多忙を極めながらも、いつも美しく朗らかで見る人を惹きつける神崎 恵さん。そんな彼女に、「美」を磨き上げるコスパ&タイパ(タイムパフォーマンス)の心持ちを教えてもらいました。

神崎恵 スキンケア メイク

知りたいのは、時間とお金の「かけどころ」&「抜きどころ」
神崎 恵さんに学ぶ、賢いタイパ&コスパ美容

教えていただいたのは…

1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。アトリエ「mnuit」主宰。雑誌、テレビなど多くのメディアで活躍中。

効率重視のケアでも、肌や心は心地良くいられるもの

「以前は高級なスキンケアをフルラインで揃えて、それを一生懸命使うことがキレイに繋がると信じていました。特に産後に肌落ちしたときは、時間もお金もかけたけれど、頑張った分少し疲れてしまったんですよね。その後、皮膚科の先生のお話を聞いて知識をつけ、スキンケアにおいては落とす、与える、と、しっかりポイントをおさえたケアをするように。すると、だんだんと日々のケアの成果を感じられるようになりました。美容にはいろんなアプローチの仕方があって、そのどれもが間違いじゃないと思うんです。だからこそ、工夫しながら組み立てて、自分なりの正解を見つけていくことが大事。そのためにはたくさん冒険してみることも大切ですよね。失敗も道標になるから。


今の私は仕事や子育てなどに翻弄される日々。分刻みで動いているので時間がなかったり気分が乗らなかったりで、ケアにかける時間が満足にとれないこともしょっちゅう。そういうときに、形式的にケアやメイクを丁寧にやらなきゃ!と思ってしまうと、それが重荷やストレスになってしまう。だから、ただやればいいということではなくバランスが大切。例えば、ローションはミストで済ませる一方、高価で高機能なクリームと併せて使ってぐんと肌を底上げするとか、芯から温まる入浴剤を入れたお風呂で手早く巡らせるとか。メイクも、トレンドのカラーやきらめきは瞬発力の高いプチプラに頼るけれど、肌作りだけは新作ファンデーションで旬の透明感や品を纏ってみたり。罪悪感なく自分を甘やかすようなアイテムや方法をチョイスできれば、結果的にコスメのコスパも上げられると思うんです。


あとは、今の体や肌の状態を書き出しておくのもオススメ。こういう仕事の仕方をすると調子が悪くなるんだ、とか、生理○日前だからしんどくなるとか、今の自分に必要なことや、自分自身をうまく動かすための対処法が圧倒的に見つけやすくなるので。どうせやるなら美容も健康も、楽しく効率良く! そうやって日々高めていけたら最高ですね」

「頼れるコスメと、自分を効率よく動かす方法はたくさん持っておこう」

「頼れるコスメと、自分を効率よく動かす方法はたくさん持っておこう」
――神崎 恵


MAQUIA1月号
撮影/花盛友里 ヘア/赤羽麻希(joemi by Un ami) メイク・モデル/神崎 恵 スタイリスト/平田雅子 取材・文/通山奈津子 構成/萩原有紀(MAQUIA)

MAQUIA書影

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