美肌な人のおすすめ肌管理術をご紹介！美容医療、スキンケア、インナーケアetc.

「肌管理」のやり方とは？皮膚科医・友利新先生が毛穴やシワなどの肌状態の確認方法を指南！そして、美容家・石井美保さんや大野真理子さん、美容好きの俳優・本田翼さんら、美肌な人たちの肌管理術を大特集。

「美肌意識の高いマキア読者なら、普段から肌チェックに余念がないはず。でも、スキンケアの最中だけだったり、気になる部分だけを近視眼的に見ていませんか？　洗顔直後の肌は、汚れが除去されて潤っているから弱点を見逃し、“大丈夫！”と思ってしまいがち。また、気になる部分ばかり見ていると、やりすぎなケアになったり、ほかにも弱点があるのに目に入らずエイジングを放置してしまうハメに。正しく自分の肌を知るなら、1日過酷な環境にさらされ、メイクを長時間まとった帰宅後に、顔全体をチェックするのがベスト。色んな肌悩みが目立つけれど、がっかりしないで！（笑）　浮き彫りになったシワ、くすみ、毛穴こそが、今すべき正しいお手入れへの道しるべ。見逃す手はありません。お手入れが合っていると、帰宅直後の疲労MAXな肌でも悩みが減っていき、スキンケアのモチベに。肌管理で数カ月先はもちろん、数年先の肌運命が変わりますよ」（友利先生）

☑︎ 肌チェックは帰宅後、メイクオフする前に
☑︎ リビングなど明るい照明の下で
☑︎ 今のリアルな肌状態を把握する

友利先生は、帰宅直後の手を洗うタイミングで肌をじっくり観察。1日中、紫外線や空調による乾燥に晒され、疲労やストレス、汗、皮脂でメイクが崩れたこのタイミングが絶好のチャンス。そこに現れる弱点こそが「肌管理」最高の教材。

リアルな肌状態を把握するには、ぼんやり眺めていてはダメ。1日を終えた帰宅後の肌を、客観的に観察。チェックすべきポイントは5つ。下のチェック法に従い、より具体的に見ることが大事。続けていると日々微妙に変化し、適材適所なケアで改善する様子もわかるように。

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目覚ましく進化した信頼のレチノール
「以前からレチノールが大好きだったのですが、最近はペプチドやビタミンCなど、個性豊かな美容成分との掛け合わせで、よりハリやツヤを実感できるように。そのほかにもハリ感を追求した美容液は積極的にトライ！」（友利先生、以下同）

インナーケアもプラスして体内から強化
「せっかく美容に投資するなら、体の内側からアプローチするサプリも投入。内と外のどちらかだけではなく、両方から働きかけることでコラーゲンの生成がスムーズになったり、乾燥しにくくなったりと相乗効果が期待できますよ」

免疫細胞に着目した新作美容液に夢中
「今シーズン気になるのは、トラブル云々ではなくて肌の免疫自体を高める美容液。アプローチがより根本的になり、内側から膨らむようなハリ肌を目指せます。ゴールドと融合した、クレポーの進化型レチノールにも大注目です♡」

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A.毛細血管ケア。速攻性があり、水分量もハリも高まる！
「血管が元気なら再生力も高く、ハリや透明感ある肌に。シナクティフでローションパックをしながらステラボーテで毛細血管に働きかけると、顔はもちろん、皮膚が薄くなった手や首もふっくら整います」

A.赤ぐすみ払拭の美白と、古い角質をオフするスクラブ
「疲れていると、よどんだような赤ぐすみが出るので、気づいたら即座にホワイトショットのマスクをオン。あご下やフェイスラインには古い角質が溜まりやすいので、異変を感じたらその部分だけにそっとスクラブをかけ、なめらかな状態に。少しの変化も見逃さず、即ケアします」

A.ヴァルモンのマスクがあれば、自分史上最高の説得力ある肌に
「自分史上最高の、“人とは思えない”レベルまで持っていきたい！と思った時、前夜に頼るのがヴァルモン。20代の方にスキンケアを指南する、といった撮影の時、並んでも説得力のある“信頼してもらえる肌”でいたいですから」

A.インナーケアと、肌の観察！
「タンパク質を毎日摂る、寝る前に青パパイヤ酵素を飲むといったインナーケアは欠かしません。同時に、毛穴ひとつ、細かいシワひとつも見逃さず拡大鏡で観察。朝晩だけでなく日中も肌の変化を見極め、必要なケアを取り入れます」

