菊池風磨さん・佐藤勝利さん・松島聡さんの3名で新たなスタートをきったtimeleszによる、新メンバー募集のためのオーディション番組『timelesz project -AUDITION-』。昨年9月にNetflixの配信がスタートするや大きな話題を呼び、回を追うごとに視聴者の熱気もヒートアップ。各方面で熱狂の渦を巻き起こしている“タイプロ”の最終パフォーマンス審査が、2月5日に都内で開催されました。今回、MAQUIA ONLINEも会場となった東京ガーデンシアターに出動!
最終候補生8名が魅せた全身全霊のパフォーマンスと彼ら一人ひとりが持つ輝きを、MAQUIA的視点でレポートします。 

運命を決める最終審査がついにスタート!

昨年4月、グループ改名と同時に発表されたプロジェクトの開始から約1年弱。timeleszが続けてきた仲間探しの旅が、この日ついにファイナルを迎えることに。会場を訪れたファンの間にもどこか緊張感が漂う中、晴れやかな場にふさわしく輝きを散りばめた衣装に身を包んだtimeleszの3人と最終候補生8名がステージに登場。
ファンの暖かい拍手に包まれて喜びの表情を見せる候補生たちに、さらなる幸せなサプライズが。山根航海さんや前田大輔さんなど、これまで一緒に闘ってきた候補生が、最終審査に挑む8名を見守るために会場に駆けつけていたのです。苦楽を共にした仲間から熱いエールを送られ、涙を浮かべて全力を尽くすことを誓った候補生たち。そんな彼らに与えられた課題曲は、全2曲。 
1曲目は、timeleszの3人が作詞に携わった新曲「Rock this Party」。Sexy Zoneの結成日である11月16日と、timeleszに名前を改めた4月1日。グループにとってメモリアルな日付けを時計の針で表した振り付けが印象的なこの楽曲を、REDチームとBLUEチームに分かれて披露。それぞれのチームにtimeleszのメンバーが加わり、7名一緒にパフォーマンスを行います。 

みずみずしさで惹きつけるREDチーム

速報!『timelesz project(タイムレス プロジェクト)』 最終審査に挑んだ候補生8人の輝きポイントを徹底分析 _1

最初に披露したのは、原 嘉孝さん浅井乃我さん篠塚大輝さん本多大夢さんによるREDチーム。“仲間”をテーマにした前向きな楽曲にぴったりの、弾けるようなパフォーマンスが繰り広げられ、会場も一気にハッピームードに。年齢差が広く個性もさまざまなこのチームの特徴は、グングンと葉を広げる新緑のようなみずみずしさ。観る人を惹きつけるフレッシュで清涼感のある表情に加えて、軽快さと力強さが共存したパフォーマンスにもワクワク感が満載! 
候補生はもちろん、timeleszの3人も心からステージを楽しんでいる様子が伝わってきました。 

伸びやかな魅力が炸裂する“やんちゃRED”

今回、毛束感のあるアッシュヘアで登場した原さん。ワイルドで活発な印象があるけれど、透き通るような瞳にはどこか繊細さも。「Rock this Party」でキレキレのダンスとパワフルなキメ顔を披露する一方で、「ステージに上がる前から泣いていた」と明かされるほど涙もろい点がなんともチャーミング。そして原さんとは一回り年齢が異なる最年少の浅井さんは、くしゅくしゅヘア&黒目きゅるきゅるの仔犬系男子。「Rock this Party」のステージでは、力強いラップと躍動感溢れるダンスを披露して実力をしっかりとアピール。timeleszや候補者に「みんな愛してる」とまっすぐに伝える、アメリカ育ちのオープンな性格も魅力のひとつに。
また、ステージ中に骨格の美しさが際立っていたのが篠塚さん。180cmの長身を使った全力のパフォーマンスが楽曲に力強さを加えており、前髪を立ち上げたヘアスタイルによって造形美がさらに際立つ。番組内では無骨な印象もあったけれど、今回の審査中に誰よりも深く長くお辞儀をする姿が印象的でした。一方、本多さんは今回タイトなセンター分けヘアでモードな雰囲気にイメチェン。シャープなフェイスラインも相まって、ミステリアスな存在感がより引き立つ仕上がりに。「Rock this Party」ではキラーパートとも言える部分を担当し、伸びやかな歌声で会場を圧倒。ステージの盛り上がりも最高潮に達したのでした。 

