年末年始は、連日の暴飲暴食で胃腸や肌もお疲れモード。そんなとき、頼りになるのが手軽に買える“2ケタ食材”! 誰もが知っている4つの食材が持つ美容効果と、おすすめレシピを毎週ご紹介します。第1回の食材はローカロリーが魅力の「ぶなしめじ」。
今回の“2ケタ食材”は……「ぶなしめじ」!
Q ぶなしめじが美に効くって本当?
A YES! ヘルシーなだけじゃないんです!
教えていただいたのは…
管理栄養士
渥美まゆ美先生
Smile meal代表。フードコーディネーター、料理家、健康運動指導士。長寿食といわれる和食と地中海式料理の長所を兼ね備えた究極の長寿食「和タリアン料理」を提唱。幅広い分野で食と健康に関わる活動をしている。
「ぶなしめじは、便秘予防や免疫強化の助けになるといわれる食物繊維が豊富な食材。腸内環境をサポートすることで、免疫強化に加えて肌荒れの予防&改善の手助けに。また、糖質代謝を助けるビタミンB1、脂質代謝を助けるビタミンB2も豊富なので、新陳代謝の活性化にもつながります。むくみ予防につながるカリウムもたっぷり。また、オルニチンが就寝時の成長ホルモン分泌を助ける働きがあるので、夕食時に摂るのもおすすめです」
今日から真似したい!
Atsushi流・美に効くレシピ
教えていただいたのは…
ファッション&ライフスタイルプロデューサー
Atsushiさん
ディーゼル、D&G、ヴェルサーチのPRを経て独立。自然派スキンケアブランド「abotanical」をプロデュース。野菜ソムリエプロ、漢方養生指導士初級。著書に『モデルがみんな知りたがる 美しくなる食べ方の全知識101』など。
Recipe:1
ぶなしめじ+ごはん
丼物などの糖や脂質に偏りがちな料理には、ぶなしめじを加えて糖質代謝をサポート。栄養バランスを整えながら、体の内側からキレイになる食べ方を!
「しめじとサバの炊き込みごはん」
【材料】2人分
・しめじ 50g
・サバ(切り身) 1枚
・かぶ 中1個
・しょうが 20g
・長ネギ 50g
・玄米 1合
(A)
・こんぶだし 1スティック(8g)
・ナンプラー 大さじ2
・酒 大さじ1
【作り方】
①サバを焼く。
②しめじは石づきを取り、しょうがは千切り、長ネギは輪切り、かぶは葉を小口切り、根は1㎝の角切りにする。
③玄米を炊く際にAの調味料、しめじ、長ネギ、かぶの根、しょうがを加え、1合分の水(分量外)で炊く。
④炊き上がったら、焼いたサバ、かぶの葉を加えて混ぜ合わせる。
Atsushi's Comment!
「サバのイノシン酸×しめじ・こんぶだし・ナンプラーのグルタミン酸で、うま味が格段にアップするんです! サバは血の巡りをよくして体を温めてくれるだけでなく、良質なタンパク質を含むので血液もサラサラに。整腸作用に優れたかぶの葉は、ビタミンCが豊富だから風邪予防にぴったり。体を温めるしょうがには、免疫力アップ、アンチエイジング効果も。長ネギにも血流を促し、体を温める作用があります」
Recipe:2
ぶなしめじ+あさり
ビタミンB群は水に溶けやすいので、汁ごと摂取できる料理が理想的。低カロリー&低脂質・高たんぱくなあさりと組み合わせることで、代謝を支える肝臓をサポート。
「しめじとあさりの豆乳ポークレモンチャウダー」
【材料】2人分
・しめじ 100g
・あさり 80g
・豚挽き肉 100g
・玉ねぎ 小1/2個
・人参 中1/2本
・ブロッコリー 80g
・にんにく 2片
・レモン 1/2個
・オリーブオイル 大さじ1
・固形コンソメ 1個
・酢 大さじ2
・白ワイン 大さじ2
・塩 少々
・豆乳 300ml
・水 100ml
【作り方】
①あさりは砂抜きをして、玉ねぎ、人参、にんにくはみじん切りにする。
②鍋にオリーブオイルを熱し、にんにく、玉ねぎ、人参の順で炒める。
③にんにくの香りが出たら、豚挽き肉を加えてさらに炒める。
④具材に火が通ったら、あさりと白ワイン、しめじ、ブロッコリーを加える。
⑤水を加えてひと煮立ちさせたら、沸騰させないよう弱火にし、固形コンソメ、豆乳、調味料を加える。酢、塩で味をととのえ、最後にレモン汁を加えて盛りつける。
Atsushi's Comment!
「あさりのコハク酸×豚肉・コンソメのイノシン酸×しめじ・玉ねぎ・にんにくのグルタミン酸でうま味のトリプル効果! 疲労回復効果のあるビタミンB1が豊富な豚肉は、レモンのビタミンCと一緒に摂ることでコラーゲンの摂取率がアップします。あさりの殻はミネラル豊富なので、スープのような殻ごと調理がおすすめですよ」
撮影/藤澤由加 フードスタイリング/竹中紘子 料理製作/Atsushi 取材・文/国分美由紀 企画/織田真由(MAQUIA ONLINE)