寒くて体が縮こまってガチガチになったり、冷えてむくみやすくなったりと、不調が出やすい冬。こんなときこそ取り入れたいのがストレッチ。冬のお悩みを改善するストレッチで、スッキリ快調な毎日を。

寒さでガチガチ、冷えでパンパン…おもだる不調を解消!
冬には冬のストレッチ

理学療法士
中村雅俊先生
西九州大学リハビリテーション学部理学療法専攻准教授。人間健康科学博士。著書に『あらゆる不調が消える 世界一のストレッチ』(アチーブメント出版)がある。
冬は服の重みや寒さで肩や首が縮こまって血行も悪くなりがち。ストレッチで改善を
普段デスクワークが多い現代人は、首が前に出た猫背姿勢になっている人がとても多いです。それに加え、冬は寒いのでどうしても体が縮こまるうえ、運動不足にもなりがち。さらに、重いコートなどを着て厚着になるので、首や肩にその重みが加わってより負担がかかり、肩こりや首こりが悪化する場合も。また、冷えて血流も悪くなるので、下半身がむくみやすくもなります。こんなときこそ、おすすめなのがストレッチです。ストレッチには以下のような5つの効果があり、冬のガチガチになった体をスッキリとほぐすのに最適です。冬におすすめのストレッチを習慣にして、冬も元気に、快適に過ごしましょう!

冬ストレッチの効果
①体のこわばり、張りが改善
体を動かさないと筋肉内の潤滑油的な成分が固まって動かなくなるが、ストレッチはその動きをよくし、こわばりを解消。
②体の柔軟性が高まる
ストレッチをすると、筋肉、腱、関節などの可動域が広がり体の柔軟性がアップ。体が動かしやすくなり、動作が楽に。
③疲労感の軽減
寝る前にストレッチをすると睡眠の質が上がって、ぐっすり眠れるようになるので疲労感が回復しやすくなる。
④姿勢の改善
猫背だと体の後ろ側の筋力が落ち、体が前に引っ張られる。ストレッチで後ろ側の筋力をつけ、前側は伸ばすと姿勢が改善。
⑤副交感神経を優位にする
ストレッチには自律神経のうちの副交感神経を優位にする効果があるので、心身がリラックスし、睡眠の質も向上。

効果的な冬ストレッチのルール
☑︎ 1つの部位を最低60秒行う
☑︎ 反動をつけずゆっくり動かす
☑︎ 痛気持ちいいくらいより、もう少し伸ばす
☑︎ 朝、仕事の合間、寝る前などこまめに行う
☑︎ できたら同じ部位を週3回、3週間続けてみる
MAQUIA 3月号
イラスト/本田佳世 取材・文/和田美穂 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
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