「MAQUIA」7月号では、老けない食事術を大特集。刺し身と焼き鳥、レアチーズケーキとパンケーキ、より糖化を遠ざけるのはどっち? 糖化を防ぐのはどんな食べ物?
教えてくれた方達
AGE牧田クリニック院長 牧田善二先生
糖尿病専門医。糖尿病合併症の原因とされるAGEについて研究。著書は『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社)など。
管理栄養士 麻生れいみさん
「食から栄養に協会」代表。低糖質(ローカーボ)料理研究家。ローカーボダイエットで20kg痩せた経験を持ち、レシピ本も大ヒット。
老けない「抗糖化」食事術
食べちゃダメなのは?
高温調理された
こんがり焼き色食品に注意!
糖化により体内で発生するAGEは、実は食べ物にも含まれています。「AGEが多いのはたんぱく質とブドウ糖を同時に高温調理し、こんがりとした焼き色がついた食品。この焼き色がつくことを“メイラード反応”と呼びます。特にAGEが多い食品はカリカリベーコンや、フライドポテト、カルボナーラなど。AGEを意識するなら、こうした食べ物は控えて」(牧田先生)
「AGEの1日の摂取量の上限は7000KUが目安。これに対しカリカリベーコンは13gで11000KU、カルボナーラは1食27033KU、フライドポテトは100gで1522KUとかなり高いので注意」(牧田先生)
こんな時どうする?
Q 肉を食べるなら?
〇しゃぶしゃぶ ×タレ焼肉
「AGEは高温で加熱するほど増えるので、揚げるとAGEが最も増えます。逆に生は一番少ない。肉でもしゃぶしゃぶならAGEは少なめですが、甘めのタレで焼く焼き肉はAGEが多くなるので、食べるならしゃぶしゃぶを」(牧田先生)
Q カフェスイーツを選ぶなら?
「糖質をこんがり焼いたパンケーキはAGEがかなり多いスイーツなのでNG。レアチーズケーキは糖質は多いけれど、焼いていない分、AGEは少なめなので、もしどちらかを選ぶならレアチーズケーキを」(麻生さん)
Q 居酒屋で注文する時は?
「糖質を含んだタレをつけて焼く焼き鳥は、AGEが多め。一方、生で食べる刺し身はAGEがかなり少ないので、居酒屋でおつまみを注文するならこちらを」(牧田先生)
Q コーヒーを飲むなら?
〇ドリップしたてのブラックコーヒー
「淹れ方や飲み方でAGEの量が変わります。ドリップしたてのブラックコーヒーはAGE量は少なめです」(牧田先生)
×インスタントコーヒーの作り置き
「インスタントコーヒーだとAGEの量が3倍に。作り置きして保温しておくとさらにAGEは増加!」(牧田先生)
Q どうしても揚げ物が食べたい!
➡〇焼いたり揚げたりする前に
レモンやお酢でマリネする
「お酢やレモン、梅干しなどクエン酸を含む食品にはAGEを減らす効果あり。揚げ物の場合も、肉や魚をレモンやお酢でマリネしてから揚げるだけでAGEは減らせます。揚げてからレモン汁をかけてもOK」(麻生さん)
Q どうしてもAGEを含む食品を食べるなら
➡これらを一緒に摂るとGOOD!
「AGEを含む食品には糖化を防ぐ食品を組み合わせて。AGE抑制効果のあるカテキンを含む緑茶や、糖化を防ぐビタミンB群が豊富なキノコ類、高い抗糖化効果があるスルフォラファンを含むブロッコリーなどを推薦」(牧田先生)
「AGEが体にたまるのを防ぐα-リポ酸が豊富なトマトや、高い抗糖化作用のあるスルフォラファンがたっぷりとれるブロッコリースプラウト、糖化を強力に抑えるシナモン、クミン、黒こしょう、バジルなどのハーブやスパイス類も◎」(牧田先生)
今話題の糖対策
A 牧田先生開発のマスク。カルノシンなど抗AGE成分配合。1包 ¥2800/AGE牧田クリニック B 余分な糖を代謝するリバオールやビオタミンなどを配合。リゲイン トリプルフォース(指定医薬部外品) 60錠 ¥4200/アイム C アミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富で抗糖化作用もあるとされるロイヤルゼリーを、吸収しやすい酵素分解処理した形で配合。酵素分解ロイヤルゼリー 120粒 ¥3800/DHC D ミトコンドリアを活性化する「5-ALA」により糖化と酸化をケア。アラヴィータ ブースターデュオ 50㎖ ¥10000/ネオファーマジャパン
MAQUIA7月号
イラスト/河野悦子 取材・文/和田美穂 構成/山下弓子(MAQUIA)
【MAQUIA7月号☆好評発売中】