神崎 恵さん流・小顔に見せるセオリー。余白埋めとバランスコントロールが決め手！

マスクオフする時間が増えて、顔のたるみやもたつきが気になる人も多いのでは？ 今月はそんなタイムリーな＂小顔＂をフィーチャー。メイクで、ヘアで、ファッションで、神崎流の小顔セオリーをご紹介します。

目が大きい。鼻が高い。首は細く、手足は長い。定規で測られたような美しさより、個の美しさこそが美しいと言われ始めた今。けれどあえて言うならば、それでもやはり「キレイに見えやすい」バランスというものが存在する。大きい目は、顔の余白を狭く見せ、顔を濃い印象に。高い鼻は平坦な顔に立体感を。長く細い首と手足は、全身のバランスを整えて見せてくれる。「ひとりのひと」を組み立てるパーツひとつひとつのありようが、それぞれのパーツと響き合い、印象を作り上げているのがわかる。
ただこの「キレイ」という大作を、たったひとつ、ワンクリックで成し遂げてしまうものがある。それが「小顔」。
顔の小ささ。小さければ小さいほどいいとは言わないけれど、程よく小さな顔に、パーツがキュッと収まるさまは、それだけでなぜか「整っている顔」に見える。加えて、同じ大きさの目でも、大きな箱に入るのか、小さな箱に入るのかでは、サイズはもちろん、見え方まで変わるように、持っているパーツひとつひとつの存在感が印象を左右する。そして、顔だけじゃない！　小さな顔が肩にのるだけで、手足は長く、全身のバランスが激変する。小顔というワンクリックがあれば、存在感ごと「キレイなひと」になれてしまうというわけ。
それに、なんというか、小さな顔はそれだけで愛らしい。
無条件に、「かわいい」と思わせる。そんな小顔の威力を目の当たりにするたびに、感心せずにはいられない。であれば、なれるものなら小顔に。手に入る方法があるのなら、あの手この手で手に入れたいと思うもの。あれこれと色々試した結果、簡単で効率よく、今の顔サイズの印象を30%くらい縮小できる方法がこれ。
顔の余白（肌部分）をミリ単位でとにかく狭める。これに尽きる。眉を数ミリ太く長く。唇も数ミリオーバーし、大きめに色をのせる。オセロとまではいかないけれど、肌の色をパーツ色にひっくり返していくことで、面白いくらいに顔のサイズは縮小化して見えるもの。そこに、トレンドのビッグショルダーを。顔がのる肩を大きくすることで、顔はもっと小さく見えるから。

MAQUIA 8月号
モデル・メイク・文／神崎 恵　撮影／天日恵美子　ヘア／赤羽麻希〈joemi by Un ami〉　スタイリスト／松島 茜〈io〉　構成・文／若菜遊子（MAQUIA）
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