毎日の食事で【免疫力UP】をサポートする食材を取り入れることが、健康で美しいからだ作りのポイント。管理栄養士・料理研究家の金丸絵里加さんに教えていただく、美容スープ特集を締めくくるのは、【免疫力UP】成分を含む今注目の食材「アスパラガス」と、美容や健康面から“飲む点滴”と話題の「甘酒」トマトベースのシチュースープ。美肌やスタミナ不足もサポートしてくれる食材がたっぷり入った、思わずほっとするような味わいです。
\冷え改善やデトックス効果も!/
管理栄養士/料理研究家
金丸絵里加さん
女子栄養大学講師。“おいしい!と顔がほころぶような料理作り”をモットーに、健康にいいおうちごはんを提案。最新のレシピ本は『夫婦ふたりの健康を守る!シニアごはん』(エイムック)。
Q.免疫力アップにおすすめの食材は?
A.アスパラガス
【解説】「アスパラガスには、エネルギー代謝を促して、疲労回復を助けるアスパラギン酸が含まれています。アスパラギン酸は、筋肉や肝臓などに蓄積され、必要なときにエネルギーに変換されるグリコーゲンの生成を促す働きもあり、スタミナ不足のときにも役立ちます。また、最近、アスパラガスに含まれるサルササポゲニングリコシドという成分に、免疫細胞を活性化させるだけではなく、抗ウイルス作用があることが判明し注目されています。さらに、妊活や妊娠時に特に必要な葉酸も多く含まれているほか、毛細血管をしなやかに保つ作用や、抗酸化作用があるルチンも多く含まれています」(金丸さん)
鶏とアスパラの
トマト甘酒シチュースープ
材料(2人分)
●鶏むね肉……1枚
●甘酒……大さじ1・1/2
●塩・こしょう……少々
●片栗粉……大さじ2
●玉ねぎ……1/3個
●マッシュルーム……4個
●じゃがいも……1個
●アスパラガス……6本
●にんにく(薄切り)……1片分
●オリーブ油……大さじ1/2
●白ワイン……大さじ1
●トマト水煮缶……200g
●水……1/2カップ
●コンソメスープの素(顆粒)……小さじ1
●甘酒……100ml
●塩・こしょう……少々
●バゲット……適宜
RECIPE
①鶏むね肉はひと口大のそぎ切りにし、甘酒をもみ込んでから、塩、こしょうをもみ込む。できればそのまま10~20分つけておき、その後片栗粉を加えてもみ込む。
②玉ねぎは7~8㎜幅のくし形に切り、マッシュルームは薄切りにする。じゃがいもは電子レンジ(600W)で加熱してからひと口大に切る。アスパラガスは根元を1cmほど切り落とし、下から1/3ほどをピーラーでむき、4㎝長さにカット。
③鍋にオリーブ油とにんにくを入れて中火にかけ、香りが立ったら玉ねぎ、マッシュルームを入れて炒め、白ワインを加えて煮立てる。
④トマト水煮と水、コンソメスープの素を加えて煮立て、じゃがいもと鶏むね肉をひとつずつ加え、中火で約10分煮る。甘酒とアスパラガスを加えて塩、こしょうで味を調えてひと煮し、器に盛りバゲットを添える。
\ココがポイント/
POINT①
「鶏むね肉はパサつきやすいので、ポリ袋などに入れて甘酒をもみ込んみ、さらに塩、こしょうを加えてしっかりもみ込みましょう。そこから10〜20分程つけておくことで、お肉がとても柔らかく仕上がります。冷蔵庫で2〜3日ほどつけ込んでおくのもおすすめです。片栗粉は、使う直前にもみ込むのがポイントです」(金丸さん)
POINT②
「アスパラガスは、下側は硬めなので、根元を1cmほど切り落とし、ピーラーや包丁などを使い、下から1/3ほどまでをむきましょう」(金丸さん)
Comment
具だくさんで食べ応えのある美容スープは
甘酒の甘みでトマトの酸味がほっとする味わいに
「鶏むね肉には、疲労回復によいとされるイミダペプチドが豊富です。この連載の3回目でご紹介した免疫力アップ食材の玉ねぎも使っています。また、甘酒は、“飲む点滴”とも呼ばれ、必須アミノ酸をはじめとする栄養がたくさん含まれています。発酵食品なので、腸内環境を整え、免疫力アップにも役立ちます。そのほか、ビタミンCが多く含まれるじゃがいもや、食物繊維を含むマッシュルーム、抗酸化作用が高いリコピンを多く含むトマトと、免疫力アップにも美肌にもよい食材をしっかり摂ることができるスープです」(金丸さん)
レシピ・料理/金丸絵里加 撮影/豊田朋子 フードスタイリング/竹中紘子 撮影協力/UTUWA 取材・文/和田美穂 企画・構成/鈴木里緒(MAQUIA ONLINE)