「MAQUIA」11月号では、女性のあらゆるお悩みをQ&A方式でプロが解説。今回は、読者アンケートでも意外と多かった尿と腸について。普段の生活を見直しながらチェック!
お悩み5位 尿・腸外来
ひそかにトラブルを抱えている人の多い泌尿器や腸。とくに多かった尿もれや頻尿についての対策も紹介!
教えていただきました
女性医療クリニック
LUNAグループ理事長
関口由紀先生
医学博士。最新の女性泌尿器医療の実現を目指す。横浜市立大学医学部客員教授。著書多数。
「尿もれや頻尿、骨盤周辺の痛み、性交痛などの予防・改善には骨盤底筋トレーニングが不可欠。入浴中に人差し指と中指の第二関節までを膣に入れ、息を吐きながら膣と尿道、肛門を締めて指を胃の方へ引き上げる訓練を」
Q 膀胱炎になりやすい。原因と対策を教えて
A 急性の膀胱炎は免疫力低下が原因
「疲労が溜まって免疫力が低下し、細菌が増殖すると発症しやすくなります。バランスのいい食事や睡眠、ストレスケアなど規則正しい生活が対策に」(関口先生、以下同)
Q お腹がゆるくなりやすい食材ってあるの?
A カフェインやスパイスの摂りすぎに注意
「カフェインやスパイスなどの刺激物を摂りすぎると、腸の粘膜が刺激されてトラブルの原因につながります。自分がゆるくなりやすい食材を知っておくことも大切」
Q おならが止まらない
A 根菜や玄米などを摂りすぎていませんか?
「不溶性食物繊維の摂りすぎはガス溜まりの原因に。また、女性ホルモンが低下すると腸の動きを抑制できなくなるので、月経トラブルのある人は婦人科へ」
Q 1週間の半分はお通じがゆるくてつらい
A 過敏性腸症候群かも?
「月経期間ではないのに下痢と便秘を繰り返すなら、過敏性腸症候群の可能性大。いい処方薬がたくさんあるので、内科や消化器科、女性外来や婦人科へ相談を」
Q やけにトイレが近い日があるのはなぜ?
A 柑橘系ジュースやアルコールが原因かも
「カフェインや炭酸飲料、柑橘系ジュース、トマトジュース、アルコールなどは膀胱に刺激を与えます。あるいは疲れて軽い膀胱炎になっている可能性も」
Q トイレは1日何回が普通?
A 1日4〜8回が目安
「尿の場合、日中に4〜8回、夜は0〜1回ぐらい。便は、お腹の張りや痛みといった“不快感”を感じていなければ、3日に1回〜1日3回が正常の範囲内です」
Q 最近尿もれが気になります
A 成人女性の3〜5人に1人が悩んでいます
「せきやくしゃみなどでお腹への圧から起きる『腹圧性尿失禁』は、誰でも一度は経験するもの。もし20代なら、湿ったおりものを尿もれと勘違いしている場合も」
ラベンダーなどの自律神経調整作用のあるアロマも症状改善におすすめ。ラベンダーやイランイランなどをブレンド。Saly Beautism キャプティベイト・パフューム dreamer 10ml ¥3694/アルテ ディヴィーノ
Q 頻尿って自己判断できる?
A 日常生活に支障を感じていたら頻尿です
「日中に8回以上トイレに行く、2〜3時間でも我慢できないなど、生活に支障を感じているなら頻尿です。頻尿は生活の質を低下させる『QOL疾患』です」
Q 頻尿の原因は?
A 水分の摂りすぎや骨盤底筋のゆるみが影響します
「1日2リットル以上の水分摂取や冷えのほか、出産や遺伝による骨盤底筋のゆるみ、膀胱の炎症などが原因。水分量や冷えを改善しても続くようなら病院へ」
Q 頻尿は治せる?
A 少しずつトイレの間隔をあける膀胱訓練が効果的
「ちょこちょこトイレへ行くクセも頻尿につながるので、トイレに行く間隔を5分、10分とのばしていき、最終的に3時間ぐらいあけられるようトレーニングを」
Q 骨盤底筋はどうしたら鍛えられる?
A 1日5分の「ピフィラティス」を!
「アメリカで考案されたピフィラティスはエビデンスに基づく運動療法。1日5〜10分程度でOKなので、まずは5分を目標に少しずつ時間をのばしましょう」
両足を肩幅に開いて手は腰に。右足を大きく一歩前へ。右ひざがつま先より出ないように注意しながら腰を落として肛門と膣を締めて5秒キープ。そこから息を吐きながら腰を上下に10回。反対の足も同様に行う。
骨盤周りの筋肉を支えて正しい姿勢へ補正。メガロス×PJ ヒップルンパンツ ショート ¥5480/ピーチ・ジョン
MAQUIA11月号
撮影/岩谷優一〈vale.〉(モデル) ヘア&メイク/藤本 希〈cheek one〉 スタイリスト/河野素子 モデル/千国めぐみ イラスト/チチチ 取材・文/国分美由紀 和田美穂 企画/萩原有紀(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。
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