「女性は皆、自分を幸せにする強さと賢さを持っている」と語る神崎 恵さん。「MAQUIA」11月号では、常にHAPPYオーラに溢れた表情が魅力の神崎さんが、幸せになるためのヒントを伝授!

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ときに失敗したり模索しながら

“幸せや理想の自分は
自ら掴み取っていく”

by Megumi Kanzaki


profile
かんざき めぐみ●美容家であり、3人の息子を持つ母。アイブロウ/アイラッシュデザインのディプロマを取得。美容誌や女性誌で連載を持つほか、ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案する「mnuit」を主宰。さらに全国各地でイベントやメイク講座を開催している。全面プロデュースしたヘアオイル、ココンシュペール スインググロスオイルも好評発売中。


幸せはごくシンプルで
身近にあるもの

MAQUIAの誌面やインスタなどで、日々、HAPPYオーラに溢れた表情を見せてくれている神崎恵さん。その姿は、今回のテーマである“幸せそうな女”そのもの。とはいえ、これまでの神崎さんの人生は、決して順風満帆だった訳ではない。さまざまな経験を経た彼女にとっての“幸せ”とは何か? をたずねてみた。

「実は、毎年人間ドックに行くたびに考えるんです。家族が健康で、やりがいのある仕事があれば十分だなぁって。昔はあれも欲しいこれも欲しいとか、周りと比べて落ち込むことも多々ありましたけどね。たまに旅行したり、美味しいご飯を食べたり、彩りがあると嬉しいけれど、結果的に、家族と一緒に笑えていれて幸せだなぁと思うようになりました」

神崎さんにとっての幸せはごくシンプルで身近にあることのよう。さらに、幸せについての考え方が変わるきっかけについても教えてくれた。「自分にとって、何が幸せなのか。幸せになるためには、どうすれば良いのか。それを必死に考えるようになったのは、離婚という文字が頭に浮かんでいた28歳の頃。それまでは、ぼんやりと幸せを思い描いて、何となく待っていればどうにかなる……誰かが幸せにしてくれるだろう、そんな他人任せのような考えをもっていた気がします。でも、いざ自分ひとりで子供2人を育てていかなければならない現実を目の当たりにしたとき、私は手に職どころか、復帰する職場もありませんでした。


私だけで生計を立てられるよう、興味があることにかたっぱしから挑戦。ブライダルフラワーやブライダルプロデューサー、アイラッシュやアイブロウ、宅建や簿記のスクール。さらに、ママ雑誌の読者モデル、GAPの販売員のパートなど、いろいろな職種にチャレンジをしてみましたが、帰り道に“もっと他にあるはず”“もっと好きなことを仕事にしたい!”という想いが、日に日に強くなっていったんです。幸せになるために自分に自信を持ちたいのに、どうすればいいのかわからない、変わりたいのに変われないことが、当時は何よりも苦しかったですね。 

でも、この道のりは決して無駄ではなかったと思っています。自分に何が向いているのか、何が好きなのか。どういう人間なのか。迷いながら試して、また迷いながら歩くことで、だんだんと自分が何者かがわかったから。そこで導き出した結論が、“美容の道で生きていく”ということでした」。ついに美容家・神崎恵への扉が開いた。

「進むべき道が決まったからといって、決して最初からうまく進めた訳もなく。数年かけて少しずつ美容家として軌道に乗り始め、初めて私の書籍を作ることに。でも、できたものは私らしさのない優等生なメイク本でした。良い本ではあるけれど、“私らしさ”がない。どこかでみんなから好かれたいという計算があったのだと思います。そんなものは結局、その他大勢に埋もれてしまう。そこでようやく、“私らしさ”が欲しいと、自分自身とちゃんと向き合うことになりました」

そんな風に失敗から自分にプラスになる気づきを引き出せるのが神崎さんの強み。なんとなく感じる自分の中の違和感ときちんと向き合うことが、幸せを掴める秘訣なのかも。


MAQUIAの人気連載からプレイバック
幸せそうに見える女の神崎メソッド

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ちょっとずつ動くことで
幸せはグッと近づいてくる

「最初から成功したり、うまくいく人なんてほとんどいません。つまずいたり失敗したりして、その経験を糧にしている。私も離婚をしてシングルマザーとなり、がむしゃらに、戦略的に、ときにはイライラしたり、落ち込んだり、絶望したりしながら生きてきました。でも完璧ではないからこそ発見もあったし、経験も知識も得られた。そのすべてを嫌われても良いから発信しよう。そんな想いから、『読むだけで思わず二度見される美人になる』(KADOKAWA)という書籍を作ることにしたんです」

タイトルの表現法が独特で発売直後から話題になり、その本のブレイクがきっかけで神崎さんの認知度が一気に高まった。

「その“私らしい”タイトル&内容は、万人から受け入れられる訳もなく。ネットを見ると母親のくせにとか、30代後半でモテなんて、と批判やネガティブなコメントが寄せられることも……。それを見ては傷つき、自分は間違っているのでは?と落ち込んで、何度も揺らぎそうになったけれど、そこでスタイルを変えていては、自分ではなくなってしまう。自分の言葉や生き方には、失敗を含めて自分の責任にしたい。だからこそ、自分を認めてブレずに進んで行こうと決めました。そう覚悟を決めたとき、自然と自信がついて、周囲の反響もどんどん大きなものになっていったんです」


MAQUIAの人気連載からプレイバック
幸せそうに見える女の神崎メソッド

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“幸せそう”な女から
いつの間にか“幸せ”な女へ

今では、著書累計118万部を突破し、美容家としての夢を形にしている神崎さん。ふんわり柔らかそうな雰囲気とは裏腹に、自身の著書では力強くポジティブに、自らの夢や幸せを掴み取りにいくことを発信。そんな彼女をお手本にし、前向きにHAPPYに生きる女性が増えたように感じる。

「自分の望む未来や幸せは、自ら歩かない者、動かない者には手に入れることはできません。私はこれまでの人生でそれが痛いほど身に沁みています。なりたい自分があるなら、叶えたい夢があるなら、幸せになりたいなら、待っていては何も始まらない。後悔しないためにもまずは動くこと。たとえ失敗しても無駄にはならない。一歩進んだ分だけ幸せに近づいているから。女性は皆、自分を幸せにできる強さも賢さも備えているから、まずは幸せへの一歩を踏み出してみて欲しい」

神崎 恵 Beauty History

16歳 芸能界デビュー
スカウトされ、芸能界デビュー。週刊ヤングジャンプ「全国女子高生制服コレクション」にてグランプリを獲得。

20歳 芸能界を引退
惜しまれつつも、芸能界を引退。

23歳 結婚

24歳 長男出産
出産後、カサつきやくすみといった肌変化を実感。忙しい中で肌ケアを見直すきっかけに。

27歳 第二子出産
男児2人を育てるのは、思った以上に体力勝負。このあたりで忙しい中でも効果を狙える「ママ美容」を確立。

28歳 将来について考え始め、資格などの資料を集め始める
ブライダルフラワーとブライダルプロデューサー、宅建、簿記、アイラッシュ、アイブロウデザインのスクールに通い始める

ママ雑誌の読者モデルとして美容法などを紹介して反響を集める
一人立ちすることを考え、あらゆるジャンルの資格やスクールに通いながら、読者モデルに。自分の生きる方向を模索。

29歳 シングルマザーに
息子2人を引き連れて離婚。

32歳 アトリエをオープン

33歳 美容家として活動を始める
雑誌のイベントでビューティ講座
を行う
雑誌のイベントなどで、ポイントメイク講座を行うように。その後婚活メイク講座や就活メイク講座などを定期的に開催。

34歳 一冊目の美容本を出版
定期的にビューティ講座を全国各地にて開催するように

ママのためのメイク本を出版。スキンケアやメイクの講座も定期的に開催。

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37歳 『読むだけで思わず二度見される美人になる』(中経出版)を発売。自身のスタイルを確立
「自分らしさ」を全面に出した一冊。これが神崎さんにとって転機となる。

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38歳 アトリエをリニューアルし、少人数制の眉レッスンを開催
アトリエを「mnuit」にリニューアル。婚活サロンと口コミで話題に!

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39歳 ヘアメイク河北裕介氏と再婚
『MAQUIA』の対談がきっかけとなり、再婚。

40歳 第三子出産
3人目となる男の子を出産

41歳 著書累計が100万部を突破
書籍だけでなく、スケジュール帳やつけまつ毛などもプロデュース。次々と大ヒットになる。さらに、複数のメーカーのアドバイザーを務めることに。

42歳 『わたしを幸せにする41のルール』(廣済堂出版)を発売
神崎さんが今まで培った経験と知識を生かし、幸せになるためのルールを提案。

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MAQUIA 11月号

モデル・メイク/神崎 恵 撮影/金谷章平(モデル) 橋口恵佑(物) ヘア/赤羽麻希〈joemi by Un ami〉 スタイリスト/石関靖子 取材・文/谷口絵美 構成/若菜遊子(MAQUIA) Specialthanks/Megumi's lovely sons


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