「MAQUIA」6月号では、敏感肌のためのUVケア知識を詳しく解説。何を選べばいい? 試し方のコツは?などのギモンに専門家が答えます。
100問100答でナビゲート
美白 & UV コスメ100名鑑
夏スキンケアの主役といえば美白&UVケア。美肌を約束する名品を、100問100答で100品紹介!最新テクノロジー、素朴なギモン、悩み別のコスメ&お手入れ、厳選プチプラ......すべての「知りたい!」に答えます。
教えていただいた方
ビューティ サイエンティスト
岡部美代治さん
化粧品メーカーで開発やマーケティングに携わったのち独立。成分はもちろんコンセプトやトレンドも含めたトータルな視点からコスメを解説。
美容化学者
かずのすけさん
化学の視点でコスメを解説。サイト運営や化粧品の企画開発、セミナー講師を行う。著書に『オトナ女子のたの美肌図鑑』(ワニブックス)など。
「塗りたくないけどシミはイヤ」のジレンマ
敏感肌のUVケアとの付き合い方
肌落ちして日焼け止めを塗りたくない、でも塗らないとシミが不安。そんなときは何を選べばいい? 敏感肌のUVケアを指南します!
Q 敏感肌向けのUVケアはどんな工夫がされているの?
A 低刺激の処方。人の肌での各種テストも
「アルコールや香料などを入れず、アレルギーや刺激性などのテストも実施。敏感肌の人による連用試験を行う製品も。多くは紫外線吸収剤フリー」(岡部さん)
名鑑
A
“日中ストレスからうるおいベールで守る”
dプログラム
アレルバリア クリーム
SPF30・PA+++ 35g ¥3000/資生堂インターナショナル
花粉やハウスダストなど空気中の微粒子からも肌を守り、ダメージをケア。下地としても◎。
名鑑
B
“石鹸で落とせるハイスペック美白UV”
アンドフリー
薬用美白UVクリーム
(医薬部外品)SPF50+・PA++++ 30g ¥1400/KISSME(伊勢半)
敏感肌処方でありながら最高値のUV防御効果とWP機能、美白機能も備えたマルチな一品。
名鑑
C
“カサつく敏感肌を手軽に美肌に”
コーセー
カルテ クリニティ
スキンプロテクト BB
SPF27・PA+++ 35g ¥1800(編集部調べ)
赤みや色ムラ、ニキビ跡をカバーして均一な美肌に。高保湿の保護膜で日中ストレスから守る。
名鑑
D
“乾燥もテカリもケアして化粧もちアップ”
ミノン アミノモイスト
バランシング ベース UV
SPF30・PA+++ 25g ¥1600(編集部調べ)/第一三共ヘルスケア
アミノ酸や潤いを補給して肌バランスを整えながら毛穴や赤みをカバー。崩れにも強い。
名鑑
E
“ほてりがち、乾燥しがちならコレ”
アベンヌ
ミネラルフルイド UV
SPF50+・PA++++ 40ml ¥3300(編集部調べ)/ピエール ファーブル ジャポン
アベンヌ温泉水がほてりを落ち着かせ、ビタミンEやひまわり種子油が肌あれや乾燥を防止。
Q ニキビや肌あれのときに負担なく使えるのは?
A 紫外線散乱剤のみのクリームタイプ
紫外線散乱剤のみ、なめらかなクリームタイプ、保湿・保護力が高い、そして石鹸等で簡単に落ちるものが○」(かずのすけさん)
名鑑
ホワイティシモ
UVブロック ミルキーフルイド
SPF30・PA+++ 50g ¥3500/ポーラ
エアリーに伸びてフィットし、きしみ感なし。保湿感が高く、敏感肌や子どもも使える処方。
名鑑
セラネージュ
UVクリーム
SPF30・PA+++ 50g ¥3056/CORES
かずのすけさんプロデュースの敏感肌用UVケア。肌負担の少ない酸化チタンのみで防御。
Q 紫外線吸収剤は敏感肌の敵?
A NO! 低刺激に進化
「最近の吸収剤は美容成分で包むなど工夫され、安全性も極められています。それでも敏感肌用は吸収剤フリーが多いのは、安心感やイメージも大きい。成分より心地よく使えるかで選ぶのがベスト」(岡部さん)
Q 紫外線はニキビや肌あれを悪化させる?
A させます
「もともと炎症がある部分に紫外線があたると、さらに炎症が進行。肌あれやニキビが回復しにくいだけでなく、シミや色素沈着を引き起こすことも。肌あれしているときこそUVケアは必須です」(かずのすけさん)
Q 高数値でも負担レスなものってある?
A 増えています!
「紫外線研究と日焼け止めは進化が著しい分野。高数値で負担がないばかりか、美白や保湿などの機能も搭載したアイテムが続々」(岡部さん)
名鑑
ハレナ
オーガニック UVミルク
SPF50+・PA++++ 35g ¥3300/N&O Life
99.8%天然由来で、赤ちゃんにも使える低刺激性と最高値のUVカット力を両立。
Q 敏感肌やニキビ肌に不向きの日焼け止めはある?
A 「崩れない」がウリのアイテムは
落とすときに負担になるかもしれません(かずのすけさん)
Q 試し方のコツは?
A 顔ではなく首で試して
「よく二の腕の内側で試す方法が紹介されますが、おすすめは首。皮膚が薄くデリケートで、顔に近いのでつけ心地を判断しやすいのです。汗や皮脂が出たときに肌がどうなるかもわかります」(かずのすけさん)
Q 人気のクッションタイプ、敏感肌には不向きなの?
A 摩擦とパフの汚れに注意
「パフで肌をこすらなければ問題ありません。ただ、パフが汚れると雑菌が肌につきやすくなり、敏感肌には負担になることも。量や力を調整しやすいのは手でのばす日焼け止め」(岡部さん)
Q 敏感肌向けの日焼け止めなのに肌に合いません
A 「敏感肌向け」だけでなく肌なじみや使い心地も重視
「どんなに低刺激で多くの人に合うように作られても、残念ながら合わない人もいます。使い心地や肌なじみが気に入るものを選んで。かゆみや赤みが起こったときはメーカーに問い合わせましょう」(岡部さん)
MAQUIA6月号
撮影/岡﨑恒彦 荒川雅之(物) 構成・文/柏谷麻夕子 関本陽子 企画/髙橋美智子(MAQUIA)
【MAQUIA6月号☆好評発売中】