1回で生まれたての赤ちゃん肌に戻れるオーキデ！
「エネルギーが落ちて肌がしぼんでしまった時、1回で赤ちゃん肌に戻れるのがこのマスク。あれこれ考えるより、これを塗って頭の中を無にするのが一番！ 逆に毎日頼る自分になってはいけない、とさえ思う特別な一品」

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A.エンビロン
「実は使い始めたのは2018年からと美容マニアとしては遅咲きなのですが、結果を必ず出す実力主義なところに、もう夢中！ ビタミンAはもちろん、ビタミンCやペプチドなど、私の大好きな成分がイン♡」（大野さん、以下同）

A.ゼオスキンがおすすめ
「ゼオスキンのファーミングセラムは、表皮と真皮の接合部（DEJ）に働きかけて皮膚を引き締めてくれるペプチドを配合。ゆるんだ毛穴をキュッと引き締めながら、ハリまで高めてくれるアイテム」

A.ジェルで角栓崩壊させて、炭酸でめぐらせる
「ザラつきが気になるなら、騙されたと思ってエストのジェル洗顔とTOの炭酸洗顔をセットで使ってみて。夜、毛穴に詰まった角栓をジェルで分解して、朝は炭酸洗顔でめぐらせれば、毛穴詰まりしにくい肌に」

A.毛穴は奥深いです…
「食生活、スキンケア、メイクの方法や顔の産毛の多さなど、どれが原因かは人によって千差万別なんです。とはいえ、黒ずみ汚れには約30秒という速さで毛穴の黒ずみや詰まりを溶かし出す、SOFINA iPを使ってみて！」

A.糖化＆ストレスケアを
「糖化によって体内に悪玉物質が溜まると、黄ぐすみの原因に。さらにストレスホルモンが分泌され、肌代謝や免疫機能を下げて、くすみを誘発。生活スタイルを見直して、内外から抗糖化＆ストレス対策をしていきましょう」

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「こんなに透明になる予定ではなかったんです」と笑うのは、輝くような透明肌の持ち主であるJUNさん。初対面の人から『なんでそんなにキレイなの？』と聞かれるのは日常茶飯事。でもトラブルに悩まされた時代もあったそう。化粧品原料について学ぶうちに、自分に合うものの解像度が上がった、と語ります。

「良かれと思っていた保湿系のコスメでも、グリセリンを多く含むものはニキビのエサになりやすいから自分には合わない。また、油性の紫外線吸収剤が肌に浸透するとトラブルが生じやすいなど、実感が知識に裏付けされるようになったんです」

毎月のようにできていたニキビに悩まされなくなり、いつしか毛穴が目立たないつるすべ肌に。コスメブランドのファチュイテ立ち上げ時から原料の資料に目を通し、海外の展示会に足を運ぶなどして、さらにスキンケアへの造詣が深くなった。

「肌は管理次第で変えられる、と断言できます。でも、そのためには自分の肌を知ることが大切。たとえば、年齢を重ねたらレチノールでターンオーバーを促すのもいいのですが、新陳代謝の活発な20代の子が使っても、ムダに皮が剥けたり赤くなるだけ。欧米人が求めるスキのない肌と、日本人の求める光が透ける美肌は違いますよね。自分の肌を知り、10年後にどうなりたいのか、というイメージを持つのが大切です」

口コミやSNSで情報が渦巻く中で、それに踊らされてしまうと肌管理からは遠ざかってしまう。多くの肌を見てきたJUNさんいわく、たとえば“朝はぬるま湯洗顔だけ”という人の9割はきちんと洗えていないのが現実だとか。誰かにとってのいい美容法が自分にとっていいとは限らない。だから日々肌を観察するのが鉄則。変化をキャッチすることが最高の肌管理になるのだそう。

肌はどんな存在？と聞いたところ、「一生付き合う相棒であり、親友のような存在」ときっぱり。今日はどう？と日々問いかけ、対話するのが習慣に。前日を振り返って、“昨日の夜ふかしがいけなかったね、ごめんね”なんて時もあるけれど、きちんと向き合ういいお付き合いをしているそう。

「ただ、皆さんが思うほどスキンケアに時間をとっていないんです。時間をかけるほどキレイになるわけではない。やりすぎも肌の負担になるし、ケアしなさすぎてもダメだし、駆け引きが大事。もしかしたら親友より恋人のようなものかも」

