1999年に誕生以来、洗浄から保湿まで一貫して「セラミド」の働きに着目したキュレル。優しいだけでなく、乾燥性敏感肌の人の不安までも意識する、その頼もしさの秘密に迫りました。
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マキア編集長が最新美容に直あたり取材
エミトーーク
第34回 Curél（キュレル）
乾燥性敏感肌の悩みに、
皮膚科学で応える「セラミドケア」
花王 化粧品事業部門 グローバルリーディングビジネスグループ Curélグループ ブランドマネジャー
松倉申之介さん
2003年入社。ファブリック＆ホームケア事業、中国家庭品事業などに携わった後、’20年より現職に。世界中の乾燥性敏感肌の方に100年愛用していただけるお役立ちブランドとなることを目指し、グローバルでのブランド事業を推進。
MORE編集部から広告部での営業職を経て、’14年からMAQUIAへ。フットワークの軽さがモットー。実際に試して感じて、直あたりレポートをお届け。
乾燥性敏感肌の悩みに
応えるために誕生
清田 乾燥性敏感肌を研究し続け、悩みに寄り添ってくれるキュレル。まずはその根幹にある「セラミドケア」について教えてください。
松倉 花王には40数年の皮膚科学研究の歴史があり、セラミドの保湿機能を見出しました。しかし、1980年代は天然のセラミドは高価だったため、保湿の働きを補うほどの量を製品に配合するのは難しく。そこで試行錯誤を重ねて「セラミド機能成分」の開発を行いました。これがキュレル製品の要となっています。
清田 どんな肌にもセラミドケアは必要ですよね？ 乾燥性敏感肌にターゲットを絞ったのはなぜですか？
松倉 乾燥性敏感肌はセラミドが不足しがちということがわかっており、そういった方々によりお役に立てると思ったからです。また、環境悪化により肌のゆらぎを訴える方が増えていたのも背景にあります。
清田 いまやフェイスケアからボディ＆ヘアケア、柔軟剤まであるキュレルですが、フェイスクリームとディープモイスチャースプレー、昨年発売された乳液ケアメイク落としは本当に名品。大好きです！
松倉 フェイスクリームは、2002年に誕生して以来、世界中で愛され続けています。
清田 まさにお守り的存在です。
松倉 スプレー構想は長年あったのですが、セラミド機能成分は溶けにくい成分のため技術的に難しく。7年以上の歳月をかけ、ついにセラミド機能成分の微細化技術により2020年にようやく発売できました。
清田 そんなご苦労が！ そして、2023年に登場した乳液ケアメイク落とし。「拭き取りは刺激にならない？」と心配したのですが、今では手放せない一品になっています。
松倉 帰宅後すぐにメイクを落としたいけれど、現実は忙しくてできない、という声にお応えする形で、簡単にメイクオフも保湿もできるものを開発しました。また、拭き取りに関しては、世界ではスタンダードな方法なのです。しかしキュレルから出す以上、肌への刺激にならないよう肌あたりはこだわり抜きました。
キュレルらしさが実感できる人気アイテム
1 キュレル 潤浸保湿 ディープモイスチャースプレー
ひと吹きで顔はもちろん、逆さボトルでも使用できるから全身のセラミドケアに。販売名 CurélディープモイスチャースプレーA（医薬部外品） 150g ￥1980（編集部調べ）／花王
2 キュレル 潤浸保湿 フェイスクリーム
しっとりするのにふわっと軽いつけ心地。2002年の発売以来、ほぼ処方変更がないまま不動の人気を誇る。販売名 CurélクリームEc（医薬部外品） 40g ￥2970（編集部調べ）／花王
3 キュレル 潤浸保湿 乳液ケアメイク落とし
毛穴の約1/1000サイズのセラミドケアオイル配合。乳液でメイク汚れを拭き取り、同時に保湿も。販売名 Curél乳液メイク落とし（医薬部外品） 200ml ￥1650（編集部調べ）／花王
肌にバリア膜を形成する
画期的なアイテムが登場
清田 そしてこの春、キュレルに新たなアイテムが仲間入り。「着る角層ケア」の発想には驚きました。
松倉 花王が開発した、サブミクロンの極細繊維からなる極薄膜で肌表面を覆う「ファインファイバー」技術は、深刻な乾燥性敏感肌の一助になるはず、という思いから開発。極細繊維に保湿成分を閉じ込めることで、角層に潤いを留め続けます。
清田 実際、吹きかけているときも、密着後もまったくその存在を感じないほど軽い。でも、翌朝まで肌を守り、潤い力が高まった気がします。ただ、既存のキュレル製品に比べると、高額ではないですか？
松倉 深刻な乾燥性敏感肌をサポートするために最適な技術をお届けしたくて。価格は始めやすいようにサブスク制度をスタート。月額3 98 0円で「着る角層ケア」を体験できるベーシックコースに加え、キュレル化粧品がセットになったプレミアムコースもご用意しました。
清田 これなら試しやすいですね。もう1品「パウダーバーム」も、美肌形成バリア膜で肌を守ってくれるんですよね。バームなのにパウダーみたいな使用感が新鮮でした！
松倉 パウダーにセラミド機能成分を閉じ込めた新処方を採用することで、さらすべバリアと潤い補給の両方を実現。この美肌形成バリア膜により、毛穴・凹凸もぼかします。
清田 この寄り添い感がキュレルらしい！ 本当に頼りになります。
“膜”で肌を守って潤す新感覚・新習慣ケア
1 キュレル 着る角層ケア〈カートリッジ〉・ヴェールクリエイター
まとっている感のない極薄の膜。保湿成分がしみ出して角層に潤いを留め続ける。カートリッジ 9ml ￥6600、専用機器￥29700（月額￥3980のサブスクサービスもあり・価格は編集部調べ）／花王
2 キュレル 潤浸保湿 パウダーバーム
スキンケアの最後にひと塗り。美肌形成バリア膜で髪の毛やほこり、繊維などの“不快接触”から肌を守る。肌表面をさらすべに保ちながら、潤いを補給。34g ￥2090（編集部調べ）／花王
新発想の「着る角層ケア」を体験！
糸のようなものが肌に広がっていく
片方の頬、額それぞれに約20秒噴霧。白くなったら、ゆっくり周りにも吹きつけ広げる。翌朝、指を水で濡らして軽くなで、浮いたヴェールを取る。
肌になじむと透明化して密着
刺激なく、スルスルはがせる
真摯なまでの開発姿勢に脱帽！
日本だけでなく、海外の人からも支持されているキュレルは、肌だけでなく、生活スタイルやそれに伴う不便や不快さにまで目を向け、さまざまな視点から製品開発を行っているのがとても印象的でした。だからこそ、こんなに頼りになるアイテムが次から次へと生まれているのですね。
MAQUIA 7月号
撮影／土佐麻理子 取材・文／藤井優美〈dis-moi〉 構成／清田恵美子（MAQUIA）
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
MAQUIA2024年8月22日発売号
集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。マキア10月号の大特集は「私が輝く秋メイク」。通常版の表紙は池田エライザさんです。
