「MAQUIA」5月号では、サステナブルビューティを考える新連載『MAQUIA CLEAN BEAUTY NAVI』がスタート。今月は、大切なキーワードのひとつ“SDGs”について詳しく勉強します。

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短期集中連載 vol.1

私と地球に優しいビューティの新基準!

今月のテーマ

CLEAN BEAUTYとそのひとつの基準SDGsについて知る

加速する気候変動に伴い、頻繁に耳にするようになったSDGsやサステナブルという言葉。けれど、美容でできる持続可能な取り組みっていったいどんなこと? そんな疑問を解決すべくサステナブルビューティの実情を取材。肌と自然、未来に明るい新定義「CLEAN BEAUTY」を6回にわたってレポートします!


これからの美容は「私」から「私を取り巻く社会・環境」へ。
そんな思いをこめてマキアはこんな美容を応援します。


MAQUIA CLEAN BEAUTY宣言!

1.私にも社会にもHAPPYな美容

2.無理せず、心地よく続けられる美容

3.私のキレイが目覚める美容


CLEAN BEAUTYを考えるものさしのひとつ SDGsという基準

エス・ディー・ジーズ
Sustainable Development Goals


ホリスティック美容家
岸 紅子さん

NPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事/環境省「つなげよう、支えよう 森里川海」アンバサダーなど多方面で活躍。


SDGsを知って、社会や自然環境と美容をつなげる手がかりにする

SDGsとは、国連加盟国すべてが合意した開発目標のこと。日本の取り組みはまだまだ発展途上と言えますが、美容においては、オーガニックやエシカル、サステナブルなコスメが増加、少しずつですが成長を実感しています。企業だけでなく、私たちひとりひとりができるSDGsもたくさんあります。とくに「つかう責任」や「海や陸の豊かさを守る」は、普段の生活の中で実践できますよね。地産地消を意識してエシカルなものを選ぶ、ゴミを出さない、川や海、土壌汚染につながるモノは使わないなど。自然環境は私たちの肌や身体、命と密接につながっているのですから。なにかを犠牲にしても自分だけがキレイでいられればいいというエゴな美容ではなく、自然環境や次の世代を考えたエコでサステナブルな美容のほうが素敵ですよね。本質的な意味で自分を愛する意識を持てば、化粧品選びや使い方も変わります。自然に倣い、自分が健康で幸せでいることが結果、社会貢献にもつながっていくのです。

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2015年に国連が制定した持続可能な開発目標(SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS)。地球環境の保護や人類の平和に対して取り組むべき17項目が制定されている。


CLEAN BEAUTYを知るための3つのキーワード

人と地球に優しいCLEAN BEAUTYのために、いま覚えておきたいキーワードとは?

Keyword1

サステナブル

持続可能な、という意味を持つ言葉。自然環境に配慮し、資源を使いすぎず、美しい地球を美しいまま次の世代へ継続するための世界がめざす指針。近年、ファッションやライフスタイルにおいてサステナブルな取り組みがさかんだ。

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「SAVE the BLUE」に取り組むブランド。薬用 雪肌精 200ml ¥5000(医薬部外品)/コーセー


Keyword2

エシカル

「倫理的」「道徳上」という英語の形容詞。明解なルールはなくても、多くの人が正しい、公正だと思う、良心から発生した社会現象。最近では、環境保全や社会貢献といった意味合いも強く、人が心地よく平穏に暮らす道しるべにも。

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原料・開発・生産、全てのタイミングで環境と人権に配慮。スキンフード 30ml ¥1400/ヴェレダ・ジャパン


Keyword3

ヴィーガン

完全菜食主義者を意味するヴィーガン。酪農製品すら摂取せず、衣食住すべてにおいて動物性素材を使用しないポリシーだ。コスメにおけるヴィーガンとは原料から製造過程、パッケージまで動物性のものを一切使用していないもの。

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ミネラリスト イドラ スムージング リップスティック 全16色 各¥3200/ベアミネラル(4月15日発売)


ビューティ業界への独自調査でわかった
CLEAN BEAUTYのイマ。

国内取り扱い化粧品ブランド約80社に対して、独自にアンケート調査を実施。美容業界のSDGsとともに、MAQUIAビューティズの意識調査も決行。「CLEAN BEAUTY」の可能性を模索してみた。


Q SDGsに積極的に取り組んでいますか?

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編集部が独自に行ったアンケート調査によると、温度差はあるものの、多くのブランドがSDGsに貢献していることがわかった。実施予定というブランドを含めると美容業界の貢献度は100%という可能性も! 資生堂、コーセー、ロレアル、ファンケル、ライオン、マンダムなどは創造的なリーダーシップを発揮し、持続可能な成長を実現させるため、企業・団体が参加する国連グローバル・コンパクトにも署名。


Q SDGsのどの項目に取り組んでいますか?

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SDGsに貢献するブランドが積極的に取り組んでいるのが、17項目のうち、つくる責任つかう責任の12。具体的に挙がったのが、有機栽培原料の確保、天然由来製品を優先、マイクロプラスチックフリー、エコバッグ推進、FSC認証紙やバイオマス容器の採用、リフィル対応など。また、CO2排出量削減のため、モーダルシフト(車両輸送から鉄道や船などへの代替)を推進しはじめたブランドも。


Q 日本の美容業界が取り組むSDGsは進んでいますか?

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2015年からはじまったSDGs。5年目を迎えた日本のSDGs達成度ランキングは世界第15位。やっとプラスチック製レジ袋が有料または廃止されるようになったばかりの日本、美容業界の意識はどうなのか聞いてみた。多くのブランドの認識は「進んでいるけれど遅い」。ファッション業界のほうが進んでいるという意見がある一方で、世界のリーダーシップとなる企業は美容業界に多いという声も。


マキアビューティズにも聞いてみた
「CLEAN BEAUTYのこと知ってた?」

美容コンシャスな我らがビューティズたちのCLEAN BEAUTYとSDGsの意識、ずばり聞いてみた!

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千葉由佳

環境について考えているブランドが増えたことを実感、イメージもアップしました。パッケージや原料など肌や環境に優しいものを選ぶようにしています。


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木村真依

リフィル対応や、簡易パッケージなどの取り組みを聞いたことがあります。自分でも気をつけていますが、使用した後捨て方に迷ってしまうときがあります。


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狩野明日香

SDGsに取り組んでいるブランドのものを優先購入。化粧品のパッケージは異素材で構成されているものが多く廃棄に困った経験が。使い切ることを意識!


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松岡志歩

購入で迷ったらSDGsに取り組むブランドを選ぶように。とくにプラスチック問題を意識、エコバッグ持参でオーガニックコスメを選ぶようになりました。


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滝元吏紗

SDGsに取り組んでいると聞くと、そのブランドの信用が一層アップしました。最近は、過剰な包装がないものも増えてきたような気がしています。


取材協力社・ブランド

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MAQUIA 5月号

ロゴ/Bob Foundation イラスト/瀧川裕恵 取材・文/安倍佐和子 構成/横山由佳(MAQUIA)

※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。


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最終更新日:

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