肌も体も心も、いつも安定していられたらラクチンだけど、さまざまな環境の中で生きている私たちはどうしても揺らいでしまうもの。「MAQUIA」3月号から、専門家のアドバイスをお届け。ぜひ参考にして。
肌も体も心も、揺らいでしまうから。
繊細な私がHappyになるための100問100答
美容ジャーナリスト
小田ユイコさん
幼少期からアトピーで取材を通し繊細肌脱出のケア法を習得。
わかばクリニック理事長
工藤清加先生
皮膚科医の視点で健康美容をトータルに捉えた総合医療を展開。
資生堂 PR
小林智美さん
最先端の知見やデータをもとに最新のスキンケア方法を提唱。
医学博士
佐藤 純先生
日本初の気象病外来・天気痛外来を立ち上げた天気痛ドクター。
工藤内科副院長
工藤孝文先生
漢方からホルモンコントロールまで最新の医療・健康情報を発信。
精神科医
長沼睦雄先生
十勝むつみのクリニック院長。日本では数少ないHSPの臨床医。
私の肌·体·心に、何が起きているの?
最近あなたもこんな不調を感じていませんか? 不調を感じやすい繊細な肌・体・心の変化を見過ごさずにまずは原因を知ってひとつずつ対処していこう。
Q 冬になると気分がどんより。どうして?
A 日照時間が減って、“セロトニン”が不足するから
「気分を安定させる神経伝達物質“セロトニン”は太陽光を浴びると分泌が増えます。でも、冬は日照時間が少ないのでセロトニンの分泌量が減り、気分がどんよりしやすいのです」(工藤孝文先生)
Q 健康診断では異常はないのに、なんとなく体調がすぐれなくて……
A 病気が発症する前段階の“未病”(みびょう)と考えられます
「東洋医学では検査で異常なしでも不調がある状態を“未病”ととらえます。不調があるならこの“未病”の段階で、体を巡る3つの要素“気・血・水”のどこかに問題がある可能性が」(工藤孝文先生)
Q 雨の日は頭が痛い
A それは“天気痛”かもしれません
「『雨が降ると古傷が痛む』ということわざがあるように古くから痛みと天気は関係しています。特に内耳や自律神経が敏感な人は、天気や気圧の変化が痛みを招いていることも」(佐藤先生)
Q 毎年、冬になると肌が荒れるのはなぜ?
A 室内と外との寒暖差や湿度の低下によって、バリア機能が下がっているから
「冬は温度や湿度が下がり、新陳代謝も下がって肌の乾燥が加速。また外と室内の寒暖差もあり肌のバリア機能が低下するため、少しの刺激で肌トラブルに陥りやすくなります」(工藤清加先生)
Q 目立ったトラブルがあるわけじゃないけど、肌の調子が悪い気がする。もしかして繊細肌予備軍?
A 肌質によらず、環境の変化で誰でも“繊細肌”になりえます
「長時間のマスク着用が必須な今、マスクの内側では、肌が急激な温度・湿度変化にさらされている状態。誰もが繊細肌予備軍になりえます」(小林さん)
Q ある日急に、いつもの化粧品がしみるように。私の肌、どうしちゃったの?
A 角層が乱れ、真皮にまで刺激が届いているということ。数日前から“いつもよりつっぱる”などちょっとした不調が出ていませんでしたか?
「本格的な肌荒れの前兆です。悪化させないためにはここで放置せず、刺激の少ないケアをきちんと行いましょう」(工藤清加先生)。「突然ではなく、肌は段階的に荒れていくもの。ささいな不調を見逃していた可能性も」(小田さん)
Q 将来のことを考えると、時々不安で眠れなくなります。どうしたらいい?
A 不安は生きていくうえで必要な危険察知能力。放置せず向き合って
「不安を感じるのは生きるうえで必要な危険察知能力。その不安の中に本音やトラウマが潜んでいるので、放置せず、“なぜ不安を感じるのか”“過去の何が原因なのか”と不安に向き合いましょう。そして過去や現実をしっかり見直しましょう」(長沼先生)
Q 友人と出かけると楽しいのに、帰るといつもぐったり疲れてしまいます
A “HSP”の可能性もあります
「人と一緒にいると疲れてしまうのは、人の感情や、場の雰囲気、周りの音や光などあらゆることに敏感に反応してしまう“HSP(Highly Sensitive Person)”の可能性も。これは生まれつきの気質。以下の4つの特性をすべてもった人です」(長沼先生)
MAQUIA 3月号
撮影/浜村菜月〈LOVABLE〉 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/松尾正美 モデル/宮本茉由 取材・文/和田美穂 轟木あずさ 構成/村岡真知子(MAQUIA)
最終更新日: