ダイエットには日頃の生活を見直すことも大切。 「MAQUIA」10月号では、そんなダイエットにまつわる生活習慣の疑問にプロがお答え。コレを読んで、痩せる生活を身につけて!
さまざまな説のあるダイエット。そこで今回は……いろいろな識者の方々に、それぞれの立場からお答えいただきました!
延べ20万人以上の
患者を診てきた医師として回答
AGE牧田クリニック院長
牧田善二先生
糖尿病専門医、医学博士。著書『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社)は大ヒット中。
女性が憧れる
ボディメイクのプロとして回答
フィットネストレーナー
森 拓郎さん
加圧トレーニング&ピラティススタジオ「rinato」代表。確かな指導でメディアからも注目を集める。
栄養指導に携わる
管理栄養士として回答
臨床栄養実践協会理事長
足立香代子先生
管理栄養士として医療現場で栄養面から患者をサポートするほか、年間100回を超える講演も人気。
自身の経験から
ダイエット専門家として回答
ダイエットエキスパート
和田清香さん
NYで学んだボディケア術をはじめ、自らの350種以上のダイエット経験を通して得た知識を生かし活躍中。
くびれコアボディの
トレーナーとして回答
姿勢改善コアトレーナー
村田友美子さん
独自メソッドの「膣じめ」が評判。著書に『くびれ母ちゃんの、最強ながらトレーニング』(光文社)など。
痩せる習慣を知ろう
生活習慣の疑問
運動や睡眠など、日頃の生活を見直すこともダイエットには不可欠。痩せる生活を身につけて。
Q 飽きっぽい性格でも続けられるダイエットは?
A 小さなハードルを越える習慣づけを
「いきなり高いハードルを用意すると、心も体も疲弊してしまいます。まずは実現できそうな小さなハードルを少しずつクリアし、習慣づけするよう工夫を」(森さん)
Q やっぱり運動しないと痩せない?
A 激しい運動+食事制限はリバウンドの可能性大
「運動するなら無理しない程度がベスト。激しい運動をすると、そのぶん食べてもいいと勘違いしがちで、途中で挫折したりリバウンドする可能性も大です」(森さん)
Q 1日のすきま時間でできる筋トレってない?
A 膣じめがおすすめ
「恥骨とお尻の位置を近づけるようにし、頭のてっぺんまでギューッと引き上げるように膣をしめます。腹筋などに力が入らないようにするのがコツです」(村田さん)
Q 痩せるなら有酸素運動がベスト?
A ダラダラ有酸素運動をするなら筋トレが○
「有酸素運動は時間効率が悪く、慣れてくると消費カロリーが減って汗はかいても脂肪は燃えないという状態になりがち。運動するなら筋トレがベストです」(森さん)
Q 体温が高い人のほうが痩せやすいのはなぜ?
A ヒートショックプロテインが増えるため
「体は熱ストレスを与えられると、ヒートショックプロテインというタンパク質を増やして痩せやすく。体温が高い=代謝がいいという証拠でもあります」(森さん)
Q 温めってダイエットに効くの?
A 内臓が冷えると代謝が落ちます
「体が冷えると内臓も冷え、代謝も落ちて太りやすくなります。冷たいものは控え、軽い運動などで筋肉を動かし、熱を生み出すようにしましょう」(和田さん)
Q 空腹だと寒く感じます
A 血糖が下がると起こり得る症状です
「今まで大量に炭水化物を摂っていた人が急に糖質制限を始めると、熱を生み出す原材料=カロリーが減るので寒さを感じたり冷え性になることが」(和田さん)
Q 食べ順の正解が知りたい
A 目的によって異なります
「食べすぎを防止するなら、野菜を先に食べてお腹を満たして。早食い防止なら、タンパク質ファーストにしてよく噛む習慣づけを。どちらも炭水化物の"後食べ"で、血糖値の急上昇を防げます」(和田さん)。「野菜の先食べで血糖値の急上昇を防ぐ効果があるのは、色の濃い緑黄色野菜に限ります」(足立先生)
Q 食べ順で血糖値が上がらないワケは?
A 消化・吸収に時間がかかるからです
「タンパク質+脂肪や緑黄色野菜は、胃の中の滞在時間が長くなるからです。また、タンパク質、脂質の先食べは、食欲増進ホルモンの分泌を抑える効果も」(足立先生)
Q 「チートデイ」をつくるのって本当に効果あるの?
A チートデイを実施する前に、これまでの振り返りが不可欠
「停滞期に体重が落ちないときは、チートデイを行う前に食生活の見直しを。実は糖質の多いものを食べていたり、栄養が偏っているのが原因のことも」(森さん)
〈「チートデイ」とは?〉
ダイエットの停滞期に1日だけ行う、カロリー無視の日。大量のエネルギーを摂取することで、代謝を上げるテクニックのひとつ。
Q なんで睡眠不足だと太るの?
A 食欲を増進させるグレリンが分泌されるせい
「睡眠が十分だと、ムダな食欲を抑えるレプチンや、脂肪分解作用のある成長ホルモンが分泌されます。寝不足だと、食欲増進ホルモンが分泌されます」(和田さん)
Q 昼夜逆転生活は太る?
A 太りやすくなります
「昼夜逆転生活は睡眠の質が悪くなり、ホルモンバランスも乱れがちに。ホルモンバランスが乱れると代謝が落ち、脂肪も燃えにくくなってしまいます」(和田さん)
Q どうしてリバウンドってするの?
A 短期間で100%の結果を求めるせい
「目先の体重に一喜一憂し、短期間で結果を求めるとダイエットは失敗します。体重変化と体型変化の速度は違うので、ムリをせず長期戦でのぞみましょう」(森さん)
Q 肥満って遺伝するの?
A 遺伝よりも生活環境の影響が大!
「遺伝もありますが、家族は食生活や食の好みが似るので体型も似る傾向が。最近では腸内細菌も大きく影響しているのではと考えられています」(牧田先生)
Q 猫背だと太りやすいって本当?
A 本当です
「猫背だと呼吸が浅くなり、太りやすく。さらに代謝が悪くなり、筋力が落ちてお腹がポッコリ出てスタイルが悪くなる……という負のスパイラルに陥る危険が」(和田さん)
Q 運動するタイミング。食事前と後、どっちが正解?
A 食直後!
「一度上がった血糖値は下げるのが難しいので、血糖値が上がる前に体を動かして。体を動かすといっても、散歩やストレッチ程度で十分です」(牧田先生)
Q 水はたくさん飲んだほうがいい?
A 1日2ℓ目安で飲みましょう
「水を飲むと血中の糖が薄まり、血糖値を下げることになります。また、代謝によって体内の水は常に汚れているので、水をたくさん飲んで新しい水を体内に巡らせて」(牧田先生)
Q 「1日5食食べ」って本当に効果あり?
A 医学的に証明されています
「空腹を感じてから食べると、吸収率が上がって血糖値が急上昇します。ちょこちょこ食べで血糖の上昇を緩やかにすることが、太らないコツです」(牧田先生)
Q 早食いは太る?
A そうとは限りませんが、太っている人は早食いの傾向が
「満腹中枢は噛むことで刺激されますが、早食いだと噛む回数が減り、満腹感を得づらくなるので太りやすい傾向に。飲み物で流し込む食べ方も同様です」(森さん)
MAQUIA10月号
撮影/資人導〈vale.〉(モデル) ヘア&メイク/清水美和 スタイリスト/立石和代 モデル/朝比奈 彩 イラスト/おのしのぶ 取材・文/関本陽子 構成/山下弓子(MAQUIA)
【MAQUIA10月号☆好評発売中】
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