クールで軽やかに見える永瀬さん。けれど、彼を輝かせるのは外見の美しさだけではない。それは内側に秘めた熱い想い。優しく、強く、潔い、永瀬 廉の自由な人間性に迫る。

永瀬廉 インタビュー

飄々とした姿に潜む、静かな情熱
永瀬 廉
あふれる想いを瞳に託して

芝居に注ぐ情熱

――現在、出演しているドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』は永瀬さんにとって初の本格恋愛ドラマ。制作発表時には「今までプライベートではなかなか経験できなかった“青春”をドラマの中で経験したい」と言っていましたが、実際に撮影を楽しんでいますか?


はい、現場はすごく楽しいです。共演者の方もですが、監督もすごく面白い方で。イジったりイジられたり、ツッコんだりツッコまれたり、すごく賑やかな感じです(笑)」


――以前、お芝居に関して「新しい作品に出演するたび、誕生日プレゼントの大きな箱をもらった気持ちになる。撮影中はそれを抱え続け、終わった後に初めてそれを開ける。その中身は自分の努力や頑張りで変わる」とおっしゃっていましたが……。


え、そんなこと言いましたっけ?(笑)


――言いました、言っていました!(笑)


全然、覚えてないですね(笑)。でも、その気持ちは変わらないですね。今も箱の中身をパンパンにするために、日々、頑張っています。特に連ドラはタイトなスケジュールで進んでいくので。一回、一回の放送もまた完成しないとわからない感じがあります。そこがまた、面白かったりするんですよね」


――永瀬さんはよく「芝居の仕事が好き」と公言されています。芝居のどんなところに強く心を掴まれているのだと思いますか?


「なんでしょう……。どちらかというと、芝居に関しては“負けず嫌い”の気持ちが大きいのかもしれません。今まで、完成した作品を見て“もっとできたんじゃないか”って悔しい気持ちになったこともありますし。だからこそ“もっとできるようになりたい”と強く思いました。現場の雰囲気が好き、いろいろな方に出会えるこの仕事が好き、芝居の現場の好きなところは山ほどありますけど。芝居には答えがないし正解がない、満足することがないからこそ、今も昔も僕の背中を押すのは、やはり“悔しい”という思いなのかもしれないです

惹かれるのは「猫みたいな」女の子

ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』で僕が演じる音は“猪みたいな女の子”に惹かれていくのですが。普段の僕が惹かれるのは“猫みたいな女の子”ですかね。つまり、ウサギほど寂しがりやではなく犬ほど“かまってアピール”が激しいわけでもなく、ちゃんと自立できているというか。飼い主がいなくても悠々自適に生きていける感じです。相手のことを束縛せず一人でいたいときは放っておいてくれて、でも、たまにゴロニャンと甘えにきてくれる、そういう彼女は最高ですよね(笑)。
そんな女性の前で僕はどんな恋人になるのか?メールの返信が面倒で返信がすごく遅いか既読スルーしてしまう。そんな自由気ままな一面もあるけど甘いことはちゃんとする、そんな恋人になると思います。「今日もすごく可愛いね」とか、思ったことは伝えると思いますよ。

 

永瀬 廉

1999年1月23日、東京都出身。
2018年、King & Princeのメンバーとしてデビューする。
グループ活動はもちろんのこと、連続テレビ小説 『おかえりモネ』やドラマ『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』、映画『弱虫ペダル』等の話題作に出演。役者としても注目を集めている。

『夕暮れに、手をつなぐ』

『夕暮れに、手をつなぐ』
都会で育った音(永瀬)の前に突然現れた、野性的でチャーミングな空豆(広瀬すず)。ぶつかったり、笑ったり、励ましあいながら夢に向かっていく二人の“愛おしい時間”を描いた青春ラブストーリー。TBS系で毎週火曜22:00〜放送中。

MAQUIA4月号
取材・文/石井美輪 構成/萩原有紀(MAQUIA)

最終更新日:

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