絶妙なバランス感覚で中庸をいくJUNさん。パーフェクトな肌管理の最大のメリットは、美しさではないと教えてくれました。

「肌がキレイだと自信がもてるし、メンタルが安定してQOLも上がりますよね。肌が安定することで、何をしてもいい、どこに行ってもいいと思える自由を手に入れました。ちょっと夜ふかしをしても、チートデイがあっても、肌が安定していれば大丈夫。肌管理が人生のクオリティを高めてくれるんです」

【 カンフル剤 】

【 毛穴 】

【 ニキビ 】

【 巡り 】

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「肌管理とは、注射やマシンなどさまざまなメニューを組み合わせて悩みをケアし、美肌を保つこと。一回だけの施術ではなく、半年、一年と時間をかけて、理想の肌状態に管理します。内容は悩みによって異なりますが、たとえば肌のハリや透明感を高める水光注射、たるみを引き締める高周波マシンなどを用います」（真山さん）

「値段もある程度判断基準になります。腕のよい医師だと価格にその経験値が反映されるので、高値なことも。気合を入れたい大事な施術は価格の高い名医のところ、コンスタントに受けたいライトな施術は安価な医院と使い分けもおすすめです」（真山さん）

「医師が配信する動画で話の内容やセンスを吟味する、あるいはカウンセリングを受けて直接話をしてみる。お悩みを伝えたとき、たくさん選択肢を提案した中から最善の方法とそのリスクを丁寧に説明してくれるのは、経験値の高いよい医師です」（室先生）

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「最近続けているのは、肌のハリを支えるリガメント（支持靱帯）にアプローチする『ジャルプロスーパーハイドロ』。肌の弾力を育む『プルリアルデンシファイ』や、たるみ毛穴を引き締める『エクセルVプラス』と合わせて、ぷりんと弾むハリ肌を目指しています」（友利先生）

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「自分のサロン（『Riche』https://riche.tokyo）で年に3回ほどレタッチピーリングを。35歳からは美容医療もスタート。MET BEAUTY CLINICでダウンタイムのないレーザーを選び、肌の全層に必要な熱を入れ込んでハリを出すケアを続けています。目周りはピコトーニングでくすみ・シミケアを。40歳手前でマッサージピールも始め、コラーゲン再生とハリキープを意識。即明るさを実感できるビタミンCとトラネキサム酸の導入も欠かせません。6年ほど前からは、ほうれい線のもたつきケアも開始。エアージェットで肌内部にコラーゲンを送り込み、ハリを出して目くらまし。すべてまとめて月１でお願いしています」（石井さん）

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A.メソナJとボルニューマ
「２カ月に1回メソナJ、半年に1回ボルニューマを受けています。メソナJは浸透しにくい美容成分を肌の奥まで導入できる治療。入れる成分はその都度、先生に決めてもらいます。ボルニューマは痛みが少なく、たるみを改善！」（大野さん、以下同）

A.“ソフウェーブ”というレーザーが激アツだよ♡
「糸を入れてしまうと、それ以外の顔の治療や日頃のマッサージなどが制限されてしまうため、私は3回ほど糸リフトをしましたが、今はやめています。そんなときに、新星のごとく現れたのがソフウェーブ。ハイフだと頬がコケてしまうという人にも有効で、ダウンタイムがないのが強み」

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「肌の調子をあげたい時は、次世代型ヒアルロン酸のプロファイロを麻布ビューティクリニックの加藤聖子院長に直打ちしてもらいます。コラーゲン産生が促進されて、ハリ＆ツヤが増し増し！」（山本さん）

「疲れた時に駆け込むZARAHA BEAUTY。どの施術も格別ですが、中でもトロイアルケ VVSダイヤモンドピーリング（￥25000）は悩みに合わせてケアをしてくれる極上のメニューです」（池田さん）

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 西さん  （以下敬称略）　本来、脳は自分の顔が好きなんです。自分の顔と他人の顔を認識できないぐらいの速さで見せる実験があるのですが、自分の顔が表示された瞬間に脳が反応します。
 大野さん （以下敬称略）　集合写真を見ると、最初に自分の顔を探しちゃいますもんね。
 西 　自分の顔を見ると、脳内麻薬とも言われる快楽物質・ドーパミンが分泌されるんです。
 大野 　美容好きが肌管理にハマるのにも、ドーパミンが関係しているのでしょうか？
 西 　自分の顔の魅力と脳の反応を検証した実験があり、自分の顔の魅力がアップするとさらにドーパミンが出る一方、魅力がダウンすると扁桃体が活性化して、マイナスの感情が湧くことがわかっています。
 大野 　鏡を見て肌の調子がどうかで、気分が上がったり下がったりするのはそういう理由なんですね。
 西 　はい。脳科学的に、自分の顔の魅力をアップさせる肌管理には、ハマりやすい要素があると言えます。
 大野 　補正アプリをつい使っちゃうメカニズムがわかった気がします。
 西 　アプリの場合、フィルターやエフェクトを選択した瞬間にドーパミンが出ます。実は、理想のイメージを目にすると、鏡のような神経細胞のミラーニューロンが刺激されそのイメージに近づく効果があります。

