話題作への出演が続く俳優・高橋文哉。一点の曇りもない端正な容貌と涼やかな佇まいに秘められた、役者としての熱く真摯な想いとは?

高橋文哉 インタビュー

躍進の陰にある、細やかな努力
高橋文哉
澄みわたる透明感の正体

生きている感覚が伝わる人間味のある肌が理想。

僕の中で、役者は“自分”を消す仕事。作品の中では役柄として生きているので、できるだけ自分を出さない方がいいと思っているんです。1年ほど前から肌のケアをちゃんとするようにしたのも、同じ理由から。肌が荒れていると、見ている方の視線がそこにいってしまう気がするんですよね。なにより表情をしっかり見てほしいから、ノイズになるようなものは少ない方がいいなって。
ただ、人形のような肌が理想というわけではないんです。僕は個人的に、男の人の人間味溢れる肌がすごく好きで。最近共演していた方でいうと、山田裕貴さんや前田旺志郎くんがまさにそう。役者というフィルターを通して役を届ける時に、その人が生きている感覚が一番純粋に伝わる気がします。
肌以外で視線がいくのは、眉毛かな。眉って目の次に印象を左右するパーツだし、人によって本当に多種多様じゃないですか。筋肉のつき方や眉の動かし方のようにメイクでは変えられない部分もあるので、その人だけの魅力が感じられてすごくいいなって思います。眉の動きのクセなどを役に落とし込んだりしている身としては、つい眉を見ちゃいますね。

Beauty

髙橋文哉さん-1

芝居のために肌管理は欠かせない

スキンケアは化粧水、美容液、乳液と、ごく一般的なプロセスだと思います。最近そこに加わったのが、酵素洗顔。徐々に毛穴が気になり始めてきたので導入してみたら、めちゃくちゃいい! 泡立ちがいいし、肌の調子も上がりました。肌状態で特に気をつけているのがニキビ。ドラマなどの撮影中、あるシーンから突然ニキビができていたら違和感が生じるから荒れそうな時は即ニキビパッチを貼ります。さらに、マスクによる摩擦対策としてお休みの日はニキビができやすい場所にパッチを貼って保護するようにしてますね。あとは、水をたっぷり飲むのも僕なりの美容法と言えるかも。以前田中みな実さんと共演した時に「綺麗な水を体内に入れて老廃物をしっかり流すことが大事」と教わって。最近は1日2リットルルールを守っています。

5日かけて行った生活リズム実験

睡眠不足とか寝る時の姿勢とか、コンディションのバラつきの要因はいろいろあると思うのですが出来るだけそれをなくしたくて、まったく同じ生活リズムで5日間過ごしてみるという実験をしたんです。朝食やスキンケアの内容に始まり、お風呂に入るタイミング、17時以降は食べずに昼をしっかり食べる、といったところまできっちり揃えて生活したけれど、それでも顔が変わるんですよね。これはもう僕のせいじゃないな……と開き直りました(笑)。

髙橋文也さん-2

メイクがスイッチに

僕、顔色がくすんだりむくんだりしていても、メイクをすると疲れが全部抜けて、顔の印象がパーッと変わるんですよ。逆にメイクをしないと、ずっとプライベートなモードのまま。完全にメイクがオンオフの切り替えスイッチになっています。ファンデーションを軽く塗って髪を整えてもらうくらいですが30分くらいかけて丁寧に仕上げて頂く中で、オフィシャルなモードへの階段をゆっくりと上がっているんだと思います。ドラマなどで長時間の撮影が続いてどんなに眠たい状態でも、メイクが仕上がると「おう!」と気合いが入りますね。

高橋文哉

FUMIYA TAKAHASHI

高橋文哉

2001年3月12日生まれ、埼玉県出身。2019年に俳優デビュー。ウソからはじまる恋物語を描いた映画『交換ウソ日記』(7/7公開予定)では、学校イチのモテ男子を演じる。

映画「ブラッククローバー」

累計発行部数1800万部超の人気作品の初映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』(6月16日(金)日本全国ロードショー、Netflix全世界配信)。高橋さんは映画オリジナルキャラクターで重要な役割を担うジェスターを熱演。
©2023「映画ブラッククローバー」製作委員会
©田畠裕基/集英社

MAQUIA5月号
撮影/神戸健太郎 ヘア&メイク/池上 豪〈NICOLASHKA〉 スタイリスト/鴇田晋哉 取材・文/真島絵麻里 企画・構成/萩原有紀(MAQUIA)

MAQUIA書影

MAQUIA2024年10月22日発売号

集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。マキア12月号の大特集は「美容の疑問にズバっと!回答」。通常版の表紙は田中みな実さんです。

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