SixTONESのメンバー・京本大我さんが、自身初となるライブツアーを開催。MAQUIAでは、6月17日に行われた東京・Zepp Haneda公演に潜入。長年の念願だったというZeppツアーでの様子を、MAQUIAならではの「美しさ」の視点から、レポートします。
※本記事は一部、公演内容のネタバレを含みます。
美ポイント①ロック×アイドル─ハイブリットな演出と唯一無二の歌声

なんといっても特筆すべきは、今回披露されたカバー曲を除くすべての楽曲の作詞・作曲を、京本さん自身が手がけている点。以前MAQUIAにご登場いただいた時にも「初めて作詞作曲をしたのは18歳の頃」と語ってくれていましたが、2025年4月23日にリリースされたアルバム『PROT.30(プロトサーティ)』には、彼の長年のこだわりを詰め込んだ珠玉の楽曲が収録されており、今回のツアーはまさにその世界観を余すことなく体現しています。
ツアーの幕開けは、ロック調の楽曲『Die another day』。シルエットのみで登場し、ギターをかき鳴らす美しいシルエット、生バンドと調和する伸びやかな歌声に会場中が引き込まれたあと、姿を現す心憎い演出。
続く楽曲でも「スタンドマイクを握る姿がこんなに似合うアイドルがいるだろうか!?」と思わされるほど、ダイナミックかつしなやかな動きで魅了。
流れるようなヘドバン、足でビートを刻む音楽に身を任せて動く全身のパフォーマンス、そして何より心を射抜くような美しい歌声に酔いしれました。
美ポイント②4つの衣装&ヘアメイク詳細解説

今回のツアーでは大きく4パターンの衣装を着用。登場時にまとっていたのは、鮮やかなブルーのストライプスーツ。メガネを合わせた姿からはロックスターのような風格が漂います。途中、ジャケットを脱ぎ、胸元が少し開いた黒のシャツ一枚になる場面では、大人の色気が静かに溢れ出ていました。
2着目は、黒のタンクトップに濃いピンクのカーディガンを合わせたスタイル。ちらりとのぞく胸のタトゥーシールや、肩〜腕の素肌、自然な萌え袖も♡
3着目はドラムセクションで登場。黒のナイロンジャケットに、ビビッドなオレンジのパンツを合わせ、カジュアルモードなスタイル。演出のレーザーと交差する色合いも◎。
アンコールでの4着目は、ツアーTシャツとジーンズを合わせたカジュアルスタイル。ツアーグッズのピンクとブルーのタオルを差し色に、遊び心を効かせながら観客への感謝がにじむ、温かいラストシーンとなりました。
ヘアは、センター分けでタイトにまとめられたウェットスタイル。パフォーマンスがしやすいようすっきりセットされつつも、ほどよく動きも出る仕上がりでした。メイクはごくナチュラルで、肌の素の質感を生かした、自然な美しさが印象的でした。
美ポイント③京本大我とファンの相思相愛な夜

印象的だったのが、ファンとの距離感の近さ。ライブ中の熱いパフォーマンスから一転、MCでは超至近距離で掛け合いが繰り広げられ、京本さんの人柄も相まってほんわかHAPPYな空間に。
SixTONESのライブでは、ニコニコ楽しそうにしながらも、口数が少ないことでいじられることも多い京本さん。ご本人も「『京本のMC大丈夫か?』とスタッフにも心配された」というものの、ファンの皆さんのきらきらした表情と、絶え間ないレスポンスあってか終始リラックスした様子。
「みんな体調は大丈夫?クーラーは感じる?」など気遣う姿や、「え?今何か言ってくれたかな?」「ん?」と聞き返す表情もいちいちキュート。
「明日もツアーあるんだよね!明日(水曜日)は平日ですか?」天然発言。ファンが「今日も平日だよ〜」など、一斉に突っ込む場面も多々ありました(仕事柄平日と休日の感覚があまりないんだ、と弁明)。
2回目のMCの終盤、名残惜しさを口にするファンに対し、「気持ちは分かるんだよね。俺も(大ファンの長澤)まさみに置き換えたら『あの(Golden SixTONESの)収録一生続け』って思ったし」と寄り添いつつ、「歌で届けますんでちゃんと受け取ってください」と力強く言い切り、会場のボルテージはさらに上昇。
ライブの最後、ファンから「ありがとう!」の声が飛び交う中、「こちらこそありがとう!」「いっぱいの〝大好き〟受け取りました。いつかまた、おっきく返しますんで!」と感謝の言葉を残して、ステージを後にしました。
ステージと客席を隔てる「バリア」を感じさせないほどの相思相愛関係が微笑ましく、そして美しく映る夜でした。
音楽と一体化する〝生〟の醍醐味が詰まったステージ
全16曲とMCを含む、約2時間のステージ。京本さんの音楽への愛情がまっすぐ伝わってくる濃密な時間でした。一節一節を大事に歌い上げ、観客一人ひとりに純度高く想いを届けていた京本さん。
骨太でありながら繊細な表現力、そして、自分の「好きなこと」で人を喜ばせる姿は、恒星のような光を放っていました。明日も頑張ろう!と思える、そんなパワーに満ちたとっても素敵なライブでした。
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