ニューヨークを拠点とし、日本と行き来しながら世界各地で仕事をこなす渡辺直美さん。スーパーポジティブな言動と人一倍強いサービス精神で周囲を照らす彼女に、人との関わり方について聞きました。

渡辺直美 インタビュー

私の人生は、私が主人公
渡辺直美
ポジティブ思考のその先

YouTubeやインスタでのライブは完全フリートーク。
私のテリトリーだから、気ままに喋らせてもらってます

ライブ配信は、私のテリトリーにみんなに遊びに来てもらっている感覚。コメントに答えることもあるけれど、基本気ままに喋ってるだけですね。私がみんなの要望をいっぱい聞いちゃうと、自分の場所じゃなくなっちゃうんで。人の家に遊びに行く時って、その家のルールで過ごすじゃないですか。「スリッパ使ってね」って言われたら、自分の家では裸足でもちゃんと履くし(笑)。それこそ“ありのまま”を履き違えた人は「私、スリッパ履かない人なんで〜」とか言っちゃいそうだけど、相手のルールを守るのはその人を尊重するってこと。そうやってお互いに理解し合うことが、みんなが本当の意味で自分らしくいるためには必要なんだと思うんですよ。それは恋愛も同じ。昔は相手のことが理解できずに“なんだよコイツ”って腹を立てていたけれど、今は“向こうのペースに合わせてあげよう”と考えるように。もちろん、自分がナシと思う相手なら合わせなくていいんですよ。でも、自分のエゴとかワガママで食い違っちゃうともったいないから、お互いを受け入れられるような関係性を作っていきたいなって思いますね。

私はかなり自由なので、勘違いされることも。
バイト先の店長や芸人の先輩にも、最初は
「何だよアイツ!」ってすごく嫌われてました(笑)

昔は自由すぎて、年上の人から嫌われがちでした(笑)。楽しくお喋りしたいだけなのに、なぜか「こいつナメてんのか」と勘違いされちゃうんです。時が経つと「あれ、ただの明るいヤツやん」って気づいてもらえるんですけど。今も世間からいろいろとカテゴライズされて、“小さいことを気にしなそう”とか“超気が強そう”とか思われているんですけど、そのどれでもないとも言えるし、逆に全部が混ざっている部分も。私に限らず、人間っていろんな要素があるじゃないですか。なので、見た目で判断せずフラットに接することが大事。ただ、個人的には偏見ってこの世で一番面白いものと感じてもいるんです。カテゴライズをあえて誇張して“こういうタイプってこういうことしがち”みたいなあるあるをネタにするのは、ある意味クリエイティブなんじゃないかなって。めちゃくちゃマウントとってくる失礼なヤツの場合は、マウント返しを駆使して相手の感情をコントロールしますけどね。“より鋭利な角度で追い込んでやる”っていうゲーム感覚でかなり燃えます(笑)。

偏見ってこの世で一番面白いものだと思うんです。
めっちゃ失礼な人に出会った時は
“どこまでこいつをコントロールできるか”ゲームを
勝手に開催します(笑)

 

渡辺直美

1987年10月23日、台湾生まれ、茨城県育ち。ピン芸人として活躍する一方、唯一無二のキャラクターが支持されテレビやラジオ、舞台、CMなど幅広く活躍。ミュージカル『ヘアスプレー』(10月2日まで東京公演上演中)では初の主演を務めている。

『ヘアスプレー』 初主演を務めるミュージカルが絶賛上演中!

『ヘアスプレー』
初主演を務める
ミュージカルが絶賛上演中!
60年代のアメリカを舞台に、ダンス好きな少女・トレイシーが憧れのダンス番組出演を目指す姿を描く。「トレイシーの悩みや、理想と現実のギャップに共感。考えすぎちゃうタイプの人は特に見てほしいですね。恋愛ソングもあるんですが、日本語の歌詞が超絶可愛くてオススメ♡」

MAQUIA11月号
撮影/神戸健太郎 ヘア&メイク/根本亜沙美 スタイリスト/相澤 樹〈LUCKY STAR〉 コスチューム(衣装縫製)/我那覇毱花 取材・文/真島絵麻里 構成/火箱奈央(MAQUIA)

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