少年のように純粋で、無垢で、どこかメロい。なのに妖しげな色気や毒気まで持ち合わせていて……。「美しい」の一言では語ることのできない、京本大我さんの多面的な魅力を深掘り! 今回はインタビュー前編をお届けします。

京本大我さんインタビュー前編 「グループ活動を心から愛しているけれど、自分の世界もちゃんと愛したい」

白で魅せて、黒で堕とす。京本大我(SixTONES)白×黒

京本大我

SixTONES

京本大我さん

TAIGA KYOMOTO 1994年12月3日生まれ。SixTONESのメンバーとして2020年に『Imitation Rain/D.D.』で、CDデビュー。アーティスト活動の他、映画やドラマ、舞台でその表現力が高く評価されている。9月から11月にかけてスタジアムツアー「MILESixTONES」を開催中。

白きょも

抜けるような白い肌、飾らない言葉を紡ぐピンクの唇、真っ直ぐな眼差し。その優美さに心を奪われて。

白の世界

20代を経て改めて気づいたのは「ベースが社交的ではない」ということ。


色々な会に参加して闇雲に人間関係を広げるよりも自然体でいられることを大切にする、それが30代の自分の人間関係の築き方で。気づけば、距離感や温度感がとても近い自分とよく似た友達が周りに残っていた。それこそ、中学時代からの友達とかね。


合わないことはやめる、いらないものを削ぎ落とす。年々、僕の世界はどんどんシンプルに明確になっていく。それはとても居心地が良く過ごしやすくて。


僕の作業部屋もまたすごく「シンプル」なんです。曲を作るときはこの場所、絵を描くときはこの場所って、作業別に部屋は分けているんだけど、そのすべての部屋が「無機質で白い空間」。ミニマリストなみに家具は少なく最低限で、そのほとんどを白で統一。


余計なものが目に入らないほうが邪念なく、様々なベクトルの表現を生み出せそうな気がして。配線も見えないようにしていますからね。

「ピンク」だけど「ピンク」じゃない

自分のパブリックイメージはちょっと中性的というか。メンカラがピンクなのもあってか、よくあるグループのピンクキャラにハメられがちなんだけど、他のピンクの人たちと並んだらオレは一番ピンクじゃない気がする。


例えば、Travis Japanの七五三掛(龍也)とか、ちゃんとピンクじゃないですか。柔らかい感じがするし、美容もちゃんと気を使ってそうだし。


でも、自分はガサツだし、荒いし、ドライだし。


こないだ、ジュニアの子から「SixTONESの王子様」と言われて。ありがたいけど、それも「ぷぷぷ」みたいな(笑)。「オレが⁉」とちょっと驚いたし、正直おもしろいと思ってしまった。


鈍臭いし、運動も苦手だし、スマートなことも言えないし「ケンティー(中島健人)とは全然違うけど、王子様で大丈夫?」って。

「表現すること」は「生きること」

——2年前にMAQUIAに登場してくれたとき「30歳で引退するくらいの気持ちで、20代を後悔なく駆け抜けたい」とおっしゃっていました。その言葉通り、20代最後の年にクリエイティブ・プロジェクト『ART-PUT』をスタート。そこから、写真集を発売、写真展の開催、アルバムのリリース、ライブツアーなど、驚くほどの勢いで駆け抜けてきました。


「『ART-PUT』は自分から事務所にプレゼンした企画だったのですが、正直、ここまで形になるとは思っていなかったんですよ。この中のいくつかが実現すればいいなとプレゼンしたら、ほぼ全てが通ってしまった(笑)。予期せぬ展開に嬉しい悲鳴を上げるような毎日でした。


自分で楽曲を作り、写真集はレイアウトまで積極的に参加。ライブや写真展のグッズ制作にも関わり、さらには油絵も描き始めて……。


一時期は本当に忙しくて。友達とも会わず家にこもって創作に没頭。今もその生活はあまり変わらなくて。本当に自分勝手で申し訳ないんだけど、自分のやりたいことやインプットしたいことを優先して、それに「オレも行きたい」と言ってくれる友達がいたら会う、みたいな。


焼肉が食べたい日も、同じ思いの友達がいれば会うし、いなければ一人で普通に食べに行きますからね」


——『ART-PUT』は大変だったけど、やって良かったと思いますか?


「それは間違いなく。音楽は聴いてくれる人がいないと意味がないというか、ただの趣味で終わってしまう。また、生み出したものには旬があるから。発表できないまま手元に置いていると、創作やクリエイティブはどんどん死んでいってしまうんですよね。


僕はグループ活動を心から愛しているけれど、自分の世界もちゃんと愛したい。自分の思いを届けたい、伝えたい、共有したい。


与えられたものをそれ以上の形で返すのがアイドルの仕事だけど、与えられたものだけじゃなくて、自分で生み出すこともやっぱり僕は大切にしたいと思うんです」

メロきょも

ふと見せる仕草や表情に、どこか無邪気なあどけなさも。大人になった今も彼の中に存在し続ける永遠の「少年」。

「サプライズにこだわる彼氏」に昇格

子供の頃、絵が上手く描けたりしたときは台所に立っている母親のもとへと走った。「こんなのが描けたよ、見て、見て‼」って。その延長線で僕は物作りをしているのだと思う。


実際、今もその両親への「見て、見て‼」は継続中。自分が作った楽曲を聴いてもらっては割とお世辞抜きの感想をもらっています。


それまではその曲が世に出る機会もなかったから、両親は「好きだからやっているんだろうな」くらいに感じていたと思うんだけど、1枚目のアルバム『PROT.30』を作り上げたときはどこか認めてもらえたような気持ちになれたというか。ライブにも来てくれて、それがすごく嬉しかった。


両親にも、ファンの皆にも、相変わらず子供みたいに「見て!聴いて!」を続けている僕だけど、最近はそこに、“彼氏”視点が加わっているのを感じている。


『ART-PUT』に関しては情報解禁のタイミングはもちろん、そのときの文章や画像も僕が考えているので。「ワクワクさせたい、驚かせたい、喜ばせたい」って、届け方も工夫して考えていて、その度に思っていますからね。


彼女のためにサプライズをする彼氏と、やっていること変わらないなって(笑)。



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撮影/三瓶康友 ヘア&メイク/浅津陽介 スタイリスト/大浜瑛里那 取材・文/石井美輪 構成/萩原有紀(MAQUIA)

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