余裕と色気を感じさせたBLUEチーム

速報!『timelesz project(タイムレス プロジェクト)』 最終審査に挑んだ候補生8人の輝きポイントを徹底分析 _2

続いて、橋本将生さん猪俣周杜さん寺西拓人さん浜川路己さんによるBLUEチームのパフォーマンスがスタート。同じ楽曲ながらぐっと艶っぽい雰囲気が漂い、REDチームのパフォーマンスが昼間のガーデンパーティだとしたら、BLUEチームはさながら夜のプールサイドで行われるパーティ。仲間と過ごす楽しさや賑やかさは共通しながらも漂うムードがここまで変わるのは、候補生それぞれに強い表現力があるからこそ。BLUEチームの4人は表情にも所作にもどこか余裕と繊細さが感じられ、それが大人の色気に繋がっているよう。timeleszの3人の貫禄や遊びをも引き出す、圧巻のステージでした。 

独特の艶めきを纏った、“悩ましBLUE”

歌い出しのパートを担い、「Rock this Party」の雰囲気を方向づけた橋本さん。今回の衣装である赤いレースのインナーが妖艶なムードを強調し、指先の動きやハラリと揺れる前髪にそこはかとない色気が。番組当初の自分を曝け出すことができずに悩んでいた姿はどこにもなく、“殻”を破れた自信がパフォーマンスに表れていました。橋本さんと同様に覚醒オーラを発していた猪俣さんも、“眉クイ”などの端正な顔立ちを駆使した表情管理とキュートなラップで空気を掌握。ステージの意気込みを聞かれた際は「360°楽しませます!」と高らかに宣言してメンバーに「後ろにはお客さんいないよ」と一斉にツッコまれており、番組内でも見え隠れしていた愛され力の高さが伝わってきます。 
BLUEチームのキラーパートを担当した浜川さんは、比較的シンプルな衣装やヘアが本人の繊細な美しさを引き立たせていた点が印象的。その一方で、自身のパートを大胆かつ凛々しく歌い上げ、これまで見せていなかった新たな魅力を披露して観客を驚かせてくれました。そして、そんな華麗で艶やかなチームメイトたちを丸ごと受け止め、timeleszと共にステージを牽引していたのが最年長の寺西さん。サラサラヘアと白ジャケットで好青年ぶりが際立っていた今回のステージ。舞台を楽しみ、観客を楽しませる余裕も感じる成熟したパフォーマンスからは、これまで配信されてきた様々な場面で見られた溢れるほどの包容力が表れていました。 

大切な楽曲「RUN」を、最終候補者8名が涙の熱唱

速報!『timelesz project(タイムレス プロジェクト)』 最終審査に挑んだ候補生8人の輝きポイントを徹底分析 _3

2つ目の課題曲は、Sexy Zone時代から歌い続けている「RUN」。グループが様々な状況を迎える中でメンバーやファンの心を支えてきた大切な楽曲を候補生8名全員で歌うこのパフォーマンスが、オーディションの最後のステージに。これまでの日々が候補生の胸に去来する中、浜川さんの覚悟を感じる歌い出しで楽曲がスタート。篠塚さんが情熱をぶつけるように力強く歌うと、溢れる感情を抑えきれずに歌いながら抱き合う本多さん猪俣さん浅井さんがまっすぐな瞳に涙を溜めて歌い、橋本さんが「それでも何かを信じた」という歌詞をむき出しの感情で届ける。そして8名が声と想いを重ね合わせてパフォーマンスのボルテージを高めていく中、意を決して俳優チームからオーディションに挑んだ原さん寺西さんが背中合わせで落ちサビのパートを歌い上げて……。涙を流し、唇を震わせ、候補者全員が感情全てを出し切った魂のステージは、激しく濃密な時間を駆け抜けた彼らにしか出せないひたむきな美しさに満ちていました。 

全てのステージを駆け抜けた後の想いとは?

ステージを終え、今の気持ちを問われた候補生たち。本多さんが「この曲を頂いた時はプレッシャーを感じたけれど、リスペクトを持ってパフォーマンスができたと思います」と答えると、猪俣さんは「これが8人で歌う最後の曲だと思うと悲しいけれど、これからもみんなで頑張っていきたい」と回答。ステージで感情を露わにしていた原さんは「timelesz3人とファンの方の人生が乗っている曲を8人でパフォーマンスできたことは本当に貴重な経験でした」とまっすぐに感謝を伝え、浜川さんも「自分自身が大きく変わることができたきっかけがタイプロで、『RUN』はそんな自分の背中を押してもらった楽曲。披露させて頂けて幸せでした」と凜とした表情に。 
さらに、ずっと目を赤くしていた寺西さんが「こんなに人間の感情ってぐちゃぐちゃになるんだという状態だったけれど、“これが僕らの全てなんだ”というパフォーマンスができた」と語り、続いて橋本さんも言葉を詰まらせながら「みんなが大切にしている曲というのは承知していましたが、僕自身もこの曲に人生をかけられたと思っています」とコメント。オーディションの当初から“観る人を楽しませたい”と語っていた篠塚さんは「ファンの皆さんの声に助けられてきたので、『RUN』のパフォーマンスが皆さんの心に届いたなら幸せです」と真摯に伝え、最後に浅井さんが語った「timeleszの3人と一緒に踊るのが夢だったので、この8人でそれが掴めたことが嬉しい。みんな本当に愛してる!」という言葉でtimeleszを含めた全員が笑顔になったのでした。 

それぞれの輝きを身につけた候補生たちの行方を見届けて

全てのパフォーマンスが終了し、選考に入るtimeleszの3人。会場を訪れたファンに向かって松島さんが「ここから新体制が始まっていくわけですが、パフォーマンスだったり歌だったり、いろんな形で恩返しをしていけたら。新メンバーと共に一つひとつ階段を登っていきたいと思っているので、我々と一緒にこの先の人生も歩んで頂けたら嬉しいなと思います」と語ると、それを受けた佐藤さんも「自分たちの人生を変える、候補者の人生を変える、ファンの皆さんの人生を変えるプロジェクトだと思っています。関わって下さった全ての人がいい方向に変わるように本気でぶつかってきたので、その思いが届いていたら嬉しいですし、timeleszとして誠意を持って活動し、その姿を見て頂くことで少しずつ伝わっていくと思います」とコメント。最後に、今回のプロジェクトの発案者である菊池さんが「僕たちがこのプロジェクトを立ち上げてこれから先も走っていく理由は、Sexy Zoneとして5人で見た夢をこれからも叶えていきたいから。ここから3人、そして新メンバーと一緒に1つずつ叶えていきたいと思いますので、どうか我々と一緒に手を取り合って一歩ずつ進んでいって頂きたいなと思います」と胸の内を明かすと、会場からは暖かな拍手が送られました。 

2月15日、遂にtimeleszの新メンバーが発表に

現役のアイドルグループが自ら開催した、前代未聞のオーディションもいよいよフィナーレへ。深夜まで続くハードな練習や合否が突きつけられてしまうシビアな審査を経験し、一回りも二回りも成長した候補生たち。会場にいる観客全てを魅了するほどの輝きを身につけた彼らが挑んだ最終審査の結果は、2月15日(土)の配信で明らかに。18922件のエントリーの中から見出された、“仲間”は一体誰なのか——。timeleszの3人と候補者はもとより、スタッフや視聴者も想いを一つにして歩んできた長い旅路の結末をお見逃しなく! 

撮影/加藤ゆき 取材・文/真島絵麻里

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