「MAQUIA」11月号では、今の時代を代表するビューティアイコンたちにインタビュー。今回は黒柳徹子さんが登場。美容をやめられない理由、玉ねぎ頭の誕生秘話など、たっぷり伺いました!

黒柳徹子さんが登場! “継続の天才”が60年続けている美容習慣とは?_1

新ビューティの肖像
私たち美容の力を信じてる!

新しい時代の変化を肌で感じる今、美容を愛する私たちのあるべき姿とは? 今の時代を代表するビューティアイコンたちにインタビュー。「あなたにとって、美容とは何?」


続けることが個性を育てる
黒柳徹子さん
ギネス記録に輝いた長寿番組に出演し、不動のアイコニックスタイルで知られる黒柳さん。自らを“継続の天才”と語る彼女が、美容をやめられない理由とは?

黒柳徹子さんが登場! “継続の天才”が60年続けている美容習慣とは?_2

落とすケアだけは
60年間、手を抜いていません

Profile

くろやなぎ てつこ●テレビ黎明期から活躍。女優、声優、タレント、司会、エッセイストとマルチに活躍。ユニセフ親善大使としての活動は現在も続けている。



美容は、世界平和のバロメーター
同一司会者によるトーク番組の最多放送でギネス記録を保持する『徹子の部屋』は、今年で45年め。「続けることは大事ね。何ごとも続けるから上手く行くんです」と語る黒柳さんは、美容においても“継続の天才”だ。「20代の頃に元資生堂の美容部長でタレントの藤原あきさんから“徹子ちゃん、お化粧はね、つけるものはなんでもいいの。でも、取るときだけは安いクレンジングでいいからいっぱい使ってぜ〜んぶ落とすことが大事”とアドバイスされ、60年以上ずっと守ってます」


顔筋マッサージとスクワットは20年継続
メイクアップアーティストの田中宥久子さん直伝の顔筋マッサージを毎日朝晩、寝る前にはプロレスラーのジャイアント馬場さん直伝のスクワットを50回、どちらも20年来の習慣だ。「お布団に入って電気を消した後に、“忘れてた!”と慌てて起きてやることもあるわね」
トレードマークとも言える玉ねぎ頭は、38歳でNY留学した頃に着物に合わせるために編み出し、約50年に渡ってキープ。「似顔絵を描く方からも、玉ねぎ頭を描けば似ると人気です。髪型が同じほうが、ゲストにインタビューするときに視聴者の皆様の気が散らなくていいの」
テレビ黎明期、美しい映画女優たちに囲まれ、顔の綺麗な人が次々と役をもらう様子を見て、羨ましく思ったこともある。
「でもね、人と比べたってその人になれるわけじゃないんだから、何の意味もない。自分は自分らしく、投げやりにならないで、なるたけ感じよく清潔にしておくこと。個性的に見せるためにアイメイクにはこだわります。人間は目を見ながらお話しするでしょ。目が笑ったり、動いたりする様子でその人のことがわかるから」


平和だからこそ美容が楽しめる
「昔だったら、腰の曲がったヨボヨボのお婆さんを想像してた年齢ね。人間も果物と同じで、時を経たらそりゃあ萎むけれど、若い頃に“わぁかなわない”って思う何かを持っている“かっこいい大人”にたくさん出会って、若いときは若いとき、歳を重ねたら大人の美しさがあると教えてもらったの。それに、私の本質は30代から変わっていないんです」
ユニセフ親善大使に就任して、今年で36年。「世界中いろんな国へ行って、食べるものがない、親と生き別れた、内戦で難民になったという子供たちをたくさん見てきました。私も戦争を経験していますが、平和じゃないと綺麗になろうなんて言ってられない。美容を楽しめるということは、平和だということ。美容を楽しめる世界に暮らしているのは本当に素敵なことなんだって、忘れないでほしい」


MAQUIA 11月号
撮影/下村一喜〈アジャンスヒラタ〉 ヘア/松田コウイチ メイク/MAHIRO スタイリスト/大野美智子 取材・文/長田杏奈 構成/山下弓子(MAQUIA)

MAQUIA書影

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