美髪への近道は紫外線を防ぐこと。「MAQUIA」8月号では、晴れの日の髪と頭皮の「困った」をプロが解決。正しい対策法も必見です!
教えてくれたのは…
松倉クリニック医師
田路めぐみ先生
『broocH』オーナー
矢部壮大さん
美髪アドバイザー
田村マナさん
『サロン・ド・リジュー』オーナー
永本羚映子さん
ビューティ・プロデューサー
美香さん
Hair & Scalp
日焼け、乾燥、ベタつき
晴れの日の「困った」にお答え
髪と頭皮に大ダメージを与える紫外線を防ぐことが、美髪への近道。正しい対策法をチェック。
Q. 夏の頭皮ってどんな状況?
A. 皮脂と汗が混ざり合って毛穴がつまりがち
「汗が皮脂と混ざり合い、頭皮に汚れを固着させる接着剤のような働きをします。結果、毛穴づまりやニオイなど、頭皮トラブルの原因に」(田路先生)
Q. 紫外線って髪にどんな影響があるの?
A. 髪内部のタンパク質の構造を壊します
「紫外線に当たるとタンパク質の構造が壊れ、毛髪内部の成分が抜け出てパサついたりカラーの退色が進んだりします」(田路先生)
Q. 頭皮にはどんな影響が?
A. 細胞へのダメージが蓄積されます
「活性酸素を発生させるので、細胞にダメージが蓄積されます。また、紫外線の当たりすぎはガンの発生につながることも」(田路先生)
Q. 髪が黒い方が紫外線を吸収しやすい?
A. YES。ただし……
「黒髪で受ける紫外線ダメージより、髪色を明るくするカラーによるダメージのほうが心配です」(美香さん)
Q. 夏はカラーが退色しやすいのはなぜ?
A. 紫外線によるダメージのほか、乾燥による髪同士の摩擦などが起きるせい
「紫外線のほか、プールなどでの濡れた髪同士の摩擦でキューティクルがはがれやすくなります」(矢部さん)
Q. 日に当たると髪がパサつくのはなぜ?
A. キューティクルの乱れが原因です
「紫外線の影響で活性酸素が発生するほか、キューティクルが開いた状態になるためです」(永本さん)
Q. ヘアオイルで髪が日焼けするってことはないの?
A. ありません
「ヘアオイルの原料には、基本的に紫外線や熱に強いものが使われているので、日焼けの心配をする必要はありません」(田村さん)
Q. 髪の日焼け止めスプレーが
頭皮についても大丈夫?
A. 大丈夫です
「基本的には大丈夫なようにつくられています。むしろ頭皮の日焼け対策に地肌にもスプレーを」(田村さん)
Q. 顔・体用の日焼け止めを
髪や頭皮に使ってもOK?
A. ものによります
「肌がサラサラになる、パウダーインタイプは白い粉浮きが起こる可能性が。まずは目立たないところでお試しを」(田村さん)
Q. 頭皮って焼けると皮がむけるけど、
あれってフケじゃないの?
A. どちらも頭皮の角質なので、同じです
「フケも日焼けしてむけた皮も、どちらも角質が剥がれたものなので基本的には同じものです」(田路先生)
Q. 紫外線を浴びた人の方が
白髪や薄毛になりやすい?
A. YES
「遺伝や環境要因も関係しますが、紫外線を浴びると活性酸素が発生するのでその可能性はあります」(田路先生)
Q. エアコンで頭皮も乾燥する?
A. します
「紫外線+エアコンで乾燥しやすいので、必要な皮脂まで取り去らないよう毎日のケアで注意を」(田路先生)
MAQUIA8月号
撮影/天日恵美子(人物) 岩城裕哉(物) ヘア&メイク/paku☆chan〈Three PEACE〉 スタイリスト/大工純子 モデル/小島梨里杏 取材・文/関本陽子 構成/山下弓子(MAQUIA)
【MAQUIA8月号☆好評発売中】