 大野 　美しく管理されたK‐POPアイドルの肌をうっとり見る時間には、意味があったんだ！
 西 　ちなみに大野さんは、もらい泣きをするタイプですか？
 大野 　めっちゃします！
 西 　もらい泣きは、視覚野に泣いている人が映ることで、体性感覚野で泣いてる人の体感が再現されて起こります。くしゃみやあくびがうつるのも同じ仕組みです。大野さんのように共感力の高い方はミラーニューロンが発達しているので、うまく利用すればキレイに近づきやすいです。
 大野 　うれしい！　ミラーニューロン、どんどん活用したい。
 西 　特殊な例かもしれませんが、30代の俳優さんの肌が、おばあさんを演じたらカサカサに、学生の役を演じたらみずみずしくなって、その状態がプライベートでも半年ぐらい続いたそうなんです。

 大野 　思い込みやイメージの力は絶大ですね。私は新製品発表会で研究開発の話を聞く機会が増えてから、スキンケアがめちゃくちゃ効くようになりました。例えば「こういう理由で、使うとフェイスラインが1㎜短くなる」と聞いて本当に小顔になったり。それ以来、おすすめを紹介するとき、「毛穴に効いたよ」というふうに断言を心がけています。
 西 　たくさんある化粧品の中から自分に合ったものを選ぶのは難しいですよね。車を選ぶ実験で、理性で選ぶ組と勘で選ぶ組に分けた場合、情報が4つの場合は理性で選んだグループの方が満足感が高く、情報が12に増えると勘で選んだグループの方が満足感が高かった。つまり情報量が増えるほど勘で選ぶ方が正しくなる傾向に。
 大野 　勘にはそれまでの経験値も含まれていますよね。直感に従って何をどう使うか吟味して、あれこれお手入れするのは楽しい！
 西 　肌に手をかけるのが楽しいのは、「IKEA効果」もあると思います。家具メーカーのIKEAが世界的にヒットしたのは、自分で組み立てるプロセスが必要だから、つまり手間をかけたものほど愛着が湧くからなんです。ネズミを使った実験でも、ただ置いてある餌より、レバーを押すと出てくる餌を選ぶことがわかっています。手間をかけた方が脳科学的な報酬が大きいからなんです。

 大野 　手間暇かけてスキンケアや肌管理をするのが楽しいのは、そういう理由もあったのですね。
 西 　今回、あらかじめ大野さんに性格特性を分析するテストを受けてもらった結果、誠実性が高い人だというのがわかりました。誠実性が高い人は、コツコツ積み重ねる努力やセルフコントロールに長けているので、肌管理と相性がいいんです。
 大野 　確かにコツコツ型です。ただ一生懸命すぎて苦しくなってしまう美容好きも多いから、もっと気楽になれる秘訣があれば知りたいです。
 西 　誠実性と並んで神経症傾向が高いと、完璧主義になりやすいんです。完璧を目指しすぎると自律神経が緊張して血管が縮まり、脳にとってはダメージになり美容にもよくありません。そこでおすすめなのが、自分に対して「キレイにならなきゃ」と追い込むのではなく、「キレイになってもいいよ」と許可を出すメッセージに変えること。
 大野 　なるほど！　脳内トークを、義務から許可に変えるんですね。
 西 　人は無意識のうちに、1日3〜40万回の脳内トークをしているので意外と効果は絶大です。もっといえば、自分を最高の顧客として扱ってみるのもいいかもしれません。自分がVIPだったら、給仕としてどう接するかと想像してみるんです。
 大野 　どんなふうに肌に触れるかも変わってきそうですよね。
 西 　感触は脳にとっても大切です。実験では、肌触りのいい下着を身につけると快感物質が出るのに、ゴワゴワの下着では扁桃体が活性化してストレスになることがわかっています。皮脳同根というように、肌は脳と繋がっているので、肌に触れるとストレス耐性遺伝子が強化されたり、愛情ホルモンとも言われるオキシトシンが分泌されます。自分を大切にしていることを肌に伝えるように触れて、ケアしてみてください。
 大野 　みんなに教えなくちゃ！

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