生活環境が変化し、いま注目を集めているのは「免疫力を高める」こと。そして、この「免疫力を高める」ために重要なポイントは、「栄養をしっかり摂ること」です。今回は、管理栄養士・料理研究家の金丸絵里加さんに、【免疫力UP】食材を使用した、栄養満点で美容に効くスープのレシピを教えていただきました。全6回でお届けする連載第1回目は、「まいたけ」を使った、サムゲタン風スープをご紹介します。

免疫力UP食材「まいたけ」で作る! 美肌や疲労回復にも◎サムゲタン風スープレシピ_1

このレシピを教えていただいたのは・・・
金丸絵里加さん

管理栄養士/料理研究家

金丸絵里加さん

女子栄養大学講師。“おいしい!と顔がほころぶような料理作り”をモットーに、健康にいいおうちごはんを提案。最新のレシピ本は『夫婦ふたりの健康を守る! シニアごはん』(エイムック)。

Q.免疫力アップにおすすめの食材は?
A.まいたけ

免疫力UP食材「まいたけ」で作る! 美肌や疲労回復にも◎サムゲタン風スープレシピ_2

【解説】まいたけに含まれる食物繊維の一種のβ-グルカンには、免疫細胞の活性を高めて免疫力を強化する働きがあり、加熱してもしっかりと効果を保ち続けます。また、インフルエンザの治療効果があるとされるα-グルカンも含まれていて、免疫力アップをしっかりとサポートしてくれる優秀食材です」(金丸さん)

まいたけと手羽中の塩こうじの
サムゲタン風スープ

材料(2人分)
鶏手羽中……6~8本
塩こうじ(鶏肉にもみ込む分)……小さじ1
にんにく……1片
しょうが……1/2かけ
長ねぎ……1本
まいたけ……1パック
もち麦……大さじ2~3
水……3カップ
酒……大さじ1
塩こうじ……大さじ2
粗びき黒こしょう……少々

RECIPE
①鶏手羽中に塩こうじをもみ込む。にんにくはつぶし、しょうがは薄切りに。長ねぎは白い部分を2cm長さのぶつ切りに。青い部分を小口切りにして、まいたけは小房にほぐす。
②鍋に①ともち麦、水を注ぎ入れ、火にかける。煮立ったらアクを取り、弱火にして蓋をして約20~30分煮込む。
③塩こうじと黒こしょうを加えて、さらに長ねぎ(青い部分)を加えてひと煮しながら味を調えて器に盛る。



\ココがポイント/

免疫力UP食材「まいたけ」で作る! 美肌や疲労回復にも◎サムゲタン風スープレシピ_3

POINT①
「鶏肉に塩こうじをもみ込むときは、鶏肉をポリ袋などに入れて、塩こうじを加え手でよくもみ込み、20〜30分ほどおきましょう。また、そのまま冷蔵庫で2〜3日保存したり、冷凍保存しておくと、しっかり漬け込まれてうま味がアップします」(金丸さん)

免疫力UP食材「まいたけ」で作る! 美肌や疲労回復にも◎サムゲタン風スープレシピ_4

POINT②
「まいたけは、手で小房にほぐし、食べやすい大きさにしましょう」(金丸さん)

免疫力UP食材「まいたけ」で作る! 美肌や疲労回復にも◎サムゲタン風スープレシピ_5

Comment
鶏手羽中やもち麦も入った、
満足感の高いサムゲタン風の“食べるスープ”
「鶏手羽中には、コラーゲン(たんぱく質)が豊富です。コラーゲンを摂ると体内でアミノ酸に分解されるので、コラーゲンとしてそのまま肌に届くわけではありませんが、たんぱく質は肌を作る材料なので、しっかりと取り入れることで美肌につながります。たんぱく質は体内に侵入した異物を排除する“抗体”の主成分でもあるので、免疫力アップにも不可欠です。また、腸は体内の免疫細胞の約7割が集まるとされる最大の免疫器官。水溶性食物繊維が豊富なもち麦や、発酵食品の塩こうじは、腸内環境を整えるのに役立ち、免疫力アップをサポートしてくれます。また、体が冷えると免疫力が下がると言われていますが、しょうがやにんにくは、体を温めて冷えを防ぎ、サムゲタンは、韓国で滋養強壮によいとされているので、疲れたときにもおすすめです」(金丸さん)


 


 

レシピ・料理/金丸絵里加 撮影/豊田朋子 フードスタイリング/竹中紘子 撮影協力/UTUWA 取材・文/和田美穂 企画・構成/鈴木里緒(MAQUIA ONLINE)

share