マスク生活が当たり前になった昨今、冬でもテカリを気にする大人が急増中。そこで、朝晩のケアで根本解決を目指し、メイクでサラ肌をキープする方法をお届け。テカリのお悩みから、あなたを解放します!

診断 テカる テカリ肌

マスクの中で鼻テカ、蒸気が上がってデコテカ
冬でもテカる人を救いたい!

教えてくれたのは…
慶田朋子先生

銀座ケイ スキンクリニック院長

慶田朋子先生

美容皮膚科医。基本のスキンケアから高度な治療まで、あらゆる美肌メソッドに精通。SNSなどでも正しい美容情報を発信。

広瀬あつこさん

ヘア&メイクアップ アーティスト

広瀬あつこさん

その人の長所を生かして美肌に見せる技を持ち、美容界からの指名も多い。自身もテカりやすく、長年にわたり打開策を研究。

大人のテカリ、何が原因?
年齢とともに皮脂腺は衰えていくと聞いたのに、どうしていまだにテカリは現役なんだろう……。


「現代女性は肉体的、精神的ストレスによって皮脂腺が活性化しがち」(慶田先生)、「質の悪い油など、食生活の影響も如実です」(広瀬さん)



テカリは取るべき? 生かすべき?
テカリとツヤって、同じもの⁉ あえてテカリを抑えずに、ツヤ肌風に見せるのってあり?


「ツヤのポイントは適材適所。頬や目元のツヤは美しいのですが、Tゾーンや小鼻がテカテカしていると野暮ったい! テカリはきちんと抑えて、必要な部分にだけツヤを補いましょう」(広瀬さん)



インナードライの可能性あり?
テカテカと油っぽいのに、肌が硬くて潤いが足りていない感覚も。肌内部の水分不足をカバーするため、余分な皮脂が出てきている?


「インナードライという状態にエビデンスはなく、肌内部の水分不足を補うために皮脂が増えるわけではありません。皮脂量は普通〜多めで角層の天然保湿因子や細胞間脂質が不足していると、テカるのに乾くと感じるようです」(慶田先生)



マスク生活になったらテカリが気になる
昔はマスクをすると肌が乾燥しなくていいと思っていたのに、毎日つけるようになってから、口・鼻周りはもちろん、額もテカる。


「ずっとマスクをつけていることで肌の温度が高い状態が続き、皮脂腺の活動が活発に。ニキビの悩みも増えています」(慶田先生)


 


テカリの原因である皮脂は
蒸れやストレスで増加する
テカリや皮脂トラブルは暑い季節のイメージですが、冬でもテカリを訴える人が増えているよう。
「実は皮脂の分泌量は、年間を通して大きな変化はないんですよ。冬でもマスク蒸れのような温熱ストレスがかかると、皮膚温が上がって皮脂の分泌量が増加することがわかっています」 (慶田先生)
「マスク蒸れでテカる人もいれば、カサつく人も。肌の潤いバランスの乱れを感じます」(広瀬さん)
大人女性の場合、自律神経やホルモンによる影響も大きい。
「激務などで交感神経が優位な状態が続くと、末端の血流が滞る、肌代謝が鈍るなどの要因で、肌に影響が。男性ホルモンの活性を高める酵素発現が遺伝的に高いと、皮脂量が増えることも」(慶田先生)

あなたはテカリ肌? CHECK LIST

MAQUIA2月号
撮影/藤澤由加(モデル) ヘア&メイク/広瀬あつこ スタイリスト/立石和代 モデル/Yuki(マキアビューティズ) イラスト/カツヤマケイコ 取材・文/摩文仁こずえ 構成/山下弓子(MAQUIA) 


※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

最終更新日:

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