2009年に宝塚歌劇団を退団し、現在は俳優やタレントとして活動を続けている遼河はるひさん。背筋がスッと伸びた美しい姿勢に、端正で柔らかな笑顔。知性や品格を携えたその麗しさに国内外から視線が注がれており、現在ディズニープラスで配信中の韓国ドラマ『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』へのゲスト出演が決定!

今回は、そんな遼河さんのグローバルな美しさの秘密をクローズアップ。さらに、韓国で行われたというドラマ撮影のエピソードも伺います。

遼河はるひインタビュー①

遼河はるひ

女優

遼河はるひ

1976年2月2日生まれ、愛知県出身。1994年に宝塚音楽学校に入学し、2009年に宝塚歌劇団を退団。現在は俳優としてドラマや舞台などで活動するほか、飾らないキャラクターを活かしてバラエティ番組でも活躍。著書に『遼河はるひのフリーザーバッグまる活ごはん』(KADOKAWA)がある。

ビューティもお仕事も、軽やかでストレスフリーに楽しむのが理想

遼河はるひインタビュー②

「韓国ドラマへの出演は、私にとって初めての経験。今回はさらにゲスト出演という形だったので、知らないチームの中にポンッと加わるのは緊張するな……と思っていたんです。でも実際に現場に入ったら、韓国のキャストの方たちが私に対する先入観を持たずに接してくださって。そのおかげでむしろ軽やかに臨めた部分もあり、思っていた以上にスムーズに参加できました。

今回に限らず、この仕事は“はじめまして”の方と接することがほとんどなんですよね。私自身は人と話すのが好きなので、人間関係のストレスは少ない方だと思います。それでもストレスが溜まってきたな〜と感じる時は、食べたいものを好きに食べて解消します(笑)。実は、今まで食事を制限したことがないんですよ。ボディメイクに関しても特にルールや目標は定めず、たまにジムに通う程度。それも股関節の可動域を増やすのが第一の目的で、あとはインナーマッスルを程よく鍛えるくらい。とはいえ、年齢を重ねるとサボった分がそのまま体のラインにあらわれてくるので、そろそろ有酸素運動も取り入れなきゃ……とは思っています」(遼河さん・以下同)

ゆったりとした入浴と朝の粕酢湯で、めぐりのいい体に

遼河はるひインタビュー③

「体型キープのために取り入れていることといえば、湯船に長く浸かることかな。好きな入浴剤を入れて、30分くらいゆったりと過ごします。普段はアユーラのものやヒノキの香りの入浴剤を使っていますが、本当に疲れた日はポール・シェリーのものを投入。香りで深くリラックスできるし、体がしっかり温まって代謝も上がる気がします。

インナーケアでいうと、昔に比べてお湯をたくさん飲むようになりました。朝起きたらまずお湯を飲むのですが、最近自分の中で流行っているのが粕酢湯。『鈴波』という粕漬け屋さんで売っている粕酢をお湯に入れたもので、味もとっても美味しいんですよ。1日の始まりにお湯を飲む習慣は、胃腸も温まるし、乾燥対策にも◎。枯れ果てた体に水分がしっかりと行き渡って、心地よく循環していく感じがするんです」

韓国での撮影は、ヘアメイクの技術の高さに驚き!

「『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』で私が演じたのは、財閥系の女性。今回の撮影は韓国のヘアメイクさんにお願いしたのですが、技術が本当に素晴らしくて驚きました。基本的に2〜3人がかりでやってくださり、肌作りひとつとってもすごく細かくて丁寧。噂に聞いていた竹串でまつ毛をカールさせるテクニックや、1本1本細やかに仕込んでいく緻密なつけまつ毛など、実際に体験すると凄さを実感するんですよね。仕上がりも普段とかなり違ったので、使用アイテムを教えていただいて買って帰りました。

現場での会話でよく話題に上がったのが、日本のアニメやJ-POPに関するトピック。日本のカルチャーがお好きな方が多く、皆さんすごく詳しいんですよ。特に主演のパク・ウンビンさんはいつも日本語で話しかけて下さって。私が『恋慕』というパク・ウンビンさんのドラマを見ていたので、その作品について話したりもしていました」

変化に無理に抗うより、自然体で心地よく年齢を重ねていきたい

遼河はるひインタビュー④

「肌はもともと強い方でしたが、40代後半辺りから乾燥が気になって保湿を強化することに。まずは、お風呂上がりのドライヤータイムにシートマスクで水分を補給。ちゃんと潤うのにベタつかない、クオリティファーストのザ・ダーママスクがお気に入りです。その後は普通にお手入れをして、最後にラ ロッシュ ポゼのシカプラスト リペアクリーム B5を塗って潤いを閉じ込めます。乳液までで終えていた頃はすぐに肌が乾いていたけれど、今はしっかりと保護されている感覚があり、クリームのありがたさを実感しています。そして、アイクリームも強化したポイントのひとつ。今愛用しているのは、クレ・ド・ポー ボーテのクレームイユーS。テクスチャーが滑らかで伸びが良く、それでいてしっかりと密着感がある点が優秀です。

私が美しさを感じるのは、笑顔が素敵な人。この年齢になるとどうしてもシワが気になりますが、シワを防ぐために笑うのを我慢するより、自然体で楽しく笑っている方が魅力的だと思うんです。技術が進化している現代って、年齢に抗う方法がたくさんあるじゃないですか。でもそれをどんどん取り入れていった後に、自分らしさは残っているのかしら……と感じてしまって。そう考えた結果、無理に何かをプラスたり、過剰に突き詰めたりするのをやめることに。目指したいのは、年齢に合ったナチュラルなキレイさ。これからは訪れる変化を適度に受け入れながら、ストレスフリーで心地よく年齢を重ねていきたいなと思っています」

遼河さんのメイクポーチの中身を拝見!

遼河はるひさんのポーチの中身①

宝塚時代からずっと、メイクはセルフ派。自分の顔の特徴は自分が一番わかっているし、せっかちなので出来るだけ早く仕上げたいというのもあって(笑)。雑誌や広告の撮影の時も、基本的に自分でメイクしています。

ベースメイクに関しては、まずディオール・スノー UV ベース ローズ(A)を顔全体に薄く塗ってトーンアップを。その上からクレ・ド・ポー ボーテのファンデーションを重ねるのですが、仕事の時はクリームタイプのタンクレームエクラn(B)、デイリーメイクはクッションタイプのタンクッションエクラ ルミヌ(C)を使います。さらにクマなどの気になる部分を& beのファンシーラー(F)でカバーしたら、パルファム ジバンシイのプリズム・リーブル(G)でセッティングを。この時に、資生堂のパウダーパフ(H)を二個持ちして肌にのせるのが私のこだわり。両手で顔を包み込むようにパンパンとお粉を叩き込むと、メイク直しが不要になるくらい肌が崩れなくなるんです。チークは、エレガンスのクリームタイプを愛用。PK101(E)を頬全体に広くのせて血色を足してから、PK107(D)を頬の高い部分にのせてツヤを演出しています。ちなみに、
長く愛用しているブルーのポーチはエルメスのもの。内側がビニール素材なので汚れにくく、自立する点が気に入っています」

遼河はるひさんのポーチの中身②

「ベースメイクは使うアイテムが固定しているけれど、ポイントメイクは新しいものを探すのが好き。色ものって、トレンドの移り変わりが早いじゃないですか。お気に入りだからといって頑なに同じものばかり使っていると、時代に置いていかれちゃう気がするんですよね。私の場合、メイクの主役はリップ。その日の服装に合わせてカラーをセレクトしますが、オレンジやコーラル系が多いかな。

まず最初に、タイムシークレットのミネラル リンクルリップ(A)で保湿をするのがMYルール。これを塗らずにリップを直塗りすると、すぐに唇がガサガサになっちゃうので手放せません。そして、やや赤みが欲しい時はクレ・ド・ポー ボーテのル・ルージュ プレシュー 1(B)、オレンジ系にしたい時はポール & ジョー ボーテのリップスティック 05(C)をチョイス。リキッド系では、きらきら感があって重ね使いに重宝するラシャスリップスの331(D)や、マットな仕上がりがおしゃれなアディクション ビューティのザ マット リップ リキッド 117S(E)がお気に入り。ポーチはこちらもエルメスのもので、やや小ぶりなサイズ感なので持ち歩き用に。リップの他、メイク直しの際に使用するエレガンス コスメティックスのラ プードル オートニュアンス Ⅰ(E)も入れています」

韓国ドラマ『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』の第3話にゲスト出演!

ハイパーナイフ 闇の天才外科医の場面写真

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『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』ディズニープラスにて独占配信中(全8話)
原題:하이퍼나이프(ハイポナイプ/意味:ハイパーナイフ)

主なキャスト:パク・ウンビン、ソル・ギョング、ユン・チャンヨン、パク・ビョンウン

ある事件をきっかけに、医師免許を剥奪された天才外科医セオク(パク・ウンビン)。人知れず無免許で治療を続ける中、彼女をどん底に追い込んだ恩師ドッキ(ソル・ギョング)と再会し……。二人の天才医師の間で繰り広げられる熾烈な頭脳戦を描く、メディカル心理サスペンス。毎週水曜日に2話ずつ配信されており、遼河さん出演の第3話は絶賛配信中。

周りの空気までスッと澄み渡らせる涼やかな佇まいはもちろん、インタビュー中も常に笑顔を絶やさないハッピーな人柄が印象的だった遼河さん。ポーチの中身を見せていただく際は、「どのコスメもかなり使い込んでいてごめんなさい。撮影用に新しいものを用意しておけば良かったですね」と取材スタッフを気遣う姿も。遼河さんの包み込むような優しさや穏やかさに触れ、内面の豊かさが外見に表れることを改めて実感したのでした。

撮影/松林寛太 取材・文/真島絵麻里 企画・構成/有住美慧(MAQUIA)

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