞除去というスゴイ仕事をしていた。みなさんも自分のメモリーT細胞を応援してあげて」(長谷川さん)
老化細胞をやっつけろ! "神"研究者の静かなる野望
STORY
免疫細胞・メモリーT細胞の老化細胞除去能力を証明した長谷川さん。この成果をもとに資生堂は、ツバキ種子発酵抽出液がメモリーT細胞を老化細胞があるところまで誘引するCXCL9の発現を高めることを発見。エイジングケアに新たな道筋を切り拓いた。


老化細胞とは、細胞分裂の役目を終え、本来除去されるはずなのに居座り続けている細胞。別名ゾンビ細胞。

炎症性物質などのSASP因子を分泌し、周囲まで老化細胞に。肌をエイジングさせてしまう。

(右)メモリーT細胞は、異物を記憶し、再度同じ異物が侵入した際に迅速に反応し、免疫を担う細胞。
(左)メモリーT細胞が老化細胞を除去しているとは、共同研究先の優秀な研究員たちも思わなかった。


長谷川は老化細胞内に増えるウイルスを特定。メモリーT細胞がこのウイルスを目印に、老化細胞を攻撃→除去していることを突き止めた。

免疫力を活かすことで肌悩みに挑み続けてきたアルティミューン。老化細胞除去でエイジングケアの新境地に。
MAQUIA 8月号
撮影/山下みどり イラスト/esk 取材・文/小田ユイコ 企画・構成/髙橋里佳(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
公開日: