整形級のメイクテクはもとより、YouTubeでは心に刺さる言葉が視聴者の気持ちをポジティブにしてくれると大人気のギュテさん。そんなギュテさんの“メンズメイク”という言葉をなくして、もっと分け隔てなくメイクを楽しんでもらいたい!という日頃からの熱き思いに共感したレインボー池田直人さんとのメイクセッションが実現しました。

“メンズメイク”のその先へ——ギュテさんとレインボー池田直人さんが語る新しいメイクのカタチ_1

ジャケット ¥49800、パンツ ¥30800(ともにルームサーティーン)、トップス ¥5900(アミュートライスベイ)、リング ¥13200(ライオンハート)/すべてシアン PR

GYUTAE

メイクアップアーティスト

GYUTAE

美容クリエイター、メイクアップアーティスト 。

SNSを中心に活動し、性別や国籍、ジャンルを超えた変身メイクで話題を集めているメイクアップアーティスト。広島出身で韓国人の両親を持つ。10代から全身脱毛症を患い、髪やまつ毛、眉毛など全身の毛が生えないというハンデを負いながら、前向きな考えや生き方が同世代を中心に共感を呼び、メイクを通じてコンプレックスと共に生きる方法を発信している。 

池田直人

レインボー

池田直人

1993年、大阪府生まれ。日本映画大学2期2016年卒。NSC東京18期生。2016年にジャンボたかお氏とレインボーを結成。コントの設定がきっかけでメイクアップアドバイザーの資格を取得し、今では、よしもと芸人の中でも、断トツの美容知識を誇る。現在は本業のコントのほか、美容系YouTuberとしても人気。

可愛らしさと色っぽさが共存するNEOニュートラルメイク


「男性だからと言って、“凛々しい”や“カッコいい”という意識にとらわれる必要はなく、なりたい印象や使ってみたいコスメ、その日のファッションに合わせてメイクすればいいと思うんです。池田さんの場合はどのパーツも主張させすぎず、色を肌に溶け込むようになじませて、ご本人から醸し出される可愛らしさとたまにのぞかせる色気を最大限に引き出してみました。
男性、女性に限らず、メイク初心者からすると、高発色のシャドウやリップはハードルが高いもの。メイクの面白さに目覚める前に諦めてしまう人が多いので、まずはなじみカラーから取り入れてみるのがオススメです」(ギュテさん)


“メンズメイク”のその先へ——ギュテさんとレインボー池田直人さんが語る新しいメイクのカタチ_2

HOW TO

“メンズメイク”のその先へ——ギュテさんとレインボー池田直人さんが語る新しいメイクのカタチ_3

ベースメイクで凹凸のない陶器肌に。眉は髪色に合ったアイブロウペンシルで眉尻を三角形に整えます。目もとは赤みを帯びたブラウン系シャドウをなじませるようにレイヤード。ダークブラウンのシャドウで上まぶたのキワを埋め、ラメライナーで涙袋にうるっと感を。ノービューラー、ノーマスカラの“ひさしまつ毛”を合わせることで、妖艶な色気を纏った眼差しに。チークはチーク感がバレてはダメ! 肌に溶け込むように広範囲に塗って血色感を仕込み、シェーディングとハイライトで艶と立体感を与えて、あたかもはじめからメリハリ顔かのように演出。ベージュブラウンのリップを上下唇に直塗りして、下唇の中央のみ、艶リップで輝きを足して、ふっくらと柔らかい印象に。

ベースは崩れないアイテムで完璧なナチュラルマット肌に

“メンズメイク”のその先へ——ギュテさんとレインボー池田直人さんが語る新しいメイクのカタチ_4

【BASE】Aの下地を顔全体と首に塗布。その上からBのリキッドファンデーションをON。クマやニキビ跡はCのコンシーラーで隠して、Dのパウダリーファンデーションを重ねて、圧倒的に崩れないベースに仕上げる。

Aテカリとカサつきの相反する悩みをカバーして、透明感のある肌に整える崩れ防止下地。ドラマティックスキンセンサーベース EX UV+ SPF50+・PA++++ 25ml ¥2860(編集部調べ)/マキアージュ Bピタッとフィットして、マスクの湿気や長丁場の撮影でも崩れない! オールアワーズ リキッド LN4 SPF39・PA+++ ¥7260/イヴ・サンローラン・ボーテ C薄づきなのにハイカバー。ヒアルロン酸コンプレックス配合で、潤いを与えながら、12時間メイク崩れを防止。ウルトラHDコンシーラー 30 ¥4290/メイクアップフォーエバー D光と艶をコントロールしてナチュラルなマット肌に。スタジオ パーフェクト SPF 15 モイスチャー ファンデーション NC25 SPF15・PA+ ¥6050(セット価格)/M・A・C 


目元はなじみカラーのグラデにラメで可愛らしさをトッピング

“メンズメイク”のその先へ——ギュテさんとレインボー池田直人さんが語る新しいメイクのカタチ_5

【EYE】E-aのピンクベージュをアイホールに、E-bのモーヴピンクを二重幅に、E-cのダークブラウンで上まぶたのキワを埋めて、シンプルなグラデEYEに。下まぶた全体にE-dのマットベージュを塗り、F-eのシアーブラウンで涙袋をなぞって影を仕込み、涙袋を強調させ、黒目下にGのグリッターアイライナーで光を集める。

Eマット、シマー、スパークリンググリッターの3種の質感を楽しめる8色パレット。フリン ラッスルアイシャドウパレット 01 ¥3520/Flynn F赤みを含んだニュアンスブラウンで優しい眼差しに。エクセル スキニーリッチシャドウ SR03 ¥1650/常盤薬品工業 Gグリッターとパールを配合したくすみピンクのリキッドアイライナー。ティアーアイライナー PK002(日本限定カラー) ¥858/エチュード



 

眉毛は自眉を生かしつつシャープな印象に仕上げて

“メンズメイク”のその先へ——ギュテさんとレインボー池田直人さんが語る新しいメイクのカタチ_6

【EYEBROW】Hのスクリューブラシで眉流れを整える。Hのアイブロウペンシルで眉毛を1本1本描き足し、眉尻は三角形に形どりシャープに。



H
ギュテさんが何本もリピしているという眉アイテム。スクリューブラシ、ペンシル、パウダーが1本に。ダークヘアにマッチするグレイッシュブラウン。エクセル パウダー&ペンシル アイブロウEX PD05 ¥1595/常盤薬品工業 

チークで血色感を仕込み、シェーディングとハイライトで自然な陰影を

“メンズメイク”のその先へ——ギュテさんとレインボー池田直人さんが語る新しいメイクのカタチ_7

【CHEEK&HIGHLIGHT&SHADING】Iのチークを大きめブラシに含ませて、頬骨を始点として広範囲に塗布。肌とチークの境界線はしっかりなじませる。Jのシェーディングの左と真ん中をブレンドして、フェイスラインをぐるっと囲む。おでことチークの下側、顎先にも影を仕込んで陰影をつける。おでこ、Cゾーン、目頭下、笑ったときに一番高くなる頬骨の上、顎先にKのハイライトを入れて、自然な立体感を演出。


I血色感とシェーディング効果をもたらすマットなコーラルピーチ。パウダー ブラッシュ メルバ ¥3850/M・A・C J肌のトーンに合わせてカラーをブレンド。ギュテさんのメイクには欠かせないアイテム。アートクラスバイロダンシェーディングマスター01 ¥2090/too cool for school K肌に艶を与えるクリーミーなパウダーで、自然な立体フェイスに。エクストラ ディメンション スキンフィニッシュ ダブル グリーム ¥4180/M・A・C 

リップは2個使いで洒落感と質感をメイク

“メンズメイク”のその先へ——ギュテさんとレインボー池田直人さんが語る新しいメイクのカタチ_8

【LIP】Lのリキッドリップを唇全体に塗り、その上からMの艶リップをプラス。肌になじむ洒落色リップに艶を足して、柔らかそうな唇に仕立てる。

Lシルクのような滑らかなテクスチャーが上品な唇を演出。ルージュ アンリミテッド キヌ クリーム トープクチュール ¥4180(限定色)/シュウ ウエムラ Mリキッドレベルの濃密な艶を実現。使うほどにふっくらとハリのある唇に。ルージュ ヴォリュプテ キャンディグレーズ 2 ¥4730/イヴ・サンローラン・ボーテ 


フィックスミストでメイクをキープ!

“メンズメイク”のその先へ——ギュテさんとレインボー池田直人さんが語る新しいメイクのカタチ_9

【FINISH】メイクが完成したら、のフィニッシュミストを顔全体に吹きかける。

Nメイクの密着感を高めて、毛穴落ちやヨレをブロック。パリュール ゴールド セッティング ミスト 30ml ¥5830/ゲラン 

新ユニット「池&ギュテ」誕生⁉︎ やっぱりメイクは最高! 男性でも当たり前のようにメイクを楽しめる世界になって欲しい

“メンズメイク”のその先へ——ギュテさんとレインボー池田直人さんが語る新しいメイクのカタチ_10

ギュテさん(以下、ギュテ):やっと会えました! 以前からレインボーさんのコントも好きでしたし、YouTubeも拝見してました。


池田さん(以下、池田):そうなんですね。ありがとうございます。僕も今日、お会いすることができて嬉しいです。


ギュテ:池田さんがコントで演じる女性像を見てると「こういう人、いるいる!」と妙に説得力があるんですけど、身近な人を参考にしてるんですか?


池田:それもそうですし、周りからの話を聞いたり。あとは、人間観察が好きなので、街を歩いてるときやカフェでネタを考えてるときにふと視界に入ってきた人間模様を参考にすることもあります。いつもはメイクで女装することが多いので、今回のように素の池田直人をアップデートするようなメイクはとても新鮮でした。


ギュテ:元々の顔立ちも肌もキレイなので、素の美しさをそのまま活かしながらそこにトレンドをプラスしてみました。


池田:ギュテさんにメイクしてもらえるとマネージャーから聞いたときは、正直、奇抜な!?メイクなのかなと思ってました(笑)。


ギュテ:そういうメイクも絶対に似合うと思うんですけど(笑)。常々、男性がメイクすることを“メンズメイク”というのに違和感がずっとあって、その垣根を取っ払いたいという思いを、今回、池田さんのメイクで表現してみました。今日の仕上がりはどうでした?


池田:まずはレベルの高いテクニックを生で見ることができて、かなり勉強になりました。ベースメイクもポイントメイクも何アイテムも使っているのに、仕上がりが超自然! もっと派手になったり、メイク感が出たりするのかなと思っていましたが、全く違和感がなかったんです。撮影用のメイクでもなく、このまま次の現場にも行けちゃうなと思いました。(本当にメイクを落とさず、次の現場へ行かれましたby現場スタッフ)


ギュテ:男性、女性に限らず、メイク初心者さんにとって、すっぴんの見慣れている顔からガラッと顔が変わるのって、面白い!と思える人はいいのですが、「やっぱり自分は……」と不安を感じたり、恥ずかしいと思ったりしてメイクから遠ざかる人も実際に多いんです。なので、今回は肌なじみカラーでナチュラルな仕上がりなのに、いつもよりも“美しさが増す”ということを伝えられたらなと思っています。


池田:僕も出かける前に日焼け止めを塗ると、前向きな気持ちになれるんです。メイクって外見の美しさだけではなく、元気を与えてくれたり、ポジティブにさせてくれたりしますよね。


ギュテ:そうなんです! 男性も当たり前のようにメイクする日が来るよう、一緒にメイクの楽しさや大切さを広めていきましょう!


池田:それ、いいですね。「池&ギュテ」でユニットデビューして、全国を回りましょう(笑)。

撮影/アキタカオリ ヘア&メイク/GYUTAE スタイリスト/藥澤真澄〈TRON〉 モデル/池田直人(レインボー) 取材・文/佐藤 梓 構成/横山由佳(MAQUIA ONLINE)

最終更新